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性格を直す必要ナシ!? 「飽きっぽい」って実は長所なワケ

秋カヲリ

こんにちは、心理カウンセラーの萩原かおりです。飽きっぽくてなかなか物事が続かずに悩んでいる人は多く、よく相談を受けます。飽きっぽいのはもともとの性格で直せないと思っているかもしれませんが、考え方次第で改善できるものです。今回は飽きっぽい人の心理や原因を紐解きながら、飽きっぽいことのメリット・デメリットをご紹介します。

飽きっぽい人の心理

飽きっぽい人にはどんな心理が働いているのでしょうか? 自分の状態がわかるだけで対策が打ちやすくなるので、まず原因を知りましょう。

どうして続かない? 飽きっぽい人の心理状態

日常に変化がなく飽きている

飽きっぽい人はすでに飽和状態にあり、心理的におなかいっぱいになっています。これは刺激不足によるもので、同じ刺激ばかりを与えられていると飽和状態になって飽きてしまうのです。好奇心旺盛で新しいこと好きな人は、同じ刺激に飽きやすい傾向があります。

正しいことをしたあとは甘えやすくなる

人は正しいことをすると、自分に甘くなります。たとえばボランティアをしたり掃除をしたりしたあとは、「がんばったからちょっとだらけてもいいか」と甘くなる心理が生まれるのです。こうした傾向が強いと、ちょっと仕事や作業をしただけで自分に甘くなり、すぐに中断することが増えてしまいます。

大きな変化が生まれずに不満を持つ

仕事や作業をしていても、革新的な大きな変化がもたらされないと不満を感じ、抵抗感を抱えてしまいます。その結果として、飽きやすくなります。最初から大きな変化を期待してスタートすると、早い段階で飽きてしまうでしょう。

なぜ? 飽きっぽい性格の原因とは

集中状態が長く続かない

飽きるまでには大きく分けて3つの状態があり、最初は集中状態からスタートします。きちんと物事に取り組めている状態です。その後、散漫状態に入ります。基本的には作業できていますが、たまにちがうことを考えたり、ちょっとよそ見をしたりする黄色信号の状態です。最後に中断状態になり、作業をやめてしまって別のことをはじめてしまいます。
つまり、集中状態が短く、散漫状態や中断状態に陥りやすい人は飽きっぽいのです。

いきなり大きな目標を掲げてしまう

向上心があるのはいいことですが、最初から大きな目標を掲げると飽きっぽくなります。大きな目標を達成するのはとても難しいことなので、なかなか簡単には叶いません。そうするとしばらく仕事や作業を続けていても目標達成できないので、途中で嫌になってしまうのです。

完璧主義になりがち

完璧主義になりがちな人は、少しうまくいかないとすぐにやる気をなくしてしまいます。なぜなら、完璧を目指しているから。完璧でなくなった時点で理想と外れてしまい、諦めてしまうのです。

仕事が続かない! 飽きっぽい性格を直すには

飽きっぽい性格だと、どんなことが起きるのでしょうか。短所と直す方法をご紹介します。

飽きっぽい性格の短所

仕事が続かない

飽きっぽい性格だと同じことを続けにくいので、仕事が続かず作業効率も下がってしまう傾向があります。転職続きの人は飽きっぽいのかもしれません。

スキルが上がらない

成長するためにはある程度継続して経験を積み、ノウハウを蓄積する必要があります。しかし飽きっぽい人はなかなか同じことが続かず、スキルが上がらないまま終わってしまいがちです。

信頼されにくい

継続できる人はまわりからも「この人は努力できる人だ」と思われて信頼されますが、すぐに飽きてしまう人は信頼されにくいです。仕事も任されにくくなるでしょう。

飽きっぽい性格を直す方法

小さな目標をたくさん立てる

大きな目標を目指すにしても、そこに至るまでに小さな目標をたくさん立てて最終的に大きな目標を達成できるような道筋をつくると、飽きる前に小さな目標を達成できるので継続しやすくなります。
また、その途中で小さな改善を積み重ねていくのもコツ。大きな目標を達成することを夢見ながら、そこに向けて小さな改善を行っていくとだんだんと効率がよくなり、自分でも成長が実感できてモチベーションが維持でき、飽きることなく続けられます。

集中しやすい環境をつくる

集中状態を維持するためには、集中しやすい環境をつくっておく必要があります。集中するために何をしようか、と考えている段階で意識が散漫になっているので、最初から環境を準備しておくべきです。
集中できる環境とは、気が散る原因ができる限り排除した空間です。ついスマートフォンを手に取ってしまうなら、スマートフォンは目に入らない場所に置きましょう。そして、物が多いと気が散りやすいので、作業場は整理整頓してなるべく物を置かないようにしてください。

小さな変化を多く取り入れる

「これを変えたらもっとよくなるかもしれない」といった気付きを持ち、小さい変化をちょこちょこ取り入れていくのも飽きないための対策になります。大きな変化はコストも手間もかかるので、ハイリスクなチャレンジ。失敗したときに挫折してしまうので、小さな変化を繰り返して飽きないようにしながらステップアップしていきましょう。

意外な長所も! 飽きっぽい人が向いてること

それでは、飽きっぽいといいことは何もないかというと、そんなことはありません。意外なメリットもご紹介します。

いっぱいある! 飽きっぽい性格の長所

新しいことにどんどんチャレンジできる

飽きっぽい人は同じことを続けられないからこそ、新しいことにチャレンジしやすい人です。あまり心配せずに次の一歩を踏み出せるので、チャレンジ精神が豊富だと言えるでしょう。

流行に敏感

飽きっぽい人は新しいもの好きなので、流行にも敏感です。新しい商品やサービスに興味を持つので、今何が流行っているかよく知っていて、おしゃれな人が多いです。

知識が豊富

いろいろなことに興味を持つので、幅広い知識があります。広く浅くではありますが、さまざまな分野の知識を持っているので話していると楽しいでしょう。

飽きっぽい人にこそ向いている仕事

新規営業

新規営業は常に新しい取引先を探すので刺激が多いので、じっくり腰を据えて取り組みたい人には向いておらず、飽きっぽい人に向いています。

起業家

起業家は時代のトレンドをおさえながら今求められている新しいサービスを生み出す人。新しいもの好きな飽きっぽい人に向いています。サービスが軌道に乗ったらまた新しいサービスの立ち上げに移行できるので、飽きにくいでしょう。

ファッションに関する仕事

ファッション業界はかなりスピードが速い業界です。時代の最先端をいく業界でもあり、飽きっぽい人にとって刺激が多く楽しい業界だと言えます。そんな流行り廃りの激しいファッションを扱う仕事は、飽きっぽい人にぴったりです。

飽きっぽさも使い方次第で強みに

このように、飽きっぽい性格にはメリットもあります。仕事に活かすこともできるので、自分の趣味嗜好に照らし合わせながら、飽きっぽさを活かすもよし、直して路線変更するもよし。自分でしっくりくる方向を目指してくださいね。

(萩原かおり)

※画像はイメージです

 

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