“痛いカップル”を見るとイライラする心理とは
人目もはばからずラブラブしているカップルを見ると、「痛いカップルだな……」と心の中で思ってしまいますよね。それに見ているだけでイライラしてしまうという人も多いかもしれません。そこで今回は、痛いカップルの実態や女性の本音を調査。また、心理コーディネーターの織田隼人さんに、カップルがラブラブぶりを見せつける理由と、痛いカップルを見てまわりがイライラしてしまう心理について教えていただきました。
痛いカップルの特徴とは?
電車や街中で、「痛いな……」と感じてしまうカップルっていますよね。ここでは、痛いカップルに共通して見られる特徴を紹介します。
街で聞いた! カップルの痛い会話・4選
まずは、街中で見かけた痛いカップルのエピソードについて、アンケートで調査してみました。
<好きだと言い合っている>
・「どれだけお互いのことが好きか言い合っている」(女性/32歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
・「どれだけ相手を好きかイチャイチャしながら言い合うカップル」(女性/34歳/その他/その他)
・「どっちの方がより好きか言い合っている」(女性/30歳/運輸・倉庫/販売職・サービス系)
<赤ちゃん言葉>
・「言葉の語尾が、名前の後に『〇〇たんはぁ?』とか、『でちゅ』で会話していた」(女性/23歳/その他/販売職・サービス系)
・「赤ちゃん言葉で会話」(女性/28歳/学校・教育関連/事務系専門職)
・「赤ちゃん言葉だと私は思います」(女性/33歳/その他/営業職)
<お互いのことをほめちぎる>
・「ベタベタと密着しながらお互いをほめ合う行動」(女性/34歳/その他/その他)
・「ぜんぜん美男美女ではないが容姿をほめ合っている」(女性/33歳/通信/その他)
<お互い痛いあだ名で呼び合う>
・「電車の中など公共の場でまるで家にいるかのような感じでお互いのあだ名を呼び合うなど」(女性/34歳/生保・損保/秘書・アシスタント職)
・「お互いを痛いあだ名で呼び合ってる」(女性/32歳/団体・公益法人・官公庁/専門職)
・「お互いが、変なあだ名づけをしてイチャイチャしていた」(女性/31歳/小売店/事務系専門職)
街中では、このような痛いカップルと出くわすことが意外と多いもの。見ているほうとしては、「家でしてくれ~!」と思ってしまいますよね。
痛いカップルだと思う行動・4パターン
では、痛いカップルがしがちな行動を4つのパターンにわけて見ていきたいと思います。どのような行動が見られるのでしょうか?
<周囲を気にせずベタベタする>
・「ベタベタして、まわりはおかまいなしが見てられない」(女性/34歳/医療・福祉/専門職)
・「過剰なくらいイチャついている、まわりが見えていないから」(女性/27歳/その他/その他)
・「公共の場でイチャイチャしてるとまわりが目のやり場に困ったりするから痛いかも」(女性/29歳/アパレル・繊維/販売職・サービス系)
<人前でキスをする>
・「人前でも関係なく触りあったりキスしたり、大声でケンカするカップル。恥ずかしいので」(女性/31歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)
・「公共の場でキスする行為は痛いですね。わざわざ人前でする必要はないのでは……と思ってしまいます」(女性/30歳/自動車関連/事務系専門職)
・「人前でも平気でキスしたりすること。人目を気にしろよと思うから」(女性/23歳/不動産/事務系専門職)
<通行人の邪魔をする>
・「いつでもどこでも手をつなぐ。邪魔なときも多い」(女性/32歳/農林・水産/その他)
・「歩道が狭いのに、手をつないで横に並んで、ほかの人の通行の邪魔になる」(女性/23歳/アパレル・繊維/販売職・サービス系)
・「道端でイチャイチャするカップルが痛い。通行人の邪魔になってる」(女性/29歳/自動車関連/事務系専門職)
<大声で騒ぐ>
・「まわりの目を気にせず、大声で騒いだりイチャついたり自分たちを大きく見せる」(女性/33歳/その他/販売職・サービス系)
・「服装がケバい。大声でわめく」(女性/30歳/医療・福祉/専門職)
・「電車の中など人目が多い場所でイチャイチャすること。大きい声であだ名で呼び合うなど」(女性/28歳/学校・教育関連/その他)
痛いカップルに見られる行動に共通するのは、人の迷惑を顧みないといった点ではないでしょうか? キスや人前でイチャつく程度であれば、不快感を与える程度で済むかもしれませんが、大声を出したり道をふさいでしまったりするのはやはり迷惑と言わざるを得ないでしょう。
痛いカップルに対するまわりの反応は?
痛いカップルに対して、周囲の人はどのように思っているのでしょうか? 痛いカップルに対する本音を、アンケート調査しました。
人前でラブラブぶりを見せつけるのはアリ? ナシ?
人前でラブラブぶりを見せつける行為自体は、アリだと思うのでしょうか? それともナシだと思うのでしょうか? 女性たちにアンケートに答えてもらいました。
Q.人前でラブラブぶりを見せつけるのはアリですか?
アリ(24.2%)
ナシ(75.8%)
※有効回答数393件
7割の女性が、人前でラブラブぶりを見せつけることはナシだと答えました。多くの人が好意的には感じていないことがわかります。
ラブラブで「うらやましいカップル」と「痛いカップル」の違いは?
仲がいいカップルと痛いカップルは、紙一重のような気もしますが、いったいどのようなところに違いがあるのでしょうか? うらやましいと感じるカップルと痛いカップルの違いについて、アンケートで答えてもらいました。
<度がすぎていないかどうか>
・「手をつないでイチャイチャするまでは微笑ましいけど、面前でチューしたり触ったりまでいくと痛い」(女性/34歳/学校・教育関連/その他)
・「さっぱりしているか、ベタベタしすぎなのかだと思う。わりとさっぱりしていたらさわやかだけど、ベタベタしているとイライラしそう」(女性/27歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「手をつなぐとか普通の感じはステキなカップルだと思います。ベタベタしすぎは痛いです」(女性/34歳/医療・福祉/専門職)
・「手をつないで仲よしなのはいいけど、人前で抱き着いたりキスするのはナシ」(女性/27歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)
<自然体かそうでないか>
・「うらやましいカップルは自然体。痛いカップルは、人目を気にせずにイチャつく」(女性/25歳/その他/販売職・サービス系)
・「自然に話すのはいいが、べったりくっついて大声で話しているのは痛い」(女性/27歳/その他/事務系専門職)
・「自然体な感じで仲のいい雰囲気が伝わればうらやましいと思うが、仲のいいことを行動で示されるとわざわざ見せびらかしてるって感じがして痛いなって思う」(女性/32歳/医療・福祉/専門職)
<周囲への配慮があるかどうか>
・「お互いの思いやりと、まわりへの配慮がある」(女性/30歳/医薬品・化粧品/技術職)
・「ラブラブアピールがすごすぎるカップルは痛い。まわりの気遣いができるカップルはいいカップル」(女性/34歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)
・「自然に仲がよく礼儀があれば、いいカップル。時と場合を考えずに、まわりに迷惑をかけるのが、痛いカップル」(女性/23歳/その他/販売職・サービス系)
うらやましいカップルと痛いカップルの境界線は、なんとなく伝わりましたか? 受け取り手の感じ方によって異なる部分はあるのかもしれませんが、やりすぎだと思われると、うらやましいカップルとは思われなくなってしまうよう。カップルで過ごすときは、周囲への配慮を忘れないようにしましょう。
専門家が解説! 痛いカップルを見るとイライラする心理とは
痛いカップルを見て、イライラしてしまう女性が多いということがわかりましたが、なぜイライラしてしまうのでしょうか? ここでは、カップルがラブラブぶりを見せつける理由と、痛いカップルを見てイライラしてしまう心理について、心理コーディネーターの織田隼人さんに教えてもらいました。
カップルがラブラブぶりを見せつけたくなる理由って?
カップルのラブラブぶりを駅や空港、街中で見て、「やだなぁ」と思った経験が一度くらいはあるでしょう。ただ、ラブラブぶりを振りまいているカップルたちは、見せつけようとしてやっているわけではありません。恋をするとまわりのことが見えなくなってしまい、そしてまわりが見えないがゆえに、ラブラブな行動を公衆の面前でもやってしまうのです。特に恋愛経験が少ない人は、恋をするとまわりが見えなくなることを理解していないことが多いため、気持ちが盛りあがりやすく、人前でもラブラブぶりを発揮しやすくなります。
痛いカップルを見てイライラする心理とは?
痛いカップルを見てまわりがイライラしてしまうのは、「人前でラブラブするのはよくないこと」という「慣習」が定着しているからです。たとえば、もともとフランクにキスをする文化圏の外国人が人前でイチャついていても、「そういう文化・慣習なんだ」と思ってあまりイライラしないもの。その一方で、自分に近しい人や日本人がイチャイチャしていると、「気持ち悪い・見たくない」と思ってしまいます。やはりそれは、「日本は人前でイチャつく文化ではない」という慣習が、無意識のうちに身についているからなのです。
まとめ
カップルのラブラブぶりを見て、「痛いな~」と思ってしまうのは、日本では一般的な感情と言うことがわかりました。今まで、痛いカップルを見てイライラしてしまっていた人も、イライラの原因がわかれば少しは気持ちが落ち着くかもしれませんね。
(監修:織田隼人、文:ファナティック)
※画像はイメージです
マイナビウーマン調べ
調査日時:2017年2月15日~2月16日
調査人数:393人(22歳~34歳の女性)