根強い朝食人気。この秋、注目したいキーワードは「低カロリー&高タンパク質」
“世界一の朝食”として話題の「bills(ビルズ)」に、ハワイの人気レストラン「Eggs’n Things(エッグスンシングス)」、“NYの朝食の女王”と異名をとる「サラベス」など、海外の人気レストランがここ数年で次々と日本上陸。一大朝食ブームを巻き起こしました。いまだ行列が絶えないところも多く、ブームは衰える気配がありません。
ボリュームたっぷりのパンケーキにフレンチトースト、エッグベネディクトといった、しっかりおなかにたまる贅沢モーニングから、アサイーボウルやグラノーラといったヘルシー志向のものまで、人気の朝食のバリエーションは増える一方です。最近では“低カロリー・高たんぱく”な食材を取り入れた新メニューや限定メニューを出す店舗も登場。たとえば、ウェスティンホテル東京の「ホワイトオムレツ」。卵3個分の卵白を使用し、その名の通り、真っ白なオムレツでカロリー控えめ。女性に人気の朝食メニューとして注目を集めています。
bills(ビルズ)も、低カロリー・高たんぱくに力を入れています。「フレッシュオージーブレックファスト」は、“The Egg Master of Sydney”(シドニーのエッグマスター)”の称号を持つビル・グレンジャー氏が“「bills」の新しい卵料理”として考案。スクランブルエッグより軽く食べられる、“グルテンフリー”な一品を意識したものだそう。
そして、次の朝食トレンドとして話題の「バーチャミューズリー w/パイナップル、ココナッツ、アガベシロップ」は10月末までの2014年春夏メニュー。アップルジュースで一晩もどしたオーツ麦に、濃度の高いギリシャヨーグルトとアガペシロップをかけ、フレッシュな果物をトッピング。ほのかな甘みと独特の食感が満足度を高めてくれます。この秋からは穀類を使った粥「billsポリッジ w/ ココナッツヨーグルト、チアシード、ジンジャー、ポーチドルバーブ」も登場します。
■朝食にたんぱく質をたっぷりとると、空腹感が減るという調査結果も
人間の身体を構成する成分のうち、水分以外の約半分を占めるというたんぱく質。筋肉や臓器はもちろん、肌や髪、爪などの主成分でもあります。内側から美肌や美髪、美爪を目指すうえで欠かせないのがたんぱく質なのです。
さらに、最近では“高たんぱく質食材”を朝食にとると、空腹感が減るという実験結果も発表されています。実験を行ったのは米国ミズーリ大学の研究チーム。18歳~20歳の女性を「卵や脂肪分の少ない牛肉を使った高たんぱく質の朝食をとるグループ」と「平均的なたんぱく質の朝食をとるグループ」にわけ、アンケート調査や血液検査、脳スキャンを実施しました。
実験の結果、高たんぱくの朝食をとったグループは朝食後も満腹感が継続し、食欲を調節する脳の部位の働きも低下することがわかりました。また、砂糖や脂肪分が多くなりがちな夜の間食も、平均的なたんぱく質の朝食をとったグループに比べて少なかったとか。
朝食にたんぱく質をたっぷりとることは“食欲の秋”対策にもなりそうですね。
■コンビニなどで手軽に買える“低カロリー・高たんぱく質食材”も多数
実は“低カロリー・高たんぱく質食材”には、コンビニで気軽に買えるものがたくさんあります。さっそく、どんなものがあるのか見ていきましょう。
●ギリシャヨーグルト
「濃密ギリシャヨーグルト PARTHENO(パルテノ)」シリーズ(森永乳業)はギリシャの伝統製法である“水切り製法”を採用し、ヨーグルトを約3倍に濃縮した新食感のヨーグルトです。ギリシャヨーグルトに含まれるたんぱく質は通常のヨーグルトの約2倍。1カップ食べるだけで、肉を一食分食べるぐらいのたんぱく質がとれてしまうというから驚きです。
●生ハム
美容や疲労回復にもうれしいビタミンB1や亜鉛が豊富に含まれているのが魅力の生ハム。「ロース生ハム」(ローソンセレクト)は豚ロース肉を使用。まろやかな塩味と舌触りがソフトで風味のよさが特徴です。
●サラダチキン
低脂質で高たんぱくな鶏むね肉を手軽に食べられるとして話題の「サラダチキン」(セブンプレミアム)。鶏むね肉は、エネルギーの代謝を促進するビタミンB群は皮膚や粘膜を健康に保つビタミンA群を豊富に含むのが特徴。低カロリーで食べ応えがある上、疲労回復にも効果的と注目を集める食材です。そのまま食べるほか、ほぐしてチキンサラダにするといった楽しみ方も。
●豆乳
「畑の肉」と呼ばれるほど、たんぱく質が豊富な大豆が原料。豆乳には基礎代謝を高める働きがあり、女性ホルモンに似た働きをする大豆イソフラボンが体内バランスを整えてくれます。さまざまなフレーバーがありますが、コンビニで気軽に購入できるイチオシは「調製豆乳」(キッコーマン飲料)。グリーンスムージーにしたり、牛乳代わりにアサイーボウルやスープに加えるといったアレンジも。
こうした“低カロリー・高たんぱく質食材”を上手にとりいれれば、忙しい朝でも気軽に朝食を充実させることができそうです。
(島影真奈美+ガールズ健康ラボ)