日本からすぐに行ける海外として人気の「台湾」。定番の台北はもちろんのこと、リピーターには台中や台南なども注目されています。
ただし、台北から一足のばす時に気になるのは「滞在時間」。実は滞在時間を最大限に活用できる飛行機が、羽田から飛んでいるのをご存じでしょうか? 今回は台湾で唯一のLCC航空会社タイガーエア台湾の羽田5:00発(3月30日からは5:25発)で台北に向かい、台中を観光した後、台北に戻って深夜0:10発で帰る、2泊3日の台中女子旅をお届けします。台中では、あの「宮原眼科」やリノベーションしたおしゃれスポットに行ってきました!
「シェア乗り」を利用。早朝便でもお得に空港へ
LCCの早朝便ーーそれは、私にとって挑戦したいけどできなかったこと。料金的にはお得ですが、電車が動いていない時間帯の便に乗るために前泊したり、タクシーで向かったりしなくてはいけないので、「それならFSC(フル・サービス・キャリア)の方がいいかも」と思っていました。しかし、ある日旅好きの友人からおすすめしてもらったのが「NearMe(ニアミー)」。全国各地の空港まで送迎してくれるサービスで、シェア乗りなら、かなりお得に空港まで行けるのです!
例えば渋谷ー羽田空港までの料金は、私が調べた日は3,280円(新規登録クーポンでの割引含む)。タクシーだと1万円は超えるので、とてもお得です。東京・千葉・神奈川限定(一部エリア除く)にはなりますが、自分の家の前など指定の場所まで迎えに来てくれるのも便利!
利用の流れは、飛行機のチケットを取得したタイミングで、余裕を持ってNearMeもアプリから予約。その後すぐ予約完了のメールが届き、予約日前日の18:00までに最終ピックアップ時間の連絡がありました。そして当日は指定された時間にピックアップしてもらうだけ。私は乗車後に一組、ほかのお客さんをピックアップしてから羽田へ向かい、タクシーよりもちょっとだけ時間はかかるものの、お値段を考えると大満足でした。
・NearMe
HP:
2泊3日で滞在時間約64時間。タイガーエア台湾の羽田ー台北(桃園)便
そして3:00前には羽田空港に到着し、タイガーエア台湾のカウンターでチェックイン。タイガーエア台湾は台湾初のLCCで、東京だけではなく大阪・福岡・名古屋・仙台・北海道など日本各地22の空港と台湾を運航しています。リーズナブルな料金も魅力的で、例えば2025年3月の羽田→台北の片道料金最安値は10,500円(2025年3月5日時点、ライター調べ)! ニーズに合わせて3種類の料金タイプから選ぶことができ、「tigerlight」は最安値の代わりに預け入れ無しで、機内持ち込み手荷物(最大2個)の総重量が10kgまでです。
機体は3-3列の配置で、タイガーエア台湾の公式PRキャラクター「タイガー・ フーちゃん」のヘッドレストカバーがとってもキュート。そしてタイガーエア台湾のクルーは笑顔が素敵で、フレンドリーな雰囲気で空の旅をサポートしてくれたのも印象的でした。
座席は最安値「tigerlight」の場合は指定できませんが、「tigersmart」は座席指定と預け入れ荷物(20kgまで)のサービス付きです。さらに「tigerpro」なら足元がゆったりとした座席も選べます。
LCCなので機内では無料の食事やドリンクの提供はありませんが、航空券の購入と同時に追加で事前予約するとお得に「機内食」が楽しめます。ビーフンやカレーライスなど豊富なラインナップから選ぶことができ、一押しは煮卵&厚揚げ入りの「煮込み豚足とメンマのせご飯」などの台湾料理。熱々で提供され、到着前から台湾を感じる味わいにテンションが上がります!
・タイガーエア台湾
HP:
台湾桃園国際空港の到着後は、台中に向かうために「高鐵桃園駅」へ。「高鐵台中駅」までは約40分で、あっという間でした! 台湾新幹線の「台湾高鐵」は日本語サイトもあり、事前に列車が調べられるのもとても便利です。
台中在住者おすすめ! 台中観光スポット6選
台中は台湾人にとって「住みやすい街」として注目されており、現在では人口2番目の都市。今回の宿は台中の山間に佇む「星のやグーグァン」で、チェックイン前・チェックアウト後に台中観光を楽しみました。訪れた観光スポットは、台中に4年以上住む星のやグーグァン広報の宮川さんに教えてもらった一押しの場所! 有名店に加えて地元民の通うお店も楽しみ、台中の人たちの生活を垣間見ることができました。
最初のおすすめは、台中に来たら外せない「宮原眼科」。歴史的な建造物をリノベーションした日出グループのスイーツ店で、とってもフォトジェニックなんです。「宮原眼科」という名前は、その建物で日本人が営んでいた眼科の名前を受け継いだもの。お土産のマストバイは「パイナップルケーキ(6個入り 2箱 NT$450)」で、バターの香りが漂うサクッとした生地とパイナップルの甘みが絶妙なおいしさです。パッケージも心くすぐるかわいさ!
・宮原眼科
住所:台中市中山路20號
HP:
恋愛祈願したいアラサー女子は、ぜひ200年以上の歴史を持つ、霊験あらたかな「楽成宮」へ。さまざまな神様が祀られていて、特に有名なのが良縁を司る縁結びの神様「月老星君」です。祈願の方法が少し複雑なのですが、現地に記載されている案内を頼りに進みます。簡略化すると「線香を9本とって、各神様にお祈り」「三日月型の筊(こう)を投げて神様に許可を得たら、おみくじを引く」という2点はぜひ実践を。おみくじは正殿の媽祖殿と月老星君の前にあるので、縁結びが気になる人はぜひ月老星君のおみくじを引いてみてくださいね。
・楽成宮
住所:台中市東區旱溪街48號
HP:
「來來豆漿」は台湾に訪れたら食べたい「鹹豆漿(シェントウジャン)」が食べられるお店です。地元のお客さんが常に絶えない人気店で、鹹豆漿NT$43、牛肉餡餅NT$43、蘿蔔糕(大根もち)NT$18ととってもリーズナブル。鹹豆漿は温かい豆乳にお酢や小エビなどが入っていて、ぷるぷる柔らかなお豆腐がほっこりするおいしさ……。來來豆漿の鹹豆漿は香ばしい豆乳が特徴で、複数お店がありますが、「台中のお店が私は好きなんです」と宮川さんも太鼓判を押す味です!
・來來豆漿
住所:台中市西屯區文心路3段91-2號
宮原眼科だけでなく、台中はほかにもフォトジェニックな場所が目白押し。「綠光計畫」は元水道局職員の宿舎だった場所をリノベーションしたエリアで、おしゃれな飲食店や雑貨店が集まっています。
おすすめは台湾で人気のクラフトビールメーカー「臺虎精釀」が手がける「啜飲室 台中」。レトロなレンガ造りのおしゃれな空間の中、タップから注がれるおいしいビールを楽しめます。一番人気はWorld Beer Awards 2023で金賞を受賞した「IPA(300ml NT$220)」。IPAらしい華やかな香りで、苦味も忍ばせつつ飲みやすい味わいです。フルーティーなビールが好きな女子には、柑橘やグアバが香る「Lemon Guava Gose(300ml NT$240)」も一押し!
・啜飲室 台中
住所:台中市西區中興一巷22號
ちょっとユニークな体験をしたい人は、「漢方薬局」に行くのも台湾ならでは。台湾の人たちに根付く東洋医学を気軽に体験でき、「廸化中薬行」は宮川さんの同僚である台湾人が通うおすすめの漢方薬局です。日本語は通じませんが店員さんはとても親切で、Google翻訳を駆使して悩みを伝え、それに合った漢方をおすすめしてくれました。廸化中薬行で人気の商品は「痩美茶(10個 NT$190)」。美を目指したい人にぴったりのさまざまな漢方がブレンドされているお茶で、意外と飲みやすい味でした!
・廸化中薬行
住所:台中市中區成功路18號
今、台湾でブームとなっている「コーヒー」にも注目。生産量はほかの国と比べると少ないですが上昇中で、各地で栽培されています。「憬初尋(Startin’ Coffee Roasters)」は、台中の四角林で栽培されている上質な有機コーヒーが味わえるカフェ。「台中四角林有機珈琲(天日乾燥、NT$200)」はほのかな酸味に加え、ミルクや砂糖を入れなくとも甘みを感じるおいしさで、とてもバランスの良い味わいでした!
・憬初尋(Startin’ Coffee Roasters)
住所:台中市豐原區中山路231號
羽田を早朝に出て、お昼には到着しちゃうほど、意外と近い台湾・台中。日本ではあまり知られていないものの、台湾人女子が楽しむようなローカルな魅力を体験できる場所です。台中市内の移動は電車・バスを活用するほか、中心地はUberが便利。星のやグーグァン宿泊者は、観光用に貸切タクシーを事前手配してもらうことも可能です。続いての記事では働く女子の癒やし旅にぴったりな温泉リゾート「星のやグーグァン」をご紹介するので、そちらもチェックしてみてくださいね。
NT$1=4.54円(2025年3月6日時点)
(撮影・取材・文:小浜みゆ)