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皮膚科医に聞く! 美白になるにはどうすればいいの?

宇井千穂

伊藤康江

「美白になりたい!」と願う女性は多いもの。紫外線対策をしたり、スキンケアに力を入れたりと、自分なりに美白のために日々取り組んでいる女性は多いことでしょう。でもそれは、本当に正しいケア方法なのでしょうか? そこで今回は、皮膚科医の宇井千穂先生に、肌が黒くなる原因と、美白に近づく方法を教えてもらいました。

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<目次>

美白になりたい女性はどのくらい?

美白になりたい女性はどのくらいいるのでしょうか? マイナビウーマン読者にアンケート調査を行いました。

Q.美白になりたいですか?

image003はい……86.8%

いいえ……13.2%

※有効回答数159件。

なんと8割以上の女性が「美白になりたい!」と回答。ほとんどの女性が美しい白さにあこがれているようです。

肌が黒くなる原因って?

紫外線対策はしているつもりなのに、うっかり日焼けで肌が黒くなったり、もともと色黒という人もいますよね。肌が黒くなる原因は何なのか、宇井先生にうかがいました。

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生まれつき色黒なのはなぜ?

皮膚の色を決定するのは、メラニン色素やヘモグロビン、ヘモジデリンの量と分布が影響しています。その中でも、メラニン色素が肌の黒さを決めるのに重要な役割を担っています。

メラニンには、黒色メラニンであるユーラメラニンと橙赤色メラニンであるフェオメラニンの2種類があり、それぞれの量によって肌の色が決まります。生まれつき色黒という方は、黒色メラニンの量が多いためです。

日焼けのメカニズム

紫外線を浴びると、表皮の一番奥にある基底膜付近に点在するメラノサイトという細胞がメラニン色素を作り、表皮へと送り出します。このメラニン色素が多く作られれば作られるほど、肌の色は黒くなります。これが日焼けのメカニズムです。

紫外線は表皮細胞のDNAにダメージを与えます。その有害な紫外線からお肌を守る大切な役割を、メラニン色素が担っているのです。

美白になるには?

日焼けの原因として悪者扱いされるメラニン色素ですが、それは紫外線から肌を守るが故のこと。ただ乙女心としては、美白でいたいのが本音。セルフケアで美白に近づける方法を宇井先生に伝授していただきました。

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食べ物

美白には、ビタミン豊富な野菜や果物、食物繊維などを積極的に摂ることが大事です。美白効果が期待できる栄養素と、その栄養素を多く含むオススメの食べ物をご紹介します。

ビタミンC

シミのもとでもあるメラニンを還元させる作用を持ち、黒色メラニンの合成を抑制。また真皮層にあるコラーゲンの生成にも役立ち、抗酸化作用があります。イチゴやキウイなど、多くの果物や野菜に含まれます。

L-システイン

メラニン色素の生成を抑える働きがあります。また肌のターンオーバーを促し、メラニンを排出する役割も。赤身の肉類や卵、大豆、はちみつに多く含まれます。

ビタミンE

抗酸化作用を持つ脂溶性ビタミンです。アーモンドなどのナッツ類、植物油、アボカド、カボチャなどに豊富に含まれます。

ビタミンA

抗酸化作用を持ち、活性酸素から肌を守り、肌の健康を維持します。緑黄色野菜、レバー、うなぎ、チーズ、卵などに含まれます。

その他

体内でビタミンAに変化するβカロテンを多く含むニンジンやカボチャ。抗酸化力に優れたリコピンが豊富なトマトもオススメです。

ただし、ここに挙げた特定の食べ物だけを摂取していればいいというわけではありません。やはり、バランスのいい食事を心がけることが大切です。食事だけで摂取するのが難しい方は、サプリメントで補うなどもいいでしょう。それだけでなく、規則正しい生活、十分な睡眠、ストレスをためないことが大事です。

スキンケア

美白を目指すなら、化粧品や日焼け止めで紫外線対策をするのが有効です。ビタミンなどの美白成分が入ったスキンケアや下地、ファンデーションを選びましょう。ファンデーションはパウダータイプが、紫外線を散乱させる効果がありオススメです。日焼け止めは、ローションやクリーム、スプレーなどさまざまなタイプがあるので、ライフスタイルに合わせて選んでください。日常生活であればSPF30で十分。ただ、塗り忘れたり、汗で落ちてしまったり、塗り直さなかったりなどで、十分に塗れていない人が多いもの。日焼け止めだけに頼らず、日傘をさす、つばの広い帽子をかぶる、日陰を歩くなどの対策も同時に取り入れていきましょう。

まとめ

紫外線が気になる季節に突入し、ますます気合いが入る美白対策。日焼け止めや日傘などで紫外線をシャットアウトし、美白効果が期待できる食べ物やサプリの摂取、規則正しい生活などを心がけて、美白肌を目指しましょう。

(取材協力:宇井千穂、文:伊藤康江)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.05.14)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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