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「怠け癖」は直る! つい怠けてしまう時の対処法

秋カヲリ

しなければいけないことを先延ばしにする怠け癖でお悩みの方へ。怠け癖あるあるや原因、克服法を心理カウンセラーの秋カヲリさんに教えてもらいます。

つい怠けてしまい「怠け癖が直らない……」と自己嫌悪に陥った経験がある方も多いのではないでしょうか。だらだらしてやるべきことを後回しにしていると、怠け癖がつきやすいものです。

今回はそんな怠け癖を直したい方に向けて、怠け癖のある人の特徴や怠ける原因、そして心理学の側面から「怠け癖を克服する方法」をご紹介します。

「怠け癖」とは?

「怠け癖」とは、その名の通り怠ける癖がついていて、やるべきことをやらない習慣のことを指します。「怠け癖がつく」「怠け癖を直す」などと言うことが多いです。

具体的には「怠け癖がついちゃって、昨日もランニングに行けなかった」「ずっと休んでると怠け癖がついちゃいそう」など、だらしない様子を示す言葉として使われます。

「怠け癖」あるある5つ

次に、怠け癖のある人なら共感できるあるあるを5つご紹介します。あなたも、こんなことしていませんか?

(1)言い訳が多い

言い訳は自己正当化の手段です。約束を守らなかった時に「でも電車が遅れてて」「ちゃんと行こうと思ったんだけど」と言い訳をしていませんか?

怠けてしまっても言い訳によって「仕方ない」と自己正当化し、いつまでも自己を改めようとしません。反省しないので、怠け癖はそうそう直らないでしょう。

(2)優柔不断

きちんと優先順位をつけて計画的に行動するのが苦手で、その結果怠けてしまいます。

他の人からすれば「まずAをやるべき」とすぐ判断できるようなことでも、迷ってしまい「どれから着手すればいいのか分からない……」と混乱して、やる気を失い怠けるのです。

(3)時間にルーズ

時間にルーズな人は楽観的でマイペースな性格で、決められたことをなかなか守れません。

仕事などの約束事も「まあ大丈夫だろう」と楽観視するので、先にやりたいことをやって怠けてしまいます。

(4)部屋が汚い

怠け癖のある人は、整理整頓・片付けが苦手で部屋が汚い傾向があります。掃除が好きならちゃんと片付けができるのですが、好きじゃないとやる気が出ず「まあ、後でやればいいか」と先延ばしにしてしまいます。

(5)浪費家

新しいもの好きでいろいろなものを買う浪費家の人は、怠け癖がある場合が多いです。さまざまな物事に興味を持ち、すぐに手を出すのですが、飽きっぽく長続きしません。

次々に新しいものに目移りする人は、日常生活でもやるべきことをやらないうちに寄り道ばかりします。気になる本を読んだりテレビを見たりと思いつくままに行動し、いつまでも怠けてしまうのです。

参考記事はこちら▼

あなたのサボり癖度はどのくらい? 10の質問で診断します。

怠け癖がついてしまう原因

では、どうして怠け癖がついてしまうのでしょうか? その原因をお伝えします。

(1)もともと要領が良いから

要領が良く何でも器用にこなせるタイプの人は、追い詰められても切り抜けるスキルが高く、怠けてもどうにかしてきた経験を持っています。

そのため「今回もどうにかなるだろう」と楽観視し、怠けてしまうのです。

(2)甘やかされて育ったから

「やればできる子だもんね」と甘やかされて育った人は、根拠のない自信を持っています。

努力によって培われた自信ではなく、ただ毎日を過ごしているだけで育っていった自信なので「怠けても自分には何とかする能力があるから大丈夫」という驕りがあり、やるべきことを後回しにします。

「明日から頑張る」が口癖の人も多いです。

(3)完璧主義だから

怠け癖がある人には、意外にも完璧主義の人が多いといわれています。

「ほどほどにやろう」ではなく、「やるからには完璧にやらなきゃ」と思っているからこそ、成果物のハードルが上がってやり始める前に億劫になり、手が出せなくなるのです。

怠け癖を克服する5つの方法

最後に、いつも怠けてしまう方でも実践できる「怠け癖の克服法」を5つ解説します。

(1)「~しない」「~したい」ではなく「~する」と宣言する

怠け癖から抜け出すにはやる気を出すのが大事です。自分の目標を宣言して肯定することによってやる気を引き出す「アファメーション」を用いてみましょう。

宣言は現在形かつポジティブに行うのがポイント! 例えば「怠けない」「勉強をしたい」ではなく、「勉強をする」と言ってみてください。なるべく短い言葉で宣言するのもアファメーションのコツです。言うだけでOKなので、まずは目標を言葉にしてみましょう。

(2)現実的な目標を立てる

目標を立てる時のポイントは、現実的な目標にすることです。「今日中にこの本を全部読み切る」など、ハードルが高い非現実的な目標を立てると、結局うまくいかずにやる気をなくしてしまい、いつまでも怠け癖が抜けません。

「この本を10ページ読む」「メール対応だけ終わらせる」など現実的な目標を立て、着実に目標達成することで意欲が生まれやすくなり、怠け癖が改善されていきます。

(3)予定の中に「休憩」も組み込む

現実的な目標を立てることとつながりますが、1日のスケジュールの中に「休憩」を入れてゆとりを持たせ、確実に予定をこなせるようにするのも怠けにくくするコツです。

タスクを目いっぱい詰め込んでハードスケジュールにすると、どれか一つうまくいかなかった時ドミノ式に計画が倒れてしまい、一気にやる気を失ってしまうもの。

一区切りついた後には必ず休憩を入れ、いずれかの予定が延びたとしてもリカバーできるように余裕を持たせましょう。

(4)気持ちのスイッチを押す「習慣」を作る

なかなかやる気スイッチを押せず、いつまでもだらだら怠けてしまって、どんどん腰が重くなり怠け癖がつく……といった負のスパイラルに、誰しも一度はハマったことがあるのではないでしょうか。

気持ちのスイッチを押すには、タスクに着手する時の「習慣」を作り、その習慣を行えば自然とやる気が出るように癖をつけるのが効果的です。

例えば、仕事をする前に必ずコーヒーを飲む、ストレッチをする、深呼吸をするなど、何かしらの行動を習慣化しましょう。最初は苦戦するかもしれませんが、そのうち自然と心と体が反応してやる気スイッチを押せるようになります。

(5)簡単なタスクからスタートする

やる気スイッチを押すのが難しいように、一番腰が重いのはやり始める瞬間です。最初に重いタスクに取り掛かろうとすると「面倒だなあ」と億劫に感じ、なかなか進まず怠けてしまいます。

そうならないように、最初は助走のつもりで簡単なタスクからスタートしましょう。最初のタスクがスムーズに終わるとだんだんエンジンがかかってきて、重いタスクにも取り掛かりやすくなります。

早めに気持ちを切り替えれば大丈夫

誰しも怠けたい気持ちを持っています。大切なのは、怠け癖を克服する方法を知り、実践すること! ご紹介した方法を参考に、怠けた自分を責めることに止まらず、怠けた気持ちを切り替える行動をしましょう。

できることから着手すれば、だんだん気持ちのメリハリをつけやすくなり、怠け癖に対処できるようになりますよ。

(秋カヲリ)

※画像はイメージです

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