約4割のアラサーが「不幸体質」と自認!? 不幸体質から脱却できる3つのコツ
レストランでは料理に髪の毛、彼とけんかした帰りに終電を逃す。“ふんだりけったり”がたて続けに起こると、「私って不幸体質」と嘆きたくなるものです。編集部が行ったアンケート調査では、約4割のアラサー女性が、「自分は不幸体質だ」と自認していました。今回はそんな弱り目にたたりめな不幸体質エピソードを、恋愛カウンセラーの凛音さんとみていきましょう。
あなたのまわりに、何かとツイていない人っていませんか?
予定をいれると雨が降る、外食をするとすぐオーダーをまちがえられるなど、いつも地味にうまくいかないことが多くて、思わず嘆きたくなりますよね……。
そんなツイてない人のことを一般的に「不幸体質」と呼んだりしますが、一方で「幸運体質」な人も世の中には存在するもの。不幸体質な人と幸運体質な人では、一体何がちがうのでしょうか?
そこで、自称不幸体質の女性たちに“不幸エピソード”を大調査。その切ない体験談から、幸運体質な人とのちがいを考えてみましょう。
あなた自身は不幸体質じゃない? 診断でチェックしてみましょう。
1日に3回鳥のフンが……自称「不幸体質」は4割!
今回は21~34歳の働く未婚女性に「不幸体質」に関するアンケートを実施。
まずは、「自分を不幸体質だと思いますか?」と聞いてみたところ、「すごく思う」「どちらかというとそう思う」と答えたのは39.2%。約4割の女性が自身を不幸体質だと認識しているよう。
Q.自分を「不幸体質」だと思いますか?
はい、そう思う(10.2%)
はい、どちらかというと思う(29.0%)
いいえ、思わない(41.4%)
いいえ、どちらかというと思わない(19.4%)
さらに、自称「不幸体質」の方から不幸エピソードを聞いてみると、こんな切ない話の数々が。
「鳥のフンが同じ日に3回つく」(33歳/医薬品・化粧品)
「外食すると毛や虫が入っていることが多い」(33歳/その他)
「おみくじで凶ばかり出る」(28歳/医療・福祉)
「お正月に健康祈願をした後、刺し身にあたって胃腸炎になった」(27歳/食品・飲料)
思わずお祓いに行こうかと思ってしまいそうですが、普通に過ごしているだけなのに起こる不幸は、避けられないだけに「不幸体質かも……」と落ち込みたくなるのはとても理解できますね。
また恋愛のエピソードでは、「彼氏にフラレた上に、実はその元カレを紹介してくれた女に奪われていたのが後でわかった」(33歳/運輸・倉庫)、「クリスマスに彼氏とデートした翌日に浮気が原因で別れたり、プレゼントを渡した翌週に別れたりしている」(24歳/医療・福祉)と、ダブルパンチをくらったり、上げて落とされるパターンをくり返したりなど、深傷を負う失恋をすると「ツイてないな……」と考えがちです。
一方で「負のスパイラルにはまると抜け出せなくなる」(23歳/ホテル・旅行・アミューズメント)、「何かひとつ悪いことが起こるとそれがつづく」(24歳/アパレル・繊維)と、不幸が重なることで「不幸体質」と感じる人たちも。あまりに立て続けによくないことがあると、自分や運が悪いと考えてしまいますよね。
ネガティブな考え方が、不幸体質を招いているの……?
さらにアンケートでは、不幸体質になってしまう原因についても聞いてみることに。
すると、もっとも多く見られた回答が「考え方がネガティブだから」でした。
「悪い方向に考えがちで、注意散漫になりやすい」(25歳/技術職)
「ポジティブな考え方ができない。自分は運が悪いなど思い込みが激しい。ストレスや悩みごとが多い」(30歳/小売店)
「よくない点、できなかったこと、無理なことにしか視点がいってない。いいことに目を向けられなくなっている」(26際/医療・福祉)
上記のように、自分の思考が後ろ向きで悪いことばかり見てしまい、それがまた別の悪いことを引き寄せてしまうと考えている方がほとんどでした。
ちなみに、少数派としては「運命」「不幸である自分に酔っている」「自己肯定感が低い」という答えも。不幸体質を静かに受け止めている方もいるようです。
犯人はあなたの頭の中。「不幸体質」なのは不運のせいじゃない!
そんな不幸体質な女性たちの気持ちがわかったところで、では「幸運体質」な人と「不幸体質」な人とでは、何がちがうのでしょうか。
それは、やはり不幸体質になる原因でも出てきた、考え方のちがい。
たとえば、おみくじで凶ばかり出る場合。不幸体質な人は「ツイてない……もう私死ぬのかも!」と悪い方向に考えます。さらに、ちょっとしたこともすべて「おみくじで凶が出たから……」と考え、不幸の連鎖が始まるのです。
一方で幸運体質な人は、凶ばかり出ても「すごい、逆にラッキー!」とポジティブに変換したり、「かわいいお守りを買って元気を出そう」と、別の楽しいことでそのイヤなことをプラスに補おうとしたりします。そして悪いことは忘れ、前向きに次に進むことができるのです。
実は、自分に悪いことが起こりやすいと考えさせるのは、自分の頭の中だけ。本当はいいことも起きているのに、「自分はツイていない」「いいことが起こるはずがない」と思いこむことで、悪いことだけをひろってしまうのです。
これは自分の中だけで作っている「~すべき」「~にちがいない」という思い込みや決めごとによって偏った思考にとらわれていることで、考え方にゆがみができている状態。
要するに、不幸なのは体質なのではなく、頭の中が作りだした自分像なのです。
不幸体質な自分を変える3つのコツ
では、不幸体質だと思っている人はどうすれば脱却できるのでしょうか。
その1 自分をほめる
そもそも、自分が「不幸体質だ」と思っている人は、自分への自信が不足していることが多いです。
「自分はできない」「能力のない自分が幸せになれるはずがない」という思いがベースにあるため、不幸なことばかりを記憶に拾ってしまいます。
まずは小さなことでよいので、自分の長所を探して認め、ほめてあげるところからはじめましょう。
「時間通りに会社につけた」「その日の仕事をすべて仕上げた」など、身近なことでOK。できたことを毎日ほめて、自分に自信をつけていきましょう。
その2 ありのままを受け止める
不幸体質だと思っていると、「やっぱり私は幸せになれないんだ」となにかと思考を結びつけてしまいがち。
これからは、起こったことはすべてフラットに受け止めるようにしてみましょう。
鳥のフンが1日に3回落ちてきても、それは自分の上に鳥がいたタイミングが3回あっただけ。予定のある日が雨ばかりでも、低気圧が停滞しているだけ、という事実のみ受け止めます。
また、自分の不注意で起こった不幸や、誰かのとばっちりで降りかかった不幸も、ただひたすらそのままの事実で受け止めてください。
自分の不注意が理由なら「自分がこうしたから起こった。自分の〇〇なところが原因だ」ということを受け止めれば、もはや不幸ではなくただの事実。また、誰かのとばっちりでも起こった事実だけ見れば、それ以上でもそれ以下でもありません。
自分の不幸のせいだと思いこんだり、原因を作った誰かのことを恨んだりせず、ありのままの事実を受け止めることで、不幸の連鎖を切ることができます。
その3 笑う
ただ笑顔を作るだけで、脳は勝手に喜びや幸せを感じるといいます。
つらいことがあったときほど、積極的に笑顔を作るようにしてみましょう。
もちろん、楽しくないのに笑う必要はありません。たとえば、動物の動画を見たり、お笑いのDVDを観たり。もしくは軽い気持ちで笑えるB級映画を観てもいいでしょう。クスッと笑える程度の環境を作って、笑顔を作るようにしてみてください。
それだけで心が少し軽くなり、その日にあった不幸なことも意外と忘れられるものです。
ネガティブは無理してやめなくてもいい! 少しずつ連鎖を断ち切って
とはいえ、ずっとネガティブ思考のクセがついているところを急にポジティブにするのは難しいもの。無理して思考を変えようとすると、それはそれでストレスになり、より心に負担がかかります。
まずは自分ができる範囲で「自分は不幸体質だ」と思う連鎖を止めるように心がけてみましょう。
世の中、不幸ばかりの人も幸せばかりの人もいません。みんなある程度の不幸と幸福を背負いながら生きています。
ありのままを受け止めて、褒めて、笑って暮らしていれば、あなたも幸せに気がつけるようになるはずです。
(凛音)
※画像はイメージです
※マイナビウーマン調べ
調査日時:2019年7月17日~7月19日
調査人数:399人(21~34歳の働く未婚女性)