恋と愛の違いとは? 専門家が教える「恋を愛に育てる方法」
「恋と愛の違い」は、恋愛において永遠のテーマ。人生で一度は「恋と愛の違い」を考えたことがある人もいるのではないでしょうか? 今回は、男性・女性・専門家の視点から「恋と愛の違い」を紐解いてみましょう。
<目次>
男性に聞いた「恋と愛の違い」
男女間には、恋や愛の認識について、深い溝があると言われることも多いもの。この溝が男女のすれ違いとなり、別れの原因となってしまうことも……。悲しい結末を避けるためにも、男性たちの認識を知っておきましょう。男性たちは「恋と愛の違い」についてどう考えているのでしょうか?(※1)
付き合うまでが「恋」、付き合ってからが「愛」
・「片思い中が恋であり、付き合いはじめたら愛」(男性/31歳/機械・精密機器/技術職)
・「片思いが恋で、交際して愛に変わる」(男性/32歳/その他/その他)
・「恋は付き合う前。愛は付き合ったあと」(男性/24歳/建設・土木/営業職)
恋は、相手を好きになった瞬間にひとりでも楽しむことが可能です。しかし愛は、相手がいなければ育めないもの。このような男性意見が目立ちました。
今を楽しむのが「恋」、将来を見つめるのが「愛」
・「将来も考えるのが愛。今が楽しいのが恋」(男性/31歳/情報・IT/その他)
・「恋は一時的なもので、愛は時間がかかるもの」(男性/34歳/運輸・倉庫/事務系専門職)
・「恋は見つめ合っておしゃべりしたいと思うこと、愛は同じ方向を向いて一緒に歩いていきたいと思うことです」(男性/33歳/自動車関連/技術職)
「恋に落ちる」という言葉があるように、恋は一瞬でスタートしてしまうもの。一方で愛は、突然生まれるものではありません。長い年月を経て、大切に育んでいくものが愛だと言われると、より重みを実感してしまいます。
限定されているのが「恋」、限定されていないのが「愛」
・「恋は、男女とか限定されたものだと思う。愛はもっと幅が広い。たとえば、親から子に与えるのも愛になる。恋とは言わないでしょ」(男性/33歳/その他/事務系専門職)
・「愛は恋愛だけでなく、母性愛などいろんなところにある。恋は男女2人のこと」(男性/31歳/医療・福祉/専門職)
恋は、恋愛関係にある2人の間でしか使われない言葉。一方で愛は、家族や友人に対しても使うことができる言葉です。家族愛や友愛という言葉はあっても、家族「恋」や友「恋」という言葉は存在しません。なんとなく、違いを理解できる方も多いのでは?
下心があるのが「恋」、真心があるのが「愛」
・「恋は下心からはじめる」(男性/29歳/医療・福祉/専門職)
・「恋は下心、愛は真心。心のある場所(相手への思いやり)が大事」(男性/31歳/運輸・倉庫/営業職)
男性から言われると、なんだか説得力がある説明かもしれません。下心だけで相手を求める「恋」のうちは、まだまだ関係が深まっていない証拠。「恋」がたしかな「愛」へと変化してから、2人の関係を進めていくべきなのかもしれません。
★男性の意見・まとめ
男性たちの意見で目立ったのは、「恋は比較的浅く、愛は深いもの」という意見です。表現方法は人それぞれですが、その違いについて、なんとなく理解できた方も多いのではないでしょうか?
女性に聞いた「恋と愛の違い」
それでは次に、女性たちが思う「恋と愛の違い」について聞いてみましょう。男性との間に、認識の違いは存在しているのでしょうか?(※2)
ドキドキするのが「恋」、落ち着くのが「愛」
・「恋には不安やスリルがある。愛は安心感や安定が強い。恋は一緒にいたい、好き。愛は人生のパートナー」(女性/24歳/医療・福祉/秘書・アシスタント職)
・「恋はドキドキするもの。愛は相手のことを大切に思うこと」(女性/29歳/学校・教育関連/専門職)
・「胸がドキドキするのが恋。何もしなくてもほかに気が向くことなく、思いやれるのが愛」(女性/23歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)
独特のドキドキ感を感じられるのが、恋の特徴です。とはいえ、このときめきはずっと続くものではありません。その先に愛があるのかどうか、慎重に見極めるのがおすすめです。
自分だけで楽しむのが「恋」、相手に捧げるのが「愛」
・「恋は自分が楽しむもの。愛は相手のことを考え、相手のために尽くすこと」(女性/31歳/金融・証券/秘書・アシスタント職)
・「恋は自分に酔いしれる、愛は相手に捧げる」(女性/29歳/運輸・倉庫/その他)
恋は、自分ひとりで楽しむことができますよね。しかし愛は、相手のためを思って尽くすもの。そこに思いやりがあるかどうかで、恋と愛の違いを判断する人もいるようです。
責任を負わないのが「恋」、負うのが「愛」
・「恋には責任がないが、愛は責任が生じる」(女性/30歳/電機/事務系専門職)
・「お互いの責任を負うのが愛。相手の責任を負わないのは恋」(女性/26歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
「今が楽しければいい」と、軽い気持ちで楽しめるのが恋の魅力。しかし愛には、相手のことを思うからこそ、責任も伴います。相手の気持ちが「恋」なのか「愛」なのかたしかめたいときは、その責任感をチェックしてみるといいかもしれません。
★女性の意見・まとめ
女性たちの意見で目立ったのは、「相手のすべてを受け入れられるのが、愛」というものでした。また、自分中心ではなく、相手を中心に物事を考えることも「愛」の特徴なのでしょう。お互いにこのような感情を持ち合える相手と一緒にいられたら、心の底から幸せを実感できそうですね。
専門家に聞いた「恋と愛の違い」と「恋を愛に育てる方法」
男女それぞれの意見から、さまざまな「恋と愛の違い」が挙げられました。今度は恋愛専門家の観点から、この違いを見ていきましょう。恋愛・婚活研究所主宰のにらさわあきこさんに聞いてみました。
受け取るものが「恋」、与えるものが「愛」
「恋」とは自分が受け取るもので、「愛」とは自分が与えるものだと思います。つまり、ドキドキしたり、やる気になったり、頼ったり、愛されたり、守ってもらったり、「彼に○○してほしい」「彼が○○してくれるからうれしい」と思うことが恋。一方で、相手に何かしてもらえなくも、自分から何かしてあげたいと思うことが愛。つまり、相手が存在しているだけで幸福に感じて、こんこんとエネルギーがわいてきて、自分から与えたくなるのが愛でしょう。
「恋」を「愛」に育てるためには?
「恋」を「愛」に育てるためには、時間の経過や深さが大事です。いきなり誰かを愛することは、よほどの聖人にしかできないこと。最初は恋心があるからこそ、人は特定の誰かとかかわりを持つことができるのです。そのかかわりの中で、多くのものを与えてもらい、次第に自分からも与えたくなっていきます。恋と愛、どちらか片方だけしかない関係だと、一方通行で長続きしません。与え・与えられる相互関係になってこそ、長続きするのです。つまり、恋を愛に育てる方法とは、誰かと長く、深くかかわること。そして、愛情が芽生えてからも恋心があると、愛も長続きするのです。
まとめ
恋も愛も、それぞれがキラキラと輝いていて素敵なもの。幸せな恋愛をするためにも、まずは今自分が求めているもの、自分が抱いている感情がどちらなのかを見極めてみてください。そして恋心からスタートした感情を、時間の経過とともに、少しずつ愛情に育てていきましょう。
(監修:にらさわあきこ、文:ファナティック)
※画像はイメージです
(※1)マイナビウーマン調べ
調査日時:2017年5月10日~5月11日
調査人数:100人(22~39歳の男性)
(※2)マイナビウーマン調べ
調査日時:2017年5月10日~5月11日
調査人数:209人(22~34歳の女性)