彼氏が飲み会ばかり。連絡を返さない心理と対処法

彼氏が飲み会に参加するというのは知っている。時計を見ればちょうど今ごろ飲んでいるのだろうということもわかっている。そもそも最近飲み会ばっかり……！　そんなことを思いながら、飲み会のときに連絡を返さない彼氏にイライラしたりやきもきしたりしている女性もいるのではないでしょうか。飲み会のときに連絡を返さない男性の心理、そしてその対処法について、心理コーディネーターの織田隼人さんに教えてもらいました。

彼氏が飲み会を優先するのは当たり前？

彼氏が飲み会ばかりだと、浮気でもしているんじゃないかと不安になる人も多いのではないでしょうか。いくら職場の飲み会、親友たちとの男飲みと聞いていても、本当にそうなのかどうかもわかりません。飲み会を優先する彼氏は何を考えているのでしょうか？　織田さんに聞いてみました。

飲み会を優先する彼氏の心理

男性も女性も「身内」はあと回しにする、という傾向があります。女性も、たとえば親との連絡などは、忙しいときはあと回しにすることって多いですよね。男性は女性よりも「身内」の意識が広く、実は彼女も「身内」として扱っています。

宴会などは「外」の行事で、彼女は「身内」なので「外」を優先してしまうことになるのです。「身内」に関しては「あとからフォローすれば許してくれる」という信頼があるがゆえの「甘え」が出てきます。そのため、宴会や友だちとの飲み会などを男性は優先することも多いです。

飲み会のたびに連絡がとれない彼氏の対処法は？

飲み会を優先してしまう彼氏の心理はわかりましたが、飲み会中に連絡しても返事をしてくれない男性は多い印象があります。いくら飲み会中でも、LINEのひとつぐらい返す時間はあると思うのですが……。いったい何を考えているのでしょうか？　織田さんに彼らの心理と対処法を教えてもらいましょう。

飲み会中、連絡がない理由

飲み会のときの男性は「飲み会をしっかりとやり遂げる」ことに意識が回っています。さらに、彼女へのLINEを飲み会中にするなどは、その場にいる人に対して「失礼」と男性は感じやすいです。そのため、なかなか連絡ができない傾向にあります。

連絡ができるタイミングはせいぜいトイレに行くときくらいですが、男性のトイレは個室にでも入らない限り彼女に連絡はできません。

こうして、宴会場では宴会をやり遂げるために連絡が取れず、トイレでも女性とちがって連絡を取れないということが続き、帰るまで結局連絡をしない、ということが多々起きます。

事後報告はやましいことがあるから？

やましいことがある場合もありますが、やましいことがない場合のほうが多いです。

飲み会の連絡をしたらいつも彼女が怒る場合、そもそも彼女に伝えることによって事前に怒られるので言わないほうがいい、と男性は考えることが多いです。事前に伝えて文句を言われて、行ったあとにも文句を言われるのならば、行ったあとだけ文句を言われるほうがいい、しかもバレなければ文句も言われないのでさらにいい、というのが彼氏の本音です。飲み会の参加に対してそもそも文句も言わず笑顔で受け入れてくれる女性相手の場合は、気軽に飲み会の参加を伝えることが多いです。

飲み会参加を言わない理由は「言う必要が特にない」「言ったほうがマイナスになる」と男性が考えているからになります。

飲み会中、連絡してもOK？

飲み会中に連絡があった場合「どのタイミングで返事をすればいいか」と男性はちょっと焦ることが多いです。そのため、男性は飲み会中は連絡が来ず、放っておいてくれる状態を望みます。

ただ、だからといって飲み会中に連絡をしてはいけない、というわけではありません。「帰るときに連絡してねー」というような連絡だと男性にとってはあまり負担になりません。帰るときであれば、連絡を入れるタイミングもつかみやすいからです。

前項で述べた通り、飲み会中に男性は返事を返すのは難しいと考えるので、「すぐ返事を求めるような内容」はやめておいたほうがいいです。「帰るタイミングでいいので○○教えてね」くらいのものなら送ってしまって大丈夫です。

飲み会が多い彼氏に悩まないために

彼氏が飲み会ばかりで、自分がないがしろにされている気がしている女性は多いかもしれません。彼氏が飲み会へ行くたびにいちいち悩みたくないのが本音ですよね。何か対策できないでしょうか？　織田さんに教えてもらいました。

飲み会頻度を減らしてもらうのはあり？

「飲み会の頻度を減らしてほしい」と男性に相談するのは、男性の行動を束縛することになり、窮屈な思いをさせてしまいます。やめておいたほうがいいでしょう。

彼の行動を縛るように動きはじめると、彼が受け入れてくれない場合に、彼女側のフラストレーションがたまります。彼が受け入れてくれた場合であっても、さらに彼をコントロールする要望を出したくなってしまうものなのです。どちらにしても2人の関係が徐々に悪くなります。

それよりも「飲み会に行かれると不安になる」というように自分の気持ちを伝えましょう。自分の気持ちを伝えることで彼氏は「不安を解消するために何をすればよいのか」を考えるようになります。

解決策のひとつは彼が飲み会に行かないことかもしれませんが、ほかにもないか考えてみましょう。彼が飲み会中の写真を撮ってきてくれるとか、あなたが安心する要素を提供してくれれば問題が解消するかもしれません。もしくは、彼に毎日愛していると言ってもらえると不安が消えるかもしれません。

「飲み会の頻度を減らしてほしい」と思った自分の気持ちの背景を彼に伝えましょう。

きちんと報告してくれる彼氏の育て方

まず、飲み会に行くことを報告してもらえるようにするには飲み会に行くことを非難しないことが大事です。

そして飲み会に行くことを報告してもらうたびに「教えてくれてありがとう！」と彼に伝えましょう。飲み会に行く報告をすることで喜ばれる、という学習を彼にしてもらうことで報告してもらえる頻度が上がり、そのうち毎回報告するようになります。成人男性を育てるには時間がかかるので1回2回では難しいです。10回20回と時間をかけて学習してもらいましょう。

また、飲み会から帰る時間についても事前に聞くようにしましょう。飲み会中は男性は連絡を取らないことが多いので、飲み会の前に事前に予想時間を教えてもらうのがいいですね。

その上で、「飲み会が終わったら連絡してね」と伝えておき、終わってひとりになったタイミングで連絡を入れてもらうようにしましょう。そのときに「楽しかった？」などと聞いて飲み会の感想も興味深そうに聞いてみましょう。すると彼氏は話しやすくなり、飲み会の内容をいつも詳しく教えてくれるようになるかもしれません。

飲み会中の彼氏が心配でも、頻繁な連絡はNG

飲み会中の心理は、男性と女性では多少ちがうようです。女性なら飲み会中も隙を見て恋人に返信できたとしても、男性にとってそれはどうやら難しいと感じることのよう。「終わったら連絡ちょうだい」と伝えるのがいいようですね。また、彼氏が飲み会へ行くことを不安に感じているのなら、その気持ちを素直に伝えるのがベストのようです。「飲み会へ行っちゃダメ！」と束縛するのは、織田さん曰く、内緒で飲み会へ行くなど逆効果に繋がるとのことなのでやめておきましょう。

（織田隼人、藤奈子）

※画像はイメージです

※マイナビウーマン調べ
調査日時：2018年5月2日～5月3日
調査人数：373人（22～39歳の未婚男性）