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逃げたい心理と原因をチェック。現実がつらすぎるときの対処法

織田隼人(心理コーディネーター)

毎日仕事に恋に忙しく生きていると、「もうがんばれない。逃げたい……」と思う気持ちになってしまうことも。この記事では、現状から逃げたいと思ってしまう心理と原因、対処法について、心理コーディネーターの織田隼人さんに解説してもらいました。

仕事に恋に、日々生きているといろいろとしがらみが増えていくものです。

そのしがらみは、場合によっては「重い」と感じ、そのしがらみから逃げてしまいたい、と思うこともあるかもしれません。

今回は、そんな逃げたい気持ちについて見ていきましょう。

現実がつらすぎる……逃げたいと思う人の心理

つらい現実を背負っているときに「逃げたい」という気持ちってわいてきやすいです。

それではどんなつらい現実が「逃げたい」につながるのか、逃げたいと思う人の心理についてチェックしましょう。

(1)プレッシャーに押しつぶされそうになっている

心に重い荷物を背負っているかのように、プレッシャーを感じて押しつぶされそうになっているときに「逃げたい」という気持ちがわいてきやすいです。

生きているといろいろと責任を背負います。

責任感のあるしっかりした人ほど責任を果たそうとするので、プレッシャーも大きくなってしまい、そして自分が背負える分以上のプレッシャーを抱えたときに逃げたい、と感じてしまいます。

(2)嫌な現実があり、目を背けたい

目の前に解決しづらかったり、解決できなかったりするような嫌な現実があるときに、逃げたい、と思ってしまうことも多いです。

そのような問題をどうにかするには、問題と距離を置くのが一番いい方法だと感じるからです。

そのため、自分でどうにもできないときほど逃げたい、と感じてしまうのです。

(3)今が幸せではないので、現実逃避をしたい

人は、今現在が幸せな状態ではないとき、つらいことから逃げ出して幸せな状態に移りたい、と思うことも多いです。

環境や人間関係が変われば、不幸な状態から抜け出せることがあるからです。

逃げるということは、これまでの現実の延長線上ではなく、ちがう世界に行くことを意味し、幸せがそこにあるのではないか、と感じさせてくれるのです。

逃げたい心理の原因は? 逃げたいと感じるタイミング

逃げたいと思う心理状態になる原因もさまざまあります。

シチュエーションごとにどんなところで逃げたくなるのか見ていきましょう。

(1)仕事がうまくいっていないとき

仕事がうまくいかなかったり、仕事で過大なプレッシャーを与えられたりしているとき、逃げたいと思いやすいです。

仕事でうまくいかないパターンとしては、まわりに比べて自分だけうまくできていなかったり、自分だけでは解決できない課題を抱えさせられたり、自分のキャパシティを超える量の仕事があったり、終わりの見えない仕事をやっていたりする場合などがあります。

(2)恋愛がうまくいっていないとき

恋愛でうまくいっていないときも逃げたい、と思いやすいです。

たとえば、彼氏とうまくいっておらず、別れたいんだけどうまく別れるきっかけをつかめないとか、不倫や二股の関係に巻き込まれているけれど、どうしてもやめれないとか、好きでもない相手に執着されているとか、片思いがうまくいってないとか、彼氏から別れ話を切り出されたとか、さまざまなケースで逃げ出したい、と感じることがあります。

(3)人間関係がうまくいっていないとき

職場で嫌な人がいるとか、家族関係がうまくいっていないとか、面倒を見なければならない人がいるけれどそれが大変など、人間関係で問題を抱えているときに逃げ出したい、と思う気持ちが強くなりやすいです。

人間関係というのは気遣いする部分も多いので、考えれば考えるだけどんどん心が疲れてしまいがち。

そのため、逃げたい気持ちが高まりやすいのです。

参考記事はこちら▼

現実逃避をするのが癖になっていませんか? あなたの現実逃避度を10の質問で診断します。

もう我慢できない。逃げたいと思ったときの対処法

我慢できない、逃げたい! と思ったときにはどのように対処すればよいのでしょうか?

それぞれの原因別に対処法について見ていきましょう。

(1)仕事が原因で逃げたい場合

仕事が原因で逃げたいと思ったときには「逃げたほうがいい」パターンが多いです。

まず、仕事で逃げたいと思ったときには大きなストレスを抱えているはずですので、そのストレスを計測してくれている会社かどうかを確認しましょう。

従業員50人以上の会社ではストレスチェックが義務づけられています。

ストレスチェックがされていない会社の場合、従業員に対するケアが薄い企業であることがわかるので、さっと辞めて転職するという考え方もあるでしょう。

仕事を辞めさえてくれない、という場合には弁護士による退職代行サービスがあるので、そういったサービスを使えばサービスへの連絡ひとつで辞められます。

そこまでではないという場合は、職場の同僚に相談してみたり、休職という方法で一定期間、職場と距離を置いてみたりする方法もありますね。

(2)恋愛が原因で逃げたい場合

恋愛が原因で逃げたい場合は、まずどうしてこれほどつらくなったのか、客観的に見てくれる人に相談してみるとよいでしょう。

友だちでもよいですし、心理カウンセラーでもよいです。

とにかく人に話を聞いてもらって心を落ち着かせてから、相手に「それなら別れたら」とか「もうやめちゃえば」といわれるようであれば、その意見を受け入れて相手と距離を置くのもひとつの手です。

(3)人間関係が原因で逃げたい場合

人間関係はさまざまありますが、逃げられる人間関係の場合はできれば逃げたほうがよいです。

親戚とか友だち関係であれば距離を置くとよいでしょうし、近くに住んでいる人の場合は引っ越しを検討するのもいいでしょう。

逃げることは悪いことではない

逃げたい、という気持ちは「この場を離れたほうがうまくいく」という危険信号を自分自身から受け取っている状態です。

その危険信号を無視したり、無理矢理乗り越えようとするのではなく、危険信号の勢いが強い場合にはしっかりと逃げ出すようにしましょう。

逃げることも勇気はいりますし、あとのことを考えると逃げ出しづらいこともあるかもしれません。

しかし、逃げるときはスピードが命のことも多いので、危険信号が大きいときにはあと先考えず、とにかく逃げ出すようにしてみてください。

(織田隼人)

※画像はイメージです

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