【知っているようで知らないマネー用語】格安スマホ・格安SIMの月額料金は安いけどつながりやすさは変わらない!?
「マイナンバー」「電力自由化」「マイナス金利」「NISA」など、毎日のようにニュースで聞く旬なマネー用語の数々…… 何となくわかっているつもりでも、自分で説明するのは意外と難しいではないでしょうか? そこで、私たちの生活にも関わる身近な情報でいまいち分からない用語を、あらためて基本から解説しておきましょう。
テレビや雑誌などでもよく目にする「格安スマホ・格安SIM」。乗り換えをする人たちも増え、「私もそろそろ検討しようかな」と思っている人も多いのではないでしょうか。安いというイメージは本当なのか、選ぶときの注意点をまとめてみました。
そもそも格安スマホ・格安SIMって何?
スマホやタブレット、ガラケーと呼ばれる携帯電話などの中には、通話やインターネットをするためのSIMカードと呼ばれる小さなICカードが入っています。格安スマホ・格安SIMとは、日本通信やNTTコミュニケーションズなどのいわゆる自社で携帯電話の回線を持たない「MVNO(仮想移動体通信事業者)」が、ドコモやKDDIなどからネットワークを借りて行うSIMカードを使った低価格なインターネット・通話サービスです。ちなみに「格安スマホ」はSIMカードと端末をセットで販売するサービスを指す一方で、「格安SIM」はSIMカードだけで販売するサービスを指すことが多く、端末は自分で用意する必要があります。
安いって本当!?格安スマホ・格安SIMのメリットは?
従来のスマホに比べ、端末や通信料が圧倒的に安いのが特徴です。また、多くのMVNOがNTTドコモから回線を借りているので、対応エリアも従来と変わらず、通信速度についても心配はありません。また、MNP(番号ポータビリティ)に対応しているので、現在の電話番号のままで乗り換えることができるのもメリットの1つと言えるでしょう。
気をつけたほうが良いデメリットはある?
通信料が安い一方で、かけ放題プランではなく電話をかけたらかけた分通話料のかかる従量制を採用しているケースが多く、通話料がかえって高くなってしまう場合もあるので注意が必要です。また、「@docomo.ne.jp」「@ezweb.ne.jp」「@softbank.ne.jp」などのキャリアメールが使えなくなります。GmailなどのフリーメールやLINEは使えるため、それで十分という人には問題ないでしょう。
プランを選ぶときのポイントは?
通話料金やデータ通信に関するサービスで比較するのももちろんですが、特に機能が変わらない場合などは各社が用意している様々サービスで検討するのも良いかもしれません。様々な業界の会社が参入したことによって、例えば動画の無料配信やポイント加算などバラエティ豊かなサービスがあります。自分の好みやライフスタイルにあったものを選べると良いですね。
(フォルサ/錦織寿恵)