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モテる声の特徴とは? 専門家が教える「モテ声」トレーニング

秋竹朋子(ボイストレーナー)

モテる声の特徴とは? ボイストレーナーの秋竹朋子さんが、モテる声の出し方やトレーニング方法を解説。電話で話すときのコツについても紹介します。

私はボイストレーナーという仕事を通して、4万人近くの人の声を聞き、発声などの指導をしてきました。

その経験を振り返るに「声でモテる」ということは大いにあります。恋愛だけでなく、ビジネスシーンにおいても、「声がいいこと」はかなり役立つ強みになるはず。

今回は、あらゆるデータから「モテる声は存在するのか」を紐解き、モテる声の特徴やトレーニング方法について解説します。

男性に「モテる声」が存在する?

アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した「メラビアンの法則」といものうのがあります。

これは相手の第一印象において、話している内容や顔の表情、トーンに矛盾するやり取りを感じた場合、聞き手はどの情報をもっとも参考にするかを計測した実験で、それぞれの影響度合いは

・見た目や表情、しぐさなどの視覚情報が55%
・声や話し方の聴覚情報が38%
・話の内容はたった7%

という結果になり、非言語コミュニケーションが重要だという結論が出されました。

視覚情報に次いで、人が参考にしたのは聴覚情報。約4割もの割合で「人の印象には声が大きく影響している」ということなのです。

さらに、2011年に声総研が20~50代の男女計800人を対象に実施した【モテ声】にかんする調査によると、

「恋愛に対する行動や考え方」について「他人からいい声だと言われる人」と「そうでない人」で比較したところ、いい声に分類される人は「異性から(食事などに)誘われることが多い」「『モテる』『モテそう』と言われる」「異性からチヤホヤされている」といった項目に当てはまる割合が、いい声に分類されない人よりも約20%多く、声を評価されている人ほど異性からのアプローチが多い傾向にありました。

つまり、アンケートによれば声がいい人は「2割増しでモテる」という結果もでているのです。

モテる声の特徴とは?

では、実際にどんな声が「いい声=モテる声」なのでしょうか。

(1)適度に通る耳触りのいい声

モテる人というのは相手の状況や気持ちを考え、共感できる人です。

それは声も同じです。相手が聞き取りやすい声や話し方ができる人、場所や状況に合わせて相手が心地よくなれるような声は、異性に限らず同性からも好印象です。

(2)感情が込められている

無愛想で平坦な声を出す人より、感情表現豊かで抑揚のある声は人気があります。

特に男性は、女性が喜んでくれたらうれしいもの。楽しい感情や喜びを声に乗せて伝えられる人は、人の心を掴むのです。

(3)キャラクターに合った声

これを感じた経験がある人も多いと思いますが、かわいい人というのは声がかわいかったり、同じようにセクシーな人は声が色っぽかったり、元気な人は発声がよかったりと、声とその人の雰囲気はリンクしていることが大半です。

まずは、自分がどんなキャラクターなのかを知ることは大切です。どんなふうに見られたいかという自分ブランディングに合った声量や抑揚、トーンを意識するとよいでしょう。

モテる声の出し方とトレーニング

モテる声で話すには、日ごろのトレーニングも有効です。

聞きやすい発声、滑舌はあなたの話し方をより魅力的に見せるはず。ここでは、モテる声の出し方とトレーニング方法を紹介します。

「心地よく通る声」になるための呼吸トレーニング

まずは、いい声を出すためには欠かせない、基本中の基本である「腹式呼吸」からマスターしましょう。

呼吸には、主に胸のまわりの筋肉を使う「胸式呼吸」と、主におなかのまわりの筋肉を使う「腹式呼吸」があります。私たちはこれらを併用して呼吸していますが、どちらの割合が多くなっているかは人によって異なります。

「耳障りのいい声」は、腹式呼吸による発声割合が多いといえます。したがって、腹式呼吸を意識したトレーニングを行うことで、より美声に近づくことができるでしょう。

腹式呼吸のトレーニングの方法にはいろいろありますが、ここでは、もっとも簡単な方法を紹介します。

腹式呼吸のトレーニング方法

(1)両手のひらを口元に持ってくる

(2)寒さでかじかんだ手を温めるイメージで、「はぁー」と5秒間、息を吐く

たったこれだけ。1日2回やれば十分です。この方法で息を吐くと、声がよく通る腹式呼吸ができてくるはずです。

美滑舌になるためのトレーニング

滑舌の悪さは時にかわいく聞こえることもありますが、聞きやすい声とはいえません。プレゼンなどを要求される社会人になると、滑舌が悪いことがマイナスに働いてしまう場面もあるでしょう。

ある程度の意識とコントロールで、美滑舌に変えられます。相手に聞き取りやすい美しい発音をトレーニングで練習してみましょう。

頻繁に噛んでしまう(言葉に詰まったり、滑らかに言葉が出なかったりする)、あるいは滑舌が悪くなってしまうのは、口や舌がうまく動いていないからかもしれません。つまり、口や舌を動かす筋肉が硬くなっていて、自分の思い通りに動いていないのです。

活舌トレーニング

(1)「あっかんべぇ」と思いっきり舌を出し、下方向に2秒かけて伸ばす。

(2)舌を引っ込め、これを10回繰り返す

 

手順はたったこれだけなのですが、舌の筋肉を使う動きをすることで発音が格段によくなるはずです。

かわいい印象を作る語尾のトレーニング

夢占い タコ

多くの男性は、甘え上手な女性が大好き。普段甘え下手で、かわいい話し方や声を出すことが苦手な女性でも、語尾を意識するだけで華憐で女性らしい印象をまとうことができます。ポイントは「な・の・ね」をうまく使いこなすこと。

「な・の・ね」の語尾活用

×「これ食べたい」
〇「これ食べたいな♡」

×「明日も会いたい」
〇「明日も会いたいの♡」

×「このレストランすごくおいしい」
〇「このレストランすごくおいしいね♡」

ナ行は鼻にかかる鼻音。言い切りで終わらせるよりも語尾が柔らかく聞こえ、かわいい雰囲気が生まれるのです。

電話をするときの声のポイント

面と向かって話す場面以外に、声を使って好きな人にアプローチできる場面があります。そのひとつが「電話」。

声しか届かないからこそ、意識することでその魅力を強調させ、彼の心をぐっと掴むことができるのです。さっそく電話をするときのポイントを押さえていきましょう。

電話の声は「ミ」「ファ」あたりがベスト

電話において、人の聴覚は高めの音が聞き取りやすく、また好印象に聞こえます。

ピアノの鍵盤でいうと、鍵盤の真ん中のドから3~4音ほど高いミ、ファあたりで話すととても感じがよいでしょう。

ミやファ、といわれてあまりイメージがつかないという人は、口角をあげて話すだけでOK。普段より高い声を出すことができます。

質問系の語尾を上げて話す

顔や表情が見えない分、声が不愛想だったりそっけなかったりすると、いつも以上に冷たく聞こえてしまうことがあります。

私はコールセンターで多数の企業向けに声の研修をしていますが、「不愛想」とか「感じが悪い」という理由でクレームになる電話応対の方は、必ずといって質問の最後につく「?」部分の語尾が下がったり、延びたりしています。

「今日はお仕事どうだった?⤵」ではなく「今日はお仕事どうだった?⤴」

電話越しで語尾を上げて質問するだけで、とても感じがよく聞こえるのです。

「モテ声」は作れる

みなさんは自分の声が好きですか?

声が通らない、滑舌が悪い、声質が嫌い……など 自分の声があまり好きではないという人も多いのではないのでしょうか。そして、自分の声は一生変わらないと思い込んでいる人もたくさんいると思います。

ところが……! 声は生まれつきのものではありませんし、意識次第で変えていくことだってできます。

異性にモテるのはもちろん、ビジネスの観点から見ても、モテ声は得をすること間違いなし! モテ声を作るトレーニングで、愛される素敵な美声を目指してくださいね。

(秋竹朋子)

※画像はイメージです

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