お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

プレッピースタイルとは。意味とコーデを解説【大人のファッション用語】

#大人のファッション用語

弓削桃代

プレッピースタイルとはどんなファッションかご存知ですか? アイビーやトラッドの違いとは? ファッションライターの弓削桃代さんに、プレッピーの意味から、スタイルの特徴、さらに着こなしのコツまで教えてもらいました。

雑誌でもよく見かけるプレッピーという言葉。具体的にはどんなスタイルか知っていますか?

今回は、上品だけど、ちょっぴり抜けた感じがおしゃれなプレッピースタイルの魅力をご紹介します。

プレッピーというファッションはいつから生まれたのか、そんな基礎知識もしっかりレクチャーしていきますよ!

プレッピースタイルとは

プレッピースタイルとはそもそもどこで生まれたファッションなのか、その歴史からたどってみましょう。

何となくイメージはつくかもしれませんが、どういうコーディネートを指すのかも詳しく説明していきます。

プレッピースタイルの意味や定義

プレッピーとは、名門私立学校に通っている良家の子息や令嬢を表す俗称になります。アメリカでは、名門私立高校をプレパラトリースクールと呼ぶのですが、これを略してプレップと呼ぶのが、プレッピーの語源だといわれています。

育ちの良さや上品さを感じさせるコーディネートがプレッピースタイル。エンブレムつきのブレザーやカーディガンなどが着こなしのキーアイテムになります。

プレッピーとアイビーの違い

プレッピーとアイビーの違い

プレッピースタイルはアイビールックの弟分という位置付けになるかもしれません。

1950年代に流行した、アメリカの有名私大8校による団体・アイビーリーグ所属の学生たちのファッションがアイビールックに当たります。

そのアイビーリーグの大学進学を目指すプレパラトリースクールに通う学生たちのファッションが、プレッピースタイルだといわれています。

プレッピースタイルが流行するのは1980年代。アイビールックが流行した世代の子どもたちの世代でもあり、アイビールックよりも少しルーズで、上質な服を着崩すというのがルールだったそうです。

Check!

【イラストで解説】「80年代ファッション」とは。ハマトラ、カラス族、オリーブ少女

プレッピーファッション系レディースブランド

では、プレッピーファッション系のレディースブランドとはどんなものがあるのでしょうか。

Tommy Hilfiger(トミー ヒルフィガー)

「クラシック アメリカン クール」をコンセプトにした、アメリカのブランド。

1985年に創業し、伝統的なアメリカンファッションにちょっぴりひねりを加えて、新鮮に見せているのが特徴です。レディース、メンズ、さらにキッズやベビーまで揃います。

ジャケットが代表的なアイテムで、メンズ用を女性が着てもとってもおしゃれに決まりますよ。

RALPH LAUREN(ラルフローレン)

1968年に創業した、デザイナーのラルフ・ローレンによるブランド。

イギリスの伝統的なファッションをアメリカ流にアレンジした、アメリカントラッドな洋服を提案しています。

アメリカの豊かで理想的なライフスタイルを表現しているので、品が良く上質なファッションアイテムが揃います。

長袖のシャツなどはラフに着られて、定番で人気のアイテムです。

LACOSTE(ラコステ)

1933年にテニス選手であるルネ・ラコステがスタートさせたブランドで、当時はスポーツテイストを感じさせるファッションがメインでした。

2012年には、アジア初の旗艦店が渋谷にオープン。キャッチーなワニのマークがトレードマークで、斬新な色使いはプレッピースタイルに最適です。

代表的なアイテムは言わずと知れたポロシャツです。

fredy(フレディ)

1981年に日本で生まれたカジュアル系ブランド。「FREDY&GLOSTER(フレディ&グロスター)」など、系列ブランドがいくつかあり、どれも“フレッピースタイル”(=フレディ+プレッピーの造語)をテーマにした洋服を提案しています。

着心地が良く、デイリーで着やすいアイテムばかりなので、ファッション初心者も手に取りやすいはずです。

Read more

トラッドスタイルとは。意味とコーデを解説【大人のファッション用語】

女子のプレッピースタイルの作り方【イラストで解説】

それでは、いざプレッピースタイルに挑戦したいときの極意をここでは解説していきます。

どういうアイテムを使ってコーデを作ればいいのか、着こなしのヒントにも注目してください。

レディースプレッピーファッションの代表アイテム

まずは、プレッピースタイルに欠かせないファッションアイテムを紹介。プレッピーファッションの代表アイテムは以下の5つです。

(1)ブレザーやジャケット

レディースプレッピーファッションの代表アイテム「ブレザー・ジャケット」

学生っぽさを演出できるブレザーやジャケットはマストアイテム!

1980年代後半のトレンディドラマブームのときに流行った“紺ブレ”は、プレッピーコーデの一つといえます。

ネイビーやダークトーンだとより“らしく”見えますし、エンブレム付きのものなどもおすすめです。

無地のほか、チェック柄のジャケットもスクール感が増していいでしょう。

(2)チノパン

レディースプレッピーファッションの代表アイテム「チノパン」

チノパンもプレッピースタイルらしいアイテムです。ベージュのチノパンは、適度にラフな雰囲気が出せて、イチオシ。

ゆるめのニットやシャツをインして着こなすと、女子らしい華奢さもアピールできて、即プレッピーガールになれますよ。

ベルトを使ってしっかりウエストマーク&かっちり感を出すのもポイントです。

(3)カーディガン

レディースプレッピーファッションの代表アイテム「カーディガン」

カーディガンもスクール感を出してくれるので、プレッピーコーデにぜひ使ってみましょう。アーガイル柄などは、ブリティッシュな雰囲気もあり、品良く見せてくれます。

ジャストなサイズ感を選び、前のボタンを閉めて着こなすときちんと見えていいと思います。

(4)デニム

レディースプレッピーファッションの代表アイテム「デニム」

どんな着こなしにも合わせやすいデニムも実はプレッピーなアイテムといえます。

ストレートもしくは少し細身のシルエットのものを選んで、デニム×ジャケット、デニム×ニット、デニム×シャツなどで着こなすと一気にプレッピー顔に。

ジャケットやシャツなどのかっちり感を程よく着崩してくれますよ。

リジットデニム(生デニム)など、なるべく濃い色を選ぶと、プレッピーの雰囲気にマッチします。

(5)カレッジロゴ入りスウェット

レディースプレッピーファッションの代表アイテム「カレッジロゴ入りスウェット」

スウェットもプレッピーコーデにぜひ取り入れてみましょう。

例えばフーディー(フード付きスウェット)の上からジャケットを羽織ったりすると、プレッピーらしいハズした感じを演出できます。

特におすすめなのが、カレッジロゴ入りのもの。大きくロゴの入ったスウェットだとインパクトもあり、おしゃれ上級者の着こなしになりますよ。

プレッピーファッションの特徴。コーデのコツ

さて、プレッピーの代表アイテムが分かったところで、続いてはコーディネートするコツです。

以下のようなことに注意してコーデすると成功するはずですよ。

プレッピーファッションの特徴。コーデのコツ

(1)学生をイメージ

プレッピーファッションのキーワードは、とにかくスクール感や学生っぽさ。かっちりアイテムを取り入れて、それをラフに着こなしましょう。ジャケットを使ったり、チェックアイテムを合わせるのもいいですね。

小物使いとしてはメガネをプラスすると、プレッピー感が上がります。黒フレームやメタルフレームでも、かちっとした印象にチェンジしてくれるのでおすすめです。

(2)足元にローファーを取り入れる

学生の制服から連想して、ローファーを足元に投入するのが気軽にできるテクです。

色は黒やブラウンなどがクラシックな雰囲気が出せていいでしょう。

ひと口にローファーといってもシンプルなものやタッセルつきなどデザインもさまざま。自分好みのものを見つけてコーデに取り入れてみると、プレッピー度を増すことができますよ。

(3)少しやんちゃ感を意識

トラッドやアイビールックとは異なるのが、ちょっぴり子どもっぽさを意識したり、やんちゃな着こなしにしてみること。

学生のようなきちんと感は必要だけど、カラーニットで遊んだり、少し着崩すことを意識するとプレッピーなスタイルに近付きます。

シックな色に落ち着かず、赤やグリーンなどポップな色を1点投入するといいかもしれません。

(4)オーバーサイズのトップスをインする

オーバーサイズ気味のトップスを合わせて抜けを出すのも、プレッピーコーデらしい着こなし。

トップスをアウトして着るとだらしなく見えるので、インしてきちんと感を出しましょう。

また、ジャケットをオーバーサイズにしたり、肩掛けしたりする際も、トップスはインした方がバランスがいいので、ぜひ取り入れてみてください。

遊び心のあるプレッピーファッションに挑戦してみよう

プレッピーファッションは、意外に遊び心に富んでいて、着こなしを考えるのが楽しくなるスタイルです。

上品さのあるファッションなので、もちろんデートコーデにも使えますよ。

ジャケットやカーデなど、手に取りやすいアイテムを使いながら、プレッピーなスタイルにぜひ挑戦してみてください。

(文:弓削桃代、イラスト:ヤベミユキ)

SHARE