長野県の南東、山梨県との県境に位置する富士見町(ふじみまち)は、八ヶ岳の裾野と南アルプスに囲まれた標高1,000m前後に位置する高原のまち。
ダイナミックな景観においしい水! 長野県飯島町の住みやすさとは? 移住者が提供するふるさと納税返礼品も
夏は涼しく湿度も低く快適に過ごせるため、避暑地としても知られています。
本稿では、そんな富士見町への移住の魅力、ふるさと納税返礼品について紹介していきます。
起業などの二拠点居住にもおすすめ! 富士見町への移住の魅力について
カフェ「Katzen Strecken」
「東に八ヶ岳」「西に南アルプス」「北に中央アルプスと北アルプス」「南に富士山」を望む“抜群のロケーション”にある富士見町は、東京方面から車で約2時間とアクセス良好で、高速道路のICもあります。仕事などで都市部との行き来が必要な人にも好条件です。
10cm以上の積雪は年に数えるほどしかなく、冬も過ごしやすいのが特徴。夏は涼しいので、テレワークなどでの二拠点移住にもおすすめなのだそう。
近年では富士見町テレワークタウン計画において「富士見森のオフィス」が開設され、都会からの移住者と地域住民とをつなぐ場として話題となっているそうです。
商業施設も豊富で、町内で一通りの買い物ができます。まちの中心部から車で約15分の場所に、緑豊かな森や川、キャンプ場などがあり、自然と親しんだりアウトドアを楽しんだりできるのも魅力的です。
町立保育園、森のようちえん、子育て支援センターも充実しているので、安心して子育てができる地域でもあります。
富士見町の移住は、以下のような人におすすめとのこと。
・車を持つことに抵抗のない人(鉄道やバスも通っていますが、生活の足として車があったほうが便利なのだそう)
・田舎暮らしを実現させたい人はもちろん、テレワークや二拠点居住などが可能な“ほど良い田舎”を探している人
移住者エピソード
今回は、20代からの夢だったカフェ「Katzen Strecken(カッツェン ストレッケン)」をオープンした川出さんのお話を紹介します。
・弟の一言がきっかけで富士見町へ
はじめは実家近くである豊川の山間部で物件を探していたという川出さん。しかし、仕事で頻繁に富士見町に来ていたという弟さんから「ちょっと遠いけど富士見町っていういい所があるよ」と教えられたことがきっかけで、「ウツリスム」(※富士見町の移住情報サイト)をチェックするようになったそうです。そこで目にする魅力的な物件に惹かれ、すぐに富士見町役場に連絡。その際に見学させてもらったうちの1件が店をオープンさせた物件で、「本当に、正直一目惚れという感じでした」と川出さんは語ります。
・自然に囲まれた生活での変化について
川出さんは元々作ることが大好きで、今の職業に就かれたそうです。富士見町でお店を始めてからは、より一層“自分が食べたいなと思うもの”を作るようになったのだそう。また、“地元の食材を使う”ことに熱い想いを抱いており、「サマーリリカル」などのいちごやルバーブといった、まちの特産を使用したお菓子を作っています。川出さんは今の生活について「充実していて毎日が楽しいです」と仰っていました。
・「バイクに乗りたい! 」川出さんがこれからやりたいこと
バイクで日本一周をしたこともある川出さん。結婚を機に乗らなくなっていたそうですが、お店に友達がたくさん来てくれたことで、バイクへの熱が再燃したのだとか! 川出さんによると「友達が来てくれたのは、八ヶ岳がある富士見町のおかげだよねと本当に思いました」とのことです。
支援制度やサポートについて
富士見町は、「子育て・医療」「就業」「住まい」に支援制度があります。
【子育て・医療】
<児童手当制度>
0~15歳(中学校卒業まで)のお子さんを養育している方に支給されます。
※お子さんの年齢や、一定の所得によって支給額は異なります。
<乳幼児等福祉医療費給付金>
0~18歳までの子どもの医療費に対し助成があります。(受給者負担金 300円/1レセプトを引いた額を支給)
<出産応援給付金>
妊娠届を提出された方に給付金として5万円の支援を実施しています。
<富士見町出産祝い金等>
お子さんの出生時に「出産祝い金」及び「出産お祝い券(富士見町オリジナル商品券)」が支給されます。(出産祝い金:児童一人あたり 10万円、出産お祝い券:児童一人あたり 2万円)
<家庭子育て補助金>
3歳未満の第二子以降の乳幼児を子育てする家庭に対し補助金を支給します。(第二子:月額1万円、第三子以降:月額2万円)
<富士見町乳幼児用おむつ購入費補助金>
0歳~2歳のおむつの購入費用を補助します。(子ども一人あたり 年間2万4,000円まで)
<子育て世帯訪問支援事業>
町内に住所を有する妊産婦さん及び18歳未満の子どもを養育するご家庭へ、町が委託している事業所の訪問支援員が訪問し、家事や育児のお手伝いをします。
<就学援助制度>
経済的な事情でお子さんの学校生活に関わる費用の支払いに困難を生じているご家庭に対し、その費用の一部を援助しています。(学用品費、通学用品費等)
【就業】
<富士見町就業・創業移住支援事業>
東京圏(埼玉県、千葉県、東京都及び神奈川県の区域)及び、愛知県または大阪府から、富士見町に移住し、長野県が運営する「求人募集サイト(以下、マッチングサイト)」に掲載された企業に就業された方、または一定の要件を満たした方に、移住支援金を支給します。(単身世帯:60万円/人、二人以上の世帯:100万円/世帯)
<移住&テレワーク支援制度>
新たなワークスタイルを実現したい方を応援するため、ワーキングスペースを使って働く移住希望者に補助しています。(月額8万3,000円(1カ月の家賃、光熱費相当)を補助)
※支給者は選考により決定。
【住まい】
<富士見町移住・定住促進対策新築住宅補助金>
富士見町に自らが移住・定住する目的で住宅を新築、または新築住宅を購入した方に、その経費の一部を補助します。(補助金額 100万円)
<富士見町空き家改修費補助金>
自らの負担で空き家を改修しようとする空き家の所有者又は居住者に対し、補助対象経費の1/3以内を助成(上限100万円)
※その他加算要件あり
自治体からのメッセージ
富士見町では、移住に関する相談を常時受け付けています。興味のある方はぜひ一度お問い合わせください。
富士見町のふるさと納税返礼品について
里山保全の応援にもつながる! まちの特産品「ルバーブ」を使用したジャムや、富士見高原のさわやかさを詰め込んだジェラートを紹介します。
チルチルのジャム 150g×3個セット(ブルーベリー・赤いルバーブ・すぐり)
・提供事業者:チルチルのジャム
・長野県諏訪郡富士見町境11350-1
・内容量:150g×3個セット
・寄附金額:1万1,000円
自家農園でほぼ無農薬で作っている素材を使用したジャムのセットです。その日の午前中に収穫して午後にジャムに加工。どの種類も甘すぎず、フレッシュな素材の粒感と程よい酸味を楽しめます。さらっとなめらかな食感の「ブルーベリージャム」、色鮮やかでいちごのような酸味が特徴の「赤いルバーブジャム」、伝統的な技法を駆使し、素材の色みを残した「すぐりジャム」の3種。
ドライルバーブ 5袋セット
・提供事業者:株式会社かぼちゃん農園
・長野県諏訪郡富士見町富士見9052
・内容量:ドライルバーブ48g×5袋
・寄附金額:1万3,000円
富士見高原で収穫された新鮮な真っ赤なルバーブを、特殊な真空釜により蜜煮してドライルバーブに仕上げた逸品。ほんのり甘く、ほんのり酸っぱいのが特徴で、ルバーブの香りを封じ込めた新感覚のドライフルーツを楽しむことができます。
今回は長野県富士見町への移住の魅力と、返礼品を紹介しました。富士山や八ヶ岳など山々に囲まれた、自然豊かな高原のまちです。夏も冬も過ごしやすいだけでなく、子育てへの支援制度が充実しているのもうれしいですね。返礼品のルバーブは、富士見町の特産品! ジャムやドライフルーツで堪能できます。気になった人は、ぜひ一度チェックしてみてください。
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