風水における色の意味。方角との関係性とは
お金が貯まる財布の色や恋愛運を高める色など、色を使って運気を高める「色風水」。風水と色の関係とは? 上手な色の取り入れ方には方角も関係しているようです。占い師&ライターの大柴あまねさんにくわしく教えてもらいました。
生活に風水を取り入れて運気アップしたい! そう思ったときに一番早く取り入れられるのが「色風水」です。
インテリアカラーとして取り入れるだけで運気を強化することができます。
あなたの望みに合わせて、気軽に色風水を生活に取り入れてみましょう。
風水における色の役割
風水というと「ここに何色を置く」というイメージの方も増えてきました。それだけ風水と色の関係は印象深く、世間に広く浸透しています。
そんな風水における色の取り入れ方を、五行思想や九星を絡めてご紹介します。
五行思想における色
五行思想とは『木火土金水』という5つの要素からなるものです。
これは自然界のバランスのことで、世界のすべてはこの5つから生じているという東洋の思想のことをいいます。
この五行にはお互いを生み育てる「相生関係」と、お互いを殺す「相剋関係」があります。「相生関係」は相性が良いとされ、「相剋関係」は相性が悪いとされます。
五行のバランスは自分自身の状態や部屋の持つ運気としても当てはめることができます。もし運気が弱っていたら、そこに色を取り入れることで補えるのです。
五行的な相性が良い色や、目的に応じた色、補う色を取り入れれば、運気を操作することができます。
九星と色の関係
九星とは、一白水星、二黒土星、三碧木星、四緑木星、五黄土星、六白金星、七赤金星、八白土星、九紫火星の9つの分類を指しています。
東洋の思想には九星が配置された「後天定位盤」という図があります。
これらの九星の特徴からそれぞれの方位には適した色が存在すると考えられているのです。
五行と同様に九星も気のバランスが大事だと考えられており、星によって色の相性があるので、風水では総合的に判断して色を取り入れていきます。
風水における色の持つ意味
赤色「運気を活性化する」
赤は火の気を持つ色で、活性化する運気を持っています。
積極的に過ごしたい、人気者になりたい、直観力を得たい、ギャンブル運を上げたいときに取り入れると良いでしょう。
身につける洋服やアクセサリー、何度も目にする文具などの小物、バッグなどに差し色として取り入れることで、運気を高めます。
金色・黄色「金運をアップする」
金色も黄色も金の気を持つ色です。ゴージャスで、高級感や金銭に関する運気を上げる働きがあります。
金運を上げたい、事業を成功させたい、楽しい恋愛をしたい、リッチな生活をしたいときに取り入れましょう。
ファブリック(布製品)、食器、財布、カーテンのほか、卵料理などの黄色い食材でも効果的。
青色「恋愛運&信頼運を高める」
水の気を持つ青は、恋愛運や信頼運、コミュニケーション運を上げる働きがあります。
水の気を帯びているため使いすぎると「運が冷える」ともいわれますので、たくさん使いすぎないように気を付けて。
仕事道具に取り入れると仕事運の向上に役立ちます。
緑色「健康運を上げる」
木の気を持つ緑は、木が伸びていくように、成長運や健康運、癒しの運気を上げる働きがあります。
癒し効果の高い色であるため、部屋のファブリックや小物、玄関マット、観葉植物など積極的に取り入れましょう。
黒色「邪気を払う」
黒は水の気を持つ色です。色の中で一番濃く、どの色の影響も受けない黒は、邪気を払い、守りを固める色でもあります。
変な人を寄せ付けなくする効果があるほか、流出を止める効果もあるため、黒の財布を使うとお金の無駄使いを食い止めます。
ただし入ってくるお金も少なくなるため、目的に応じて使いましょう。
白色「リセットする効果」
白は金の気を持つ色です。「白紙に戻す」というように、物事をリセットする効果があります。
寝具に使用することで一日の疲れを取り、朝目覚めたときに体調がリセットされ運気も吸収しやすくなる効果があります。
また白にはほかの色を目立たせる効果もあります。効果をより発揮したい色があれば、組み合わせることでサポートしてくれるでしょう。
特にファッションに取り入れれば、ほかの色の持つ効果をグッと前に押し出し、強めてくれます。
紫色「インスピレーション力がアップ」
紫は火の気を持つ色です。高貴さやインスピレーション、霊性などをあらわし、感性を研ぎ澄ますことができます。
カンが鋭くなったり自信を持つことができるほか、まわりからの評価がアップし、尊敬されることも増えてくるでしょう。
印象をワンランクアップさせるのに効果的です。
ピンク色「女性の運気全般を上げる」
ピンクは火の気を持つ色。柔らかく和やかな人間関係を作り、特に女性の運気全般を上げてくれる効果もあります。
恋愛運や結婚運、コミュニケーション運を高めますので、インテリアやファッションに取り入れると効果的です。
ピンクのパワーストーンを身につけて出会いの場に出向きましょう。
組み合わせが良いのは? 色と方角の関係性
風水では色と方角の組み合わせに相性があると考えられています。相性の良い色を使うことで運気を補うことができるのです。
取り入れやすく開運しやすくなる、色と方角の関係をご紹介します。
風水における色と方角の関係
風水では方角にはそれぞれ意味があり、その方位が司る運気があると考えられています。
各方位の意味を知ることで、相性の良い色も知ることができます。相性の良い色を上手に使用して、運気を安定・上昇させていきましょう。
相性の良いカラーを表にまとめました。
北と相性の良い色「ピンク」
水の気を持つ北は、冷たい空気の多い場所。冷えすぎないように温かみのあるピンクやクリーム色が相性が良いです。
インテリア全般に使って温かいイメージを作りましょう。
北東と相性の良い色「白」
山を意味し変化をあらわす北東。大きな家具や壁紙は、良い方向へ変化するための白を取り入れましょう。
カーテンは白ベースでもポイントに赤を取り入れると、気が活性化して良い変化を起こせます。
空気が淀むため濁った色は使わないよう注意。
東と相性の良い色「青色系」
木の気を持つ東には、木を育てる水の気を持つブルー系の色が好相性。
特に電気関係、オーディオ系、スマホ、PC、テレビ、電気コード類、その周辺のインテリアはブルー系を取り入れると仕事運が高まります。
電気関連のものを一括して置きましょう。
南東と相性の良い色「オレンジ」
ご縁を引き寄せる木の気を持つ方角。縁を呼び込むオレンジ色や黄緑色で恋愛運や結婚運をアップさせましょう。
特にこの色の花柄をファブリックに取り入れると運気アップしやすくなります。
南と相性の良い色「黄緑」
火の気を持つ南は、浄化作用がある方角です。火がよく燃えるように木をあらわす黄緑色が好相性。
人気運や直感力が高まり、クリエイティブな才能が開花します。
白やベージュも合わせるとますます効果が高まります。
南西と相性の良い色「淡い緑」
土の気が強く出る南西は、大地で育つ植物をあらわす淡い緑色が好相性です。
淡くやさしい黄色と組み合わせることで運が安定します。
家庭運や健康運、不動産運を上昇・安定させるときに用います。
西と相性の良い色「淡い黄色」
金の気を持つ西には、淡い黄色が相性抜群。
金運アップには淡い黄色をカーテンやファブリック、小物、壁の絵などに取り入れて置いておきましょう。
また楽しい恋愛を引き寄せる効果もありますので、淡いピンクも一緒に飾って。
北西と相性の良い色「クリーム色」
金の気があり仕事運やリッチ運もある北西は、安定した財運に効果があります。高級感のあるインテリアにクリーム色や淡いピンクのドット柄を取り入れると、人からの援助運も上がります。
【運気アップ別】色の効果と選び方
特定の運気を上げたい時、どんな色を選べばいいのでしょうか。
ここでは運気アップのための色を運の種類別にご紹介します。
恋愛運や結婚運を上げたいとき「オレンジ&ピンク」
恋愛や結婚を叶えるには、まずは良いご縁から。人の縁は明るいオレンジ色やピンクが連れてきます。
結婚に発展させるならくすみのない柔らかく明るいピンクを取り入れて。
特に壁紙や寝具は、部屋にいるときに運気を吸うことができるので効果的です。
仕事運を上げたいとき「緑や青」
深みのある緑色や青は、やる気を引き起こさせ仕事運をアップさせてくれます。
文具類やハンカチ、名刺入れなど、バッグの中に忍ばせたい色です。
またファブリックでも効果的で、シルバーと合わせるとますますアップできます。
金運を上げたいとき「パステルイエロー」
黄色がメインカラーですが、強くなりすぎないパステルイエローがいいでしょう。
土をあらわす茶色と組み合わせることで貯蓄運も上げることができます。
お金を入れる財布をはじめ、通帳入れ、玄関マットなどにも取り入れて。
健康運を上げたいとき「落ち着いた緑色」
ヘルシーカラーの緑色が最適です。派手さよりも落ち着いた緑を選びましょう。
部屋の中にたくさんあったほうが効果を発揮しますので、壁紙やインテリア、絵画、マット、食器のほかにも、観葉植物を置いて運気を高めましょう。
風水における色の効果は覚えておこう
風水における方角と色についてご紹介しました。相性の良い色はラッキーカラーとして取り入れることで、運気をどんどん高めていけます。
使ってはいけない色はありませんから、禁忌を考えるよりもまずはひとつでも増やすことが大事です。
しかしすべての方位で相性の良い色を使おうとすると、バランスが取れないちぐはぐな部屋になってしまいます。
風水はあくまでバランスが大事。必要な運気に絞って実践してみましょう。
(大柴あまね)
※写真はイメージです