海外のドアが内開きなのは「防犯」が理由―日本の玄関が外開きなのはなぜ?「玄関で靴を脱ぐから」
海外のドラマを見ていると、家に誰かがやってきたときは「必ず玄関のドアを内側に」開けていますよね。でも一方、日本はというと……玄関のドアはほとんどが外開き。これってなぜ? 知っているようで知らない玄関ドアについてご紹介します。
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海外のドアが内開きなのは、「防犯」が理由
怪しい人が玄関の外に立っていて、もし自分がドアを開けなければならなかったとしたら……内開きと外開き、どちらのドアを選びますか? 恐らくこんな質問をされたら、多くの人が「内開き」のドアを選ぶはず。なぜなら内開きならもし相手がドアを無理やり開こうとしても、全体重をかけてドアを押し戻し、ドアを閉めることができるからです。
一方、こんなときに外開きのドアだったとしたら。相手が無理やりドアをこじ開けようとしたら、こちらは腕の力だけが頼り。か弱い女子の腕力では、きっとドアを閉めるのはむずかしいはずです。
こんな理由で海外では「防犯」上の理由から、玄関のドアは内開きに作るのが一般的なのです。犯罪率も多い国では、日本のような「外開きのドア」なんて考えられないのかも?
日本のドアが外開きになったのは、ある理由が
こんな風に防犯上心配の多い外開きのドアを、なぜ日本の住宅が積極的に採用していったのかというと、それは「玄関で靴を脱ぐ」という習慣のため。ぜひ家の間取りを思い出してみてください。あの狭い玄関がもし内開きだったとしたら……恐らく靴がひっかかって家の出入りがむずかしくなってしまうはず。
そのため日本の住宅は狭い上に、さらに靴を脱ぐ習慣があったために外開きのドアが一般的になったと言われています。
またドアが普及した当時、玄関を開けっ放しで過ごしたり、人の家に勝手に出入りしても許されたりする風潮が日本にあったのも理由としてあるそう。防犯よりも便利さを優先して外開きのドアが日本に普及したのは、それだけ日本が安心・安全に暮らせる街だった、ということなのかもしれませんね。
身近なものなのに、それがなぜそうなのか理由がわからないことってありますよね。こんな「身近なモノの不思議」、探せばまだまだ他にあるかも? ぜひ、これってなんでだろうなあと思ったら調べてみてください。意外な発見に出会えるかもしれません。
※この記事は2014年12月10日に公開されたものです