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お部屋のにおいを無くす方法「排水溝:水を流しておく」「トイレ:酢をスプレー」

働く女子にとって頻繁に掃除ができないのがネック。玄関を開けて、ムッとくる匂いに閉口している人はありませんか?これはさまざまな匂い物質が混ざり合って空気が淀んでいるんです。

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お部屋の消臭剤やスプレー式の除菌消臭剤などで対応している人も多いと思いますが、これは一時しのぎ。匂いの原因物質は100種類以上もあり、実はスプレー式の消臭剤はその一部にしか効果がありません。しかも、化学反応により消臭効果を狙っているので、お部屋のあちこちに化学物質をスプレーするのは体質の弱い人にとってシックハウス症候群と同様にリスクの高いものです。

匂いをクリーンに保つのに気をつけることとは?

住居の匂い原因は細菌の繁殖によるもの、調理から出る匂い、たばこなど人工の匂いと生ものから発生する匂いに大別できます。

◎靴を乾燥することで防げるげた箱の匂い

下駄箱は靴に繁殖した細菌の巣窟です。靴から匂う悪臭は靴の中のバクテリアが汗や皮脂を分解する時に発生するイソ吉草酸が原因です。下駄箱の隅に重曹や炭などを容器に入れておいておくと、活性炭の代用になり匂いを吸着する効果はありますが、これではスプレー式消臭剤と同様の一時しのぎ。

エタノールを2倍に希釈して靴の中にスプレーし、充分に乾燥させておくのがベストですが、バクテリアは水分と温度で活発化するので、靴の中に乾燥剤を入れるなどして防ぎましょう。

◎酸と重曹で防げる排水溝の匂い

排水溝も下駄箱同様に細菌の巣窟です。洗面台やシンクの排水管で発生した細菌によって匂いますが、重曹と酢で解決できます。排水口にカップ2分の1の重曹と酢を注ぐと発泡し、30分ほど放置した後に熱湯を注げば、細菌だけでなく排水溝の詰まりも取り除くことができます。

アメリカでは重曹の代わりに発泡性の風邪薬や鎮痛剤などの錠剤を使いますが、同様の効果があります。

◎水を溜めるだけで防げる下水の匂い

意外と知られていないのが、家の下を走る下水から上ってくる匂いです。排水管にはS字型の排水トラップが設置してあり、水を溜めて下水の匂いの逆流をシャットアウトする構造になっていますが、水流が強すぎたり長時間使用しないと、水が溜まらず効果がありません。

キッチンや洗面台の排水溝を洗浄したのになんだか匂うのはこれが原因です。就寝前や気がついた時に、水を少量流しておき、トラップに水を溜めておくようにすると解消されます。

◎換気扇が必須の調理の匂い

調理時には匂い物質が飛散し、壁や天井に付着します。この壁や天井についた匂いが、住まいの匂いの原因の多くを占めます。これを取り除くのは素人では容易なことではなく、必ず換気扇下で調理は行います。リビングなどで焼き肉をするのはタブー。

たばこや調理で一旦ついた匂い物質は壁紙をはりかえない限りとれません。

◎床に注意したいトイレの匂い

トイレは便器の清掃にばかり注意してしまいますが、実は匂いの原因となっているのは気がつかないうちに尿が少しづつ飛散した床です。酢を2~3倍に希釈してスプレー容器に入れ、スプレーしてトイレットペーパーで拭き取れば、匂いの原因を排除することができます。

トイレにスプレー容器を置いておき、こまめにやるのが大事です。

◎酸と氷で防げる生ごみの匂い

ゴミ収集日まで生ごみ処理に困る人も多いと思いますが、生ごみには酢を振りかけておき、氷で冷やしておけば細菌の増殖は防げます。また、夏場の高温時、就寝前にシンクのうけ皿に氷を入れておくだけでも、イヤな匂いは軽減されます。

室内の細菌は湿気と温度で増殖します。つまり、室内の湿度や室温を上げない換気はもっとも大切なこと。サッシに空気口の窓があれば、必ず開放しておくことは大切ですね。2003年より建築された建物には24時間型の換気扇の設置が義務付けられています。

お部屋の環境を保つためにも、換気扇は常につけておきましょう。

(安藤のり子)

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