冷蔵庫は良くなかった!マヨネーズの保管すべき本当の場所
マヨネーズと言えば、どの家庭にも常備されている、超メジャーな調味料の一つ。さて、そのマヨネーズですが、皆さんは家のどこに置いていますか? ためらいなく「冷蔵庫」と答えた人は、今からご紹介する話に、ビックリするかもしれません……!
実は、マヨネーズに低温環境はよくない
ほとんどの家庭では、マヨネーズの定位置は冷蔵庫の中のはず。しかし、実はマヨネーズにとって、温度の低い冷蔵庫は、あまり居心地のよい場所とは言えません。特に、冷気が直接当たったり、0度以下の低温下になったりする位置はNG。
「開封したら、とりあえず何でも冷蔵庫に入れる」という人も多いと思いますが、その常識はマヨネーズには当てはまらないのです。
マヨネーズは、高温にも低温にも弱い
マヨネーズに使われている主な原料は、油、酢、卵黄など。これらは、いずれも「高温」に弱い性質があります。熱によって分離しやすくなり、酸化して風味が損なわれてしまうのです。しかし、実は「低温」にも弱く、冷やし過ぎても主成分が分離してしまいます。
さまざまな料理に合わせられる万能調味料のマヨネーズですが、扱い方は意外とデリケートなんですね。
ベストな保管場所は、室温よりやや低い冷暗所
マヨネーズにとっての「適温」は冷蔵庫の中より高く、10度~30度未満なのだそうです。日光が直接当たるような場所はもちろんダメですが、10度未満になる冷蔵庫でも、マヨネーズの乳化状態は安定せず、分離しやすくなってしまいます。
そのため、マヨネーズが美味しい風味を保てるベストな保管場所は、室温よりやや低い「冷暗所」にするのがオススメです。
もしも、冷蔵庫以外の収納場所がなかったら?
「家に、ちょうどいい冷暗所がない……」という人は、やはり冷蔵庫に入れることになります。その場合は、冷蔵庫の中でもできるだけ温度が高く、冷気のかからない場所に置くようにしましょう。そう言われて、ドアポケットを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、冷蔵庫のメーカーによって冷気の循環方式は異なり、ドアポケットが0度近くにまで下がるものもあるので、注意してください。
一番のオススメは、温度が下がり過ぎず、冷気が直接当たらない「野菜室」です。
まとめ
マヨネーズには殺菌力も防腐作用もあり、常温保存しても実は問題ありません。マヨネーズをこよなく愛する人は、最高の状態で保存できるように、ぜひ「冷暗所」にマヨネーズの寝床を作ってあげてくださいね!
※この記事は2014年10月21日に公開されたものです