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図太い人になりたい! 図太い神経になるには?

高見綾(心理カウンセラー)

世の中をうまく生きていくためには、ある程度の図太さが必要だといえるかもしれません。嫌われたくなくて、自分を過度に抑えてしまっている人や、人の顔色に敏感すぎて気疲れしている人も多いのではないでしょうか。そんな繊細な人からすると、図太い神経の持ち主を羨ましいと思うことがあるかもしれません。今の自分よりも図太くなりたいと思う人のために、図太い神経を持つ人の特徴や、メリット・デメリットを紹介しつつ、いい意味で図太い人になるための方法をご説明します。

図太いとは

図太いとは、どういう意味なのでしょうか。図太い女性の特徴を心理的な面から解説します。

「図太い神経」ってどういう意味?

図太い神経とは、まわりの目を気にせず堂々としている様をいいます。いい意味でも悪い意味でも使われる言葉です。いい意味では、芯が強い、ちょっとしたことでは動じないというニュアンスで使われることがあり、人目を気にしてしまう人から見ると、図太い神経の持ち主を羨ましく思う人もいるようです。図太い人を好意的に思わない人から見ると、図々しい、自己中心的、無神経だという意味として批判的に使われることがあります。

図太い女性の特徴

細かいことは気にしない

おおらかで、トラブルがあっても深刻になりすぎず、案外ケロッとしていることが多いです。悩みがあっても、悩みに飲み込まれることがありません。

我が道を行く

やりたいことがはっきりしているので、自分の目的に向かって突き進んでいきます。まわりの目をあまり気にしないところがあります。

物怖じしない

度胸があるので、大勢の前でプレゼンをする、社会的地位の高い人と会うなど、普通の人なら緊張してしまうようなシチュエーションでも物怖じしません。堂々とやってのけることができます。

お世辞を言わない

媚びを売って他人に気に入られようとしません。自分に正直な性格で、表裏がない傾向があります。

「図太い」性格のメリット・デメリット

図太い性格にもいい面と悪い面があります。両方を知っておきましょう。

図太い性格のメリット

立ち直りが早くなる

落ち込むことがあっても立ち直りが早くなります。凹んでも、それをバネにして次の行動へと繋げていくことができます。どんなときでも、ドーンと構えていられるようになり、芯が強くなります。

失敗を恐れなくなる

「失敗したら怒られる」「失敗したらバカにされる」など、人からどう思われるのかを気にしなくなるので、失敗に対する恐怖心が減ります。またチャレンジしようと思えて、行動力がアップします。

人の目が気にならなくなる

「こんなことを言ったらどう思われるだろう」と気にすることがなくなるので、自分のやりたいことに集中することができるようになります。他人に過度な期待をしないので、人の言動で一喜一憂することが減り、振り回されなくなります。

図太い性格のデメリット

他人を傷つけている可能性がある

自分のやりたいようにやった結果、ストレートな物言いで他人を傷つけていたり、迷惑をかけていたりする可能性があります。

敵をつくりやすい

お世辞を言わずマイペースなことから、図々しい人だと思われて、敵をつくりやすい傾向があります。ただしその分、正直な人だと気に入ってくれる人や味方になってくれる人も出てくるでしょう。

相手の細かな気持ちに気づかない

他人は他人、自分は自分と分けて考えているので、相手の繊細な気持ちに気づかないことがあります。たとえば、仕事に多忙な彼女は図太くて、それに合わせている彼氏が繊細な性格だったとします。もし彼氏が2人の時間がとれずに寂しい気持ちを抱えていたとしても、遠慮からそれを口に出さないでいると、彼女は様子の変化などに気づかずにスルーしてしまう場合があります。

図太い神経を持つにはどうしたらいいの?

図太い性格のメリット、デメリットを踏まえた上で、いい意味で図太くなるための方法を紹介します。

いい意味で「図太い人」になる5つの方法

悩んでも解決しないことは考えない

悩むことと、解決することは別物です。物事を解決できることと、悩んでも解決しないことに分け、後者については、割り切って考えないようにします。悩んでも解決しない事柄は、考え続けても埒があかない上に、気疲れしてしまいます。考えるのをやめただけでも、気持ちに余裕が出てくるものです。

他人ではなく、過去の自分と比べる

他人と比べると、自分にダメ出しするなど、あれこれと思い悩んでしまう種になります。過去の自分と比較して、今できるようになったことが増えた、気づきがあったなど、いい変化が少しでもあるのであれば、自分を褒めて承認してあげるようにしましょう。

相手との間に境界線を引く

相手が不機嫌そうだったときに、すぐ自分のせいにする癖があると、人間関係に疲れてしまいます。もしかしたら相手は、虫歯が痛くて機嫌が悪いだけかもしれません。他人は他人、私は私と、相手との間に境界線を引くことができると、まわりの人の反応に必要以上に振り回されなくなります。

弱みを出せる人をつくる

図太い人は、自分の弱みをあまり隠そうとしません。バカにされたくない、嫌われたくないといった理由で、自分のコンプレックスを隠していると、余計に人の目が気になってしまうものです。自分の弱みをオープンにすることができると、怖いものがぐっと減り、人の目が気にならなくなります。まずは誰かひとりでもいいので、弱みを出せる人をつくってみましょう。

失敗しても、経験がひとつ増えたと捉える

何かで失敗しても、「このやり方ではうまくいかない、ということがわかった」と前向きに捉えましょう。何もチャレンジしないでいるよりも、チャレンジして失敗したほうが、自分の経験値は確実に上がります。

人目が気になる人は、いい意味での図太さを身につけよう!

図太い性格になると、人目を気にせずにやりたいことができ、大胆になって行動力がアップするといったいい面と、相手の繊細な気持ちに気づかずに迷惑をかけたり傷つけてしまったりする可能性がある、といった悪い面があります。人目が気になって自分をうまく表現できない人は、こうしたメリット・デメリットを理解した上で、いい意味での図太さを身につけていきましょう。図太さが身につくと、相手の反応など細かいことが気にならなくなり、人間関係についてのストレスがぐっと減るはずです。

(高見綾)

※画像はイメージです

 

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