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【専門家監修】同室or別室、どっちが正解? 「夫婦の寝室」問題

すずね所長(三松真由美)

「夫のいびきがうるさくて眠れない」「子どもの夜泣きがうるさいからと別室で寝ることを提案された」……など。あなたは夫婦の寝室事情で悩んでいませんか? 別々で寝るのは快適かもしれませんが、夫婦仲に支障を来たさないか心配だという人もいるでしょう。今回は、夫婦の寝室を同室・別室にした際のそれぞれのメリット&デメリットについて、既婚者にとったアンケートと、夫婦仲コメンテーター・三松真由美先生の解説を元に紹介します。

<目次>

同室? 別室? 日本の「夫婦寝室」事情

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まず初めに、日本における夫婦の寝室事情を見ていきましょう。既婚男女405名に夫婦で一緒の寝室に寝るか、それとも別室か聞いてみました。

Q「夫婦の寝室」について。同室と別室、どちらですか?

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同室……77.6%
別室……22.4%

部屋数が少ないから? 日本人夫婦は同室派が多数!

アンケートの結果、77.6%の夫婦は同室で寝ていることがわかりました。別室派は22.4%と1/4にも満たず、ほとんどの夫婦は同室で寝ているようですね。ではくわしく理由を見ていきましょう。

同室派でもっとも多かったコメントとしては「子どもが小さいので、子どもを挟んで一緒に寝ているため」(女性/39歳/医薬品・化粧品/事務系専門職)といったものや、「部屋数が多くないので、別室にするほどの余裕がありません」(男性/30歳/人材派遣・人材紹介/営業職)というような理由が挙がりました。

一方、別室派のコメントでは「旦那と私では仕事の勤務時間がちがうので、寝起きの時間がまったくちがうから」(女性/30歳/学校・教育関連/秘書・アシスタント職)や、「私のいびきがうるさいかららしいです」(男性/29歳/運輸・倉庫/営業職)といった理由が挙がりました。

同室派の中には、子どもや家の構造上しょうがなく……という人が多いようですね。別室派の人たちは、お互いのライフスタイルのちがいやいびきといった問題のために部屋をわざわざ分けているようです。

(3)同室派はどんなベッドで寝ているのか

続いて、同室で寝ている夫婦に、どのようなベッドを利用しているか調査しました。

Qどんなサイズのベッド・布団で寝ていますか?

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結果は2位の「ダブルサイズを2つ」に6%もの差をつけ、「シングルサイズを2つ」使っている夫婦がもっとも多い結果に。シングルサイズのベッドを1人1つ使っている理由としては「部屋がない。間に子どもを挟んで川の字で寝ている」(女性/39歳/その他/事務系専門職)といった、部屋数や家の間取りが大きく関係しているようでした。

続いて2位「ダブルサイズのベッドを夫婦で1つ」使っている人のコメントを見ると、「日中は仕事で一緒にいられないので、夜くらい一緒に眠りたい」(女性/25歳/学校・教育関連/その他)といった夫婦仲に配慮するコメントもあれば、「部屋のサイズ的にもダブルベッドを1つ以外の選択肢はなかった。今となっては、寝る時間も異なるのでシングルを2つでもよかったのかなと思うことがある」(男性/34歳/情報・IT/営業職)と、部屋の広さが原因で、選択の余地がなかったと後悔している人も。

みなさん、今のベッドタイプには満足、不満足の感想があるようですが、部屋の広さや間取り上、現状の形におさまったことがわかりました。

夫婦で一緒の寝室に寝るメリット&デメリット

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さて、夫婦の寝室を巡っては、「別々の部屋で寝ると夫婦仲が悪くなる」といったことを耳にしますが実際どうなのでしょうか? 三松さんによると、重要なのは「その夫婦に合っているかどうか」だと言います。

では、それを見極めるためにはどうしたらいいのでしょうか? ここからは、夫婦で一緒の寝室に寝るメリットやデメリットと、夫婦で別々の寝室に寝るメリット&デメリットの両方について紹介していきます。双方のメリット・デメリットをよく見比べ、自分たちにベストな方はどちらなのか、参考にしてくださいね。

メリット

(1)夫婦の信頼感がUP

同室で寝ることのメリットはなんといっても、「夫婦2人きりで会話のできる環境がある」ことでしょう。子どもがいる前では、どうしても話せないことってありますよね? たとえば、相手に甘えたかったり弱音を吐きたくても、子どもの前だとちょっと……と遠慮してしまったり。1日の終わりにホッと心を緩めてパートナーと話せる環境は、夫婦の信頼関係を築く上でとても大事になります。

また、お互いにくっついて寝ることにより、幸福を感じるホルモン、オキシトシンも増加することがわかっています。一緒に寝ることはお互いの信頼を高めるだけでなく、安心して眠れる環境も確保できます。

(2)お互いの不調を発見できる

パートナーの不調にいち早く気付ける、というメリットもあります。日ごろから一緒に寝ているため、いつもとイビキがちがう、いつもと呼吸がちがう……といった異変に気付きやすいのです。もし、パートナーが頻繁にうなされていたら、職場で強いストレスを感じているのでは? と察することもできます。このように一緒に寝ることでお互いの異変に早急に気付き、ケアをすることができます。

(3)セックスレスになりにくい

円満な夫婦生活に欠かせないのが、「スキンシップ」ですが、別室で寝ることで、気軽に触れ合える機会が減ってしまいます。夜の営みがない夫婦には、共通してスキンシップレス、キスレスの時期がありますが、同室で寝ることで、それを回避しやすくなります。しかし、倦怠感が強い夫婦の場合は、あえて別室にした方がいいケースもあります。

デメリット

(1)睡眠を邪魔される

若い夫婦の場合、夜中にパートナーによって起こされることは少ないかもしれませんが、年をとると状況が変わります。眠りが浅くなるため、パートナが夜中に目を覚ましたりトイレに起きたりするだけで起こされてしまい、眠れない……! といったことが増えるのです。「あなたのおかげで寝不足よ!」といったケンカの原因にもなってしまいます。

(2)パートナーに不満がたまる

「せーの!」で同時に就寝できればいいですが、ライフスタイルのちがいから就寝時刻がズレてしまうカップルも多いでしょう。たとえば、夫の帰宅が遅い場合などがこれにあたります。妻が寝入ったタイミングで夫がベッドに入ってきて、妻の目が覚める……というのはよくあるパターンですよね。こうした積み重ねで、パートナーに不満がたまる原因にもなります。

(3)夫婦で体感温度がちがうと体調を崩す

夫婦同室の方から多く聞く不満に、「エアコンの設定温度の違い」があります。なかでも夫は暑がり、妻は冷え性というケースが多く、特に夏場はエアコンをめぐるケンカが起きやすいようです。ケンカを避けるために相手の快適温度に合わせたとしても、体調を崩してしまうこともあり、難しい問題です。

夫婦同室派向け! 快適に眠るコツ

(1)就寝時間がズレる場合は、アイマスクや耳栓を使う
(2)ダブルベッドで、寝返りのたびに目が覚める夫婦はハリウッドツインに替えてみる(シングルベッドを2台くっつけるスタイル)。布団の場合は思い切って離して敷く
(3)どちらかが遅い帰宅時には、その日は別室で布団を敷くなど臨機応変に対処する
(4)たまに布団の上でマッサージし合うなど、スキンシップタイムをもうける
(5)寝具を買う時は2人でショッピングに出掛ける。枕の硬さや掛け布団の重さなど、お互いのこだわりを話し合い、睡眠について意識を深める

夫婦で別々の寝室に寝るメリット&デメリット

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続いて夫婦で別々の寝室に寝るメリット&デメリットについて紹介します。同室で寝るのとちがい、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

(1)メリット

(1)ストレスフリー

わざわざパートナーと寝る時間を合わせたり、パートナーに気を使って行動する必要がないため、基本的に気楽にストレスフリーで過ごせます。ストレスがないため心に余裕も生まれ、相手を思いやれるようにもなります。

(2)自分の感情を整理できる

夫婦ケンカをした際、寝室が同室だと、いや~な雰囲気の中、一緒に寝なければなりません。しかし別室であれば、相手と離れて感情を整理しやすく「ああ、私も悪かったな」と反省することができます。

(3)マンネリ化を防止

夫婦同室だとスキンシップレス防止にはなりますが、マンネリ化の抑制にはなりません。別室にしておいて、週末はどちらかの寝室で一緒に寝るというルールを作っておくと、少しワクワク感が芽生えることもあります。「倦怠期から脱したい!」と悩んでいる夫婦は、たまには別室で寝てみてはいかがでしょうか。

デメリット

(1)親近感が薄れる

気軽にスキンシップのできる夫婦であれば問題ないですが、そうでない場合は別室にして2人の時間が減ることで、スキンシップレス、キスレスになりやすくなります。

(2)子どもに両親は「仲良しじゃない」と思われる

一般的には「夫婦同室」の割合が多いため、友だちから「うちはパパとママが一緒の部屋で寝るよ」という話を聞いて不安になる子どももいます。

(3)パートナーの異変に気付きにくい

同室のメリットで、「お互いの不調を発見できる」とお伝えしましたが、別室の場合はこの逆となります。相手と一緒に過ごす時間や機会が少なくなるため、相手の異変に気付くのも遅れてしまいます。

夫婦別室派向け! 注意点

(1)別室の理由をはっきりさせる

別室理由は「相手の睡眠を邪魔しないため」など、はっきりさせてお互いに共有することが大切です。「あなたのことが嫌だから別々に寝るのではない」と明言することで、夫婦仲も安定します。

(2)スキンシップする機会を作る

スキンシップレスにならないよう、週末は一緒に寝たり、外出時には手を繋ぐなど、2人の間にふわっとしたルールを作りましょう。「ルールなんだから守って!」と、ガチガチに相手を拘束するのはNG。あくまでもソフトなルールで運用すると、お互い負担にならずうまくいきます。

(3)365日のうち、一緒に寝る日を設ける

体感温度が違うために別室で寝ている場合は、冬は寒いから一緒に寝るなど、365日別室という事態を避けるようにしましょう。

まとめ

夫婦の寝室事情や、同室・別室それぞれのメリットとデメリットについて紹介してきました。いかがでしたか? 友人夫婦は一緒に寝てるから、と安易に真似したり、比べて不安になるのではなく、2人に合った睡眠スタイルをとることが重要です。自分たち夫婦は同室と別室、どちらをとるとメリットが多いのか……。夫婦で話し合って決めてみては。

(監修:三松真由美、文:ファナティック)

※画像はイメージです

マイナビウーマン調べ
調査日時2017年4月11日~2017年4月13日
調査人数:405人(22歳~39歳の男女)

※画像はイメージです

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