お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

色を使いこなして。冬ファッションを洗練させるカラーコスメ

#運命を変えるコスメ

前田紀至子

好きな人に想いを伝えるとき。仕事の大事なプレゼンのとき。このコスメでメイクをすれば、少しだけ運命が変わるかもしれない。美容ライターの前田紀至子さんが、働く女性たちの背中を押してあげるデパートコスメを、毎回異なるテーマでご紹介。

「このあとのデートのために」「仕事をがんばった自分へのご褒美」「たまったストレスを発散したい」

その場所にいるすべての人に共通しているのは、キレイになりたいという気持ち。背中を押してくれたり、奮い立たせてくれたり。

いつものポーチやコスメボックスに加えることで、少しだけ運命が変わるようなコスメをテーマに合わせて紹介していきたいと思います。

今回は、冬のファッションをブラッシュアップしたいときに役立つスタイリッシュなカラーコスメを、使いこなし術とあわせてご紹介します。

セーターやマフラーの色を拾えば、ぐっと洗練される

空気が澄んで、街にはイルミネーションがきらめく季節。

不思議と、それでいてなぜだか自然と、吐く息を思わせるアイシーなカラーや、けぶる霧のようにスモーキーな発色に心惹かれてしまうのは、冬だけが持つロマンティックな高揚感がそうさせている気がしてならない。

もちろんデパートのコスメフロアもとびきり活気付く場所のひとつ。ホリデー限定や新色が並ぶからこそ、少しだけ冒険したくなる気持ちだってますます高ぶる。

そんな冒険を肌に乗せて、張り切ってメイクを施した結果、「なんだかメイクだけが唐突」「思っていた仕上がりと違う」と落ち込まないためにも取り入れたいテクニック。

それは、「ファッションとシンクロさせる」――さらにわかりやすく言うならば、ファッションアイテムから「色を拾う」こと。

B.A カラーズ アイパウダー(ジェイドモス&アンバー)/POLA

意外なほどに取り入れやすく、おしゃれさにぐっと磨きがかかっておすすめなのは、モスグリーン。

日本人に顔馴染みの良い落ち着いたグリーンは、ふんわりとしたモヘアのニットやアラン編みのセーターで選ぶと、ブラックやネイビーとはまた少し異なるシックさがある。

そのセーターから色を拾って、アイシャドウに塗ってみれば、なんとも雰囲気のあるアイメイクができあがり。

しかもモスグリーンのアイカラーは瞳を明るく見せてくれるから、重くなりがちな冬のスタイルをふんわり見せてくれるメリットも。

さらに特別な日は、うつろう光で影を操るアンバーとの2色を組み合わせて、とびきりニュアンスのある目元に仕上げたいもの。

カーキを加えれば、セーター以外にタイツやブーツなど足元の色と合わせても素敵に映りそうな気配。

リップスティック オリジナル(2966)/NARS

寒い冬こそ、魔術師のように鮮やかに使いこなしたくなるのが「赤」。

クリスマスしかり、お正月しかり、バレンタインしかり。今素敵なレッドカラーを手に入れておけば、しばらくは活躍する機会が目白押しなのも、この色がこれから数カ月の間に重宝される理由のひとつでもある気がする。

だからこそ、「ただの赤じゃつまらない、ひとひねりした赤がほしい」という声も少なからず耳にするのもまた事実。

特に、今年人気があるのは、青みブラウンのレッド。透明感溢れる青みとブラウンのような深さを兼ね備えたレッドカラー。なんて最高に素敵な欲張りなのだろう。

ブランドの垣根を超えて探してみたところ、まさに理想の色味は、12色のリップスティックとしてオンライン限定で存在していたのだから、やっぱりNARSはすごい。

新しいフォーミュラと赤い限定デザインケースで登場している2966番、その名もシークレット エンプレス。ブランドが「リッチブルーレッド」と謳うその色味は、まさしく少し青みがかかった、深いブラウンめいた赤いマットなリップ。

赤いマフラーやボルドーのボトムス、はたまたブラウンレッドのコート。どこから色を拾っても、絶妙にスタイリッシュなコーディネートが完成しそうな心強い1本のルージュ。こういう色こそ「最強」と呼ぶにふさわしいのかもしれない。

 

たとえほんのわずかだとしても、運命を変えてくれる存在になるかもしれないコスメたち。もしも気になったなら、ぜひ一度デパートに赴いて、カウンターで試してみて。

(文・撮影:前田紀至子)

SHARE