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目立つ人は嫌われる? 特徴と好印象な目立ち方も解説

織田隼人(心理コーディネーター)

あなたのまわりに、なぜかいつも職場で目を引き強く印象に残る目立つ人っていませんか? 目立つことはそれだけ魅力があっていいことですが、いきすぎると嫉妬などのデメリットもあるもの。この記事では、目立つ人の特徴やメリット・デメリット、いい意味で目立つ方法について、心理コーディネーターの織田隼人さんに解説してもらいました。

職場で目立つ人、というのはどこにでもいるものです。

目立つ人の意見は賛否両論が出るものの、採用されやすかったり、そもそも議論の土台にあがりやすかったりします。

ただ、目立つというのは評価されやすいというメリットもあれば、叩かれやすいというデメリットもあります。

今回はそんな職場で目立つ人について見ていきましょう。

目立つ人の特徴とは?

職場で目立っている人は、あなたのまわりにもいるかと思います。

そういう目立つ人には外見的にも内面的にも共通する特徴があることが多いもの。

どんな特徴があると目立ちやすいのか確認してみましょう。

(1)人とちがう外見的特徴を持っている

身長が高かったり、高いヒールを履いていたり、普段から姿勢がよかったり、スタイルがよかったりと自分が人とちがって見える外見の人は目立ちやすいです。

人とちがう見た目の人はまわりから見られる部分も多くなり、目立つのです。

(2)声が通りやすい

職場で目立つことのひとつは会議などでの発言があります。

声が通りやすい人が発言すると、それだけでみんなが声に聞き入りますし、声がよければ話す内容も頭に入りやすいです。

その結果、声の通りやすい人の意見は説得力があるように感じられます。

声がよいということも目立つポイントになります。

(3)リーダーシップのある行動をしている

いわゆるリーダーシップのある人も目立ちやすいです。

リーダーシップがある人というのはまわりの人をまとめようと調整し、そしてみんなの前に立って行動する人のことを指します。

調整することでいろいろな人と接することになり、人との関係性は強くなりますし、人の前に立って行動することでみんなから見られることも増え、その結果注目されます。

(4)人とちがう考え方をしている

まわりに流されず、自分の意見をしっかり持ち、人とちがう考え方をしている人も目立つことが多いです。

リーダーシップをとるタイプとは異なり、鋭い切り口で、さまざまな側面を考えてユニークな意見をするような人は注目されやすいもの。

こういう人は日々勉強したり、情報収集に努めていたりすることも多いです。

(5)特殊な知識やスキルを持っている

その人以外にはこの職場で替えがきかない、といったスキルを持っている人も重宝されやすいです。

たとえば、エクセルのマクロを使えるだけでも、その職場に同じスキルの人がいない場合には「特殊スキルを持った人」として注目されます。

その職場に長くいて業務のすべてを知っている生き字引(いきじびき)のような人も、ある意味特殊スキル持ちなので目立つ人材となります。

(6)ファッションが個性的

まわりは無難なワンピースを着ているのに、「どこで買ったの?」と思うような細部のデザインにこったユニークなワンピースを着ていたりするなど、人とちがうファッションをしている人も注目を集めがちです。

参考記事はこちら▼

あなたは目立ちたがり屋? 「目立ちたがり度」を診断します。

目立つ人のメリットとデメリット

注目されることが多い人には、目立つことによっていいことも悪いことも起きます。

目立つ人のメリットとなる部分、デメリットとなる部分をチェックしましょう。

目立つ人のメリットとは?

目立つ人は評価されやすいので、能力が高ければその分だけ上乗せしていいように見られることが多いです。

注目される分、早く多くの人に評価されて出世の道なども開けやすいですし、新しいチャレンジなども任されやすくなります。

また、評価される状態を作り出せれば自分の意見も通るようになりやすいです。

外部との調整などでも、目立っている分、クライアントから覚えてもらって指名されたりするといったよい状態も生まれやすいです。

目立つ人のデメリットとは?

目立つ人のデメリットは「失敗したとき」や「低評価されたとき」も、その部分が強調されて評価されることです。

つまり、失敗したり評価が低かったりしたときには、ほかの人以上にまわりから「ダメだった」と思われてしまいがちです。

また、相手に嫌がられる行動をとってしまったときも、目立っている分、印象に残りやすく「こいつの意見は絶対に聞かない」というように強く反発されることがあります。

好印象な「目立つ人」になる秘訣

「目立つ」ということはまわりの人の評価をブーストする、つまり増加させる効果があります。

好印象をキープしつつ目立つためには、「悪い印象を減らしながら」好印象を増やす必要があります。

では、どうすれば好印象な目立ち方ができるのかを見ていきましょう。

(1)発表は自分がし、手柄は人に譲る

会議などで手柄を発表する場合「○○さんのおかげで××のプロジェクトがうまくいきました!」というように自分で発言を積極的にしつつも、まわりの人に手柄を譲っていくといい形で目立てるようになります。

自分が発表することで、まわりの人は発表した人が成果を出したかのように思います。

そこで、協力者の存在を伝え、かつ協力者をほめることで「この人たちの共同の成果だ」というようにまわりは見ますし、協力者は名前を出されたことで誇らしい気持ちになります。

味方をうまくたたえつつ、自分も成果を得られるようになるので、発表は自分がしつつ、手柄は相手に譲るといいでしょう。

(2)ただの八方美人にならず、調整力を駆使する

八方美人タイプで目立つ人は、そのうち「誰にでもいい顔をするけれど、裏で何を言っているかわからないし、意見がコロコロ変わって信用できない」と思われてしまいます。

ですので、自分のやるべきことをしっかり明確化し、それに沿って行動していくとよいでしょう。

ただし、意固地になるのではなく「ここまでは譲れるので調整します」「その代わりこの部分を調整してもらえませんか?」というように、まわりの意見を聞きつついい妥協点を探っていくとよいでしょう。

たくさんの調整をしていけるようになると調整した相手と仲よくなり信頼関係が生まれます。

すると徐々に発信力のある目立つ人になっていきますし、調整力があるからこそまわりから反発を買わずに注目もされやすくなります。

(3)特殊スキルを身につける

その職場で「この特殊スキルがあると便利」というものを身につけておくとよいでしょう。

たとえば誰も英語ができない職場の場合、英語ができるようになっておくと「英語の電話がかかってきたら○○さん」というように頼られる人になります。

もちろん中国語でもいいですし、ホームページや動画の制作、会計スキルや法務知識などでもいいでしょう。

その職場で「やれる人がいない」ことを身につけておくと、特殊スキルとなってみんなに重宝されます。

(4)面倒でも重要なことは行動する

いい意味で目立つ人は、ちょっと面倒なことであっても、それが重要なことなら行動して、よりよくしていきます。

多くの人は面倒というだけで避けてしまうものですが、たとえ面倒であっても自分が責任を持って先導して行動していくことで、まわりから「この人は自分のためじゃなく、みんなのためにがんばってくれる人」というようにいい形で信用されます。

(5)人の意見を前向きに受け止める発言をする

会議などで意見が出たときに「それは○○ということですね。確かに××の発展性があっていいですね」というように人の意見を正しく受け止め、前向きにとらえる発言をしていくとまわりからの信頼を得やすくなります。

また、前向きな意見を言うことでまわりもその意見を支持しやすくなり、結果的に話が進んだときに自分の意見が受け入れられたことになり、まわりから「この人の意見は聞くに値すべき意見だ」と思われるようになっていきます。

自分の意見が信頼されるようになると発言力が増し、いい意味で目立っていくことになります。

悪目立ちせず、いい形で目立っていこう

ただ単に目立つということであれば、外見を工夫すればできることです。

そこに自分のスキルやまわりへの配慮、前向きさなどをつけ加えて、いい形で目立っていくようにしましょう。

悪い印象を増加させることなく、プラスの印象を積み重ねられるようにするといい目立ち方ができます。

(織田隼人)

※画像はイメージです

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