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男女で「結婚観」はまったくちがう? 昭和と平成を比較すると……

makicoo(さとう まきこ)

昭和と平成での結婚観の変化や男女間のちがいについて、恋愛・結婚やライフスタイルに関するコラムを執筆しているライター・makicoo(さとうまきこ)さんに解説してもらいました。

こんにちは。外資企業でマネージャーをしている一方で、恋愛・結婚やライフスタイルに関する記事の執筆をしているライターのmakicoo(さとうまきこ)です。

今回は、結婚観の変遷にについてお話ししようと思います。

「アラサー」と呼ばれる年齢に突入した途端、気にせずにはいられない結婚。

高校や専門学校、大学を卒業後、就職。そこまではみんながほぼ横並びで、人生のコマを前に進めていましたよね。

ところが、その先の人生は、人によって大きく道が分かれていきます。

特に進む道が変わってくるのが、結婚をするかしないか、出産をするかしないか、そして仕事を続けるか続けないか。

そして今は、誰がどんな人生を歩んでいるかが、FacebookやInstagramといったSNSツールを通して、目にする機会が増えました。

そのため女性は、出産適齢期でもある「アラサー」と呼ばれる年齢に突入すると、「結婚どうしよう」と考える機会がとても増えます。

彼氏がいない人はもちろん、彼氏がいても結婚願望がない相手だと、なおさらです。

昭和と平成。結婚観はどう変化した?

昭和の時代、「女性はまるでクリスマスケーキのようだ」なんて言葉がありました。

24日(歳)が一番人気があり、25日(歳)には値引きされ、それ以降は売れ残り、誰も食べたがらない。

そのようなことを公言する人が多くいました。

一方で、平成の時代になってからは女性の社会進出が進み、24歳といった若さで結婚する人はぐっと減りました。

平成30年度の内閣府の調査によると、平均初婚年齢は、男性が31.1歳、女性が29.4歳。

1985年と比較すると、男性は2.9歳、女性は3.9歳も上昇しています。

あわせて今の時代、結婚する・しないはもちろん、子どもを持たない生き方も肯定されてしかるべき、と考える人が増えました。

「女性は子どもを産まなければ」

そんなことを口にした政治家が謝罪し、時には辞任に追い込まれるような、そんな世の中になってきています。

女性と男性の結婚観のちがい

女性が社会進出を果たし、結婚に対する価値観が変わった結果、何が起きたかというと、女性と男性で「結婚」を考えるタイミングにずれが出てきたように思います。

女性の結婚観

平成25年度版厚生労働白書によると、結婚したい女性の主な理由は、厚生労働省が調査を開始してから一貫して「子どもや家族を持てる」ことを挙げています。

女性において「結婚する」とは家族を作ること、と捉える人が多いことがわかります。

男性の結婚観

一方で男性は、かつて「社会的な信用を得たい」という思いから結婚を考える人が大きな割合を占めていましたが、現在ではそのような理由から結婚を考える人はかなり減りました。

代わりに女性同様に、「子どもや家族を持てる」ことを重要視する人が増えてきています。

まとめると、今の時代、男女ともに結婚の目的は「子どもや家族を持てる」が多数を占めています。

ただ、女性が出産のリミットを意識して男性より数年早く「早く結婚したい」と考える一方で、生殖機能にそれほど年齢制限がない男性は、「もう少し自分の時間を楽しんでから」といったように、のんびりと構えているケースが目立ちます。

さらに、男性の育児や家事が当たり前になりつつある今の世の中では、男性側もキャリアプランを意識した上で、結婚を考えるようになりました。

結婚して子どもができると全力で働けないから、今のうちに仕事をがんばりたい。

そんな理由で、パートナーがいても結婚はまだ先、と考える人が増えてきているのです。

以前はそれでも「社会的な信用を得たい」と早めに結婚をするメリットがありましたが、そういった圧力がなくなりつつある今、男女で結婚したい時期のずれが大きくなり、結果すれちがってしまうケースが多く見受けられます。

現代の結婚で大切なこと

今の世の中で、「結婚」を考える上で大事なこと。

それは自分の「結婚観」、そして「人生観」をはっきりさせ、それを相手に伝えることです。

社会的に「結婚」に対して圧力がない今の時代、自分が結婚したいとして、相手がその気になるのを待っていても、なかなか思うようにことは進みません。

特に、結婚願望がない恋人がいたとして、あなたが子どもを産み育てる人生を強く望んでいるなら、その思いを相手にぶつけてみることがとても大事です。

そしてその結果、相手がNOなのであれば、子どもを産むことを優先するのか、彼とのお付き合いを優先するのか、一度考えてみるとよいでしょう。

また、本当に「結婚」したいのか、ということも考えてみるとよいと思います。今はどんな生き方だって受け入れてもらいやすい時代です。

女性はいつか結婚をするもの、子どもを産み育てるもの。

そんな「世間の常識」を一度脱ぎ捨て、ゼロベースで考えて、「さあどう生きようか」と考えてみると、そもそも「結婚にこだわらなくてもいいのかも?」という結論にいたる女性は多いように思います。

InstagramやFacebookといったSNSの功罪で、いやがおうにもいろいろな人の生き方が目に入ってきてしまいます。

特に、女性の生き方はバリエーションが豊富。自分をしっかり持っていないと、結婚をしたところで、常に隣の芝生が青く見えてしまう状態に陥りやすいです。

自分の人生に「結婚」が必要かどうかも考えて

「結婚」は相手を見つけ、婚姻届を出したらそれでおしまいではありません。

生活を共にして苦楽を共にしていかねばなりません。

そのため、「まわりが結婚しているから」という気持ちで結婚を焦ってしまうと、結婚してから「こんなはずじゃなかった」と後悔することに繋がってしまいます。

結婚をする、子どもを産む以外の生き方も許容される今の時代。

昭和の時代と比べ、女性にとってずいぶんと生きやすい世の中になりました。

もし、友人知人の「結婚」の知らせを聞くたびに焦りを感じてしまうなら、それはもしかしたら、古い価値観に囚われているだけかもしれません。

インターネットを通じて、結婚をしない生き方、結婚をしても子を持たない生き方、専業主夫の男性と結婚して家計の担い手になる生き方など、いろいろな人生を歩んでいる人を知るチャンスがたくさんあります。

自分はどう生きたいのかを、ぜひ一度じっくり考えてみてくださいね。

(makicoo)

※画像はイメージです

 

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