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“さよプロ”カップルにインタビュー! 過酷な旅を経て得られたものとは?

#さよならプロポーズ via ギリシャ考察

瑞姫

ABEMAオリジナル結婚決断リアリティ番組『さよならプロポーズvia ギリシャ』がついに完結! お付き合いをしながらもなかなか結婚に踏み切れない2組のカップルが7日間の海外旅行を経て得たものとは? 最後の決断の裏に隠されたエピソードまで含め、恋愛リアリティ大好きなライター・瑞姫さんがインタビューします。

お付き合いをしながらもなかなか結婚に踏み切れない2組のカップルが7日間の海外旅行を経て、最終日に“結婚”か“別れ”かのどちらかを必ず決断しなければならないという、ABEMAオリジナル結婚決断リアリティ番組『さよならプロポーズvia ギリシャ』が最終回を迎えました。

最終的には結婚を選び、実際に帰国後に晴れて入籍した2組ですが、旅ではさまざまな葛藤もあり、同じような経験をしたことのある人から大きな共感を呼びました。今回は、自分自身、そしてお互いと徹底的に向き合ったアオイ×モナカップル、シュウヘイ×カホカップルのクロストークを実施し、旅で学んだことや最終的な決断へつながった転機などについてお話を聞きました。

婚約延期を番組で公表することに不安は?

――番組出演はどちらから声をかけたのでしょうか? 出演を決めた理由とあわせて教えてください。

モナ:私から出たいっていう話をしました。最初は「こういう話があるんだけど、アオイとモナは違うよね?」という感じの連絡をいただいたんですけど、私たちはカップルでSNSをやっているものの、正直二人の関係性って全然良くなくて。

SNSってハッピーな時だけ載せるものだから、どうしても幸せって思われてる。でも、そうじゃないっていうのがすごく自分の中でつらかったので、アオイさんに「こういう番組があるんだけど……」って話をして、「分かったよ」って了承してもらった感じです。

カホ:私も最初にお話をいただいた時は婚約をしていたので、正直関係無いというか、「私たち婚約してるからな〜」とくらいに思っていたんですけど、もし少しお悩みとかあればアンケートに答えてくださいという感じだったので、アンケートを書いてみたところ、出演に至ったって感じですね。

――アオイさんとモナさんの場合は“幸せそう”“仲良いよね”というイメージがある中で、番組で実際の現場を曝け出すのは勇気がいりませんでしたか?

モナ:私はそういう面での心配はありませんでした。というのも、結構リアルに生きてる人なので、自分がしんどいを思いしているのに、“幸せだけを感じている人”と思われるのはすごく嫌だったんです。ありのままをいろんな人に伝えたかったし、一応SNSではハッピーを伝えてるんですけど、その裏にもやっぱりしんどい思いっていっぱいあって……。そういうのも見せたいという思いが強くあり、どちらにせよYouTubeで出そうかとも考えていたので、出演に抵抗はありませんでした。

アオイ:僕も、二人のそのまんまが出るっていうことに全然抵抗はありませんでした。僕自身も普段と変わらないですし、すごく忙しくてお互い向き合う時間が無いタイミングだったので、旅の中で改めて向き合えるのはすごく良いきっかけになるんじゃないかなと。

――シュウヘイさんとカホさんはどうですか? 視聴者もそうですが、家族や友人も現場を知ることになるので不安とか怖さは無かったのでしょうか。

カホ:お互いが向き合える時間を作れるのは良いなと思ったんですけど、私の過去の話をすることは旅に行く前も、旅に行ってからも正直抵抗はありました。実際に話す直前まで話すのに迷ってました。でも、言わなきゃ伝わらないなって思ったので結果的に言いましたね。

シュウヘイ:恋愛相談自体、人にしたことが無かったので、自分の恋愛を人に見られるのはすごく恐怖だったんですけど、それ以上に今の関係をカホちゃんとズルズル続ける方が申し訳ないなと思ったので、自分の殻を破って、何か話し合えて新しい関係が作れたらと思いました。

優しさは“当たり前ではない”

――番組に出ることによってより明確になったお互いの価値観の違いや、新たな相手の一面などはありますか?

アオイ:やっぱりモナはモナなんだなと。

――(笑)。でも、最後の方の成長はすごかったように思います。

アオイ:そうですね。その中でも僕が伝えて何か受けようとしてくれたのがうれしかったです。モナはモナなんですけど、その中でがんばろうとしてくれる部分に旅を通じて向き合うことができました。それは今後も「伝えていけば、モナも少しは分かってくれる」ということに繋がったので、ありのままのモナを受け入れていこうと思いましたね。

――モナさんは逆に自分自身が気づいたことが多かったとおっしゃってましたね。

モナ:私は彼と出会ったときから、彼のことを完璧と思ってたんですよ。私の理想すぎる人って。だから、彼が私のこと好きだからがんばって作ってる部分があったって気づかなかったんです。私のための思いやりや、気遣いや、いろんなものが重なっていて、それがアオイさんの魅力だったので、私が見えてないところで彼が意識してやってくれた部分も、番組を通して第三者目線で見ても“彼はそういう人”という風に、私の中では当たり前だと感じちゃってて……。

でも、本当は“そういう人”じゃなくて、それは彼の中で人に対して思いやりをもって対応してたから。“当たり前”“こういう人”って捉えたのがちょっと間違ってたなと思いますし、それが分かったので、“私もちゃんとしなきゃ”って気づくことができました。

――してくれないことより、してくれていることに目を向けるようになったのは、視聴者として見ていてもモナさんの大きい変化だなと思いました。

モナ:アオイさんのしてくれていることが当たり前になってたんですよ。アオイさんに限らず、周りにいる友達とかに多分私は甘えきってたのかなってちょっと思うので、すごい勉強になりました。

アオイ:今聞いていても変わったなって思います。自分自身がちゃんと納得しているからこその言葉なんだろうなとも思いますしね。

――シュウヘイさんとカホさんは何かありますか?

シュウヘイ:モナちゃんみたいまではいかないけど、カホちゃんなりに感情を出してくれるようになったというのはあります。それを見て僕も、「ダサい部分もあっていいんだ」「完璧すぎなくてもいいな」と思えたし、男としてかっこいいところを見せたくなるんですけど、自分のダサい部分を見せられるようになったのは旅を通しての自分の大きな変化でもあります。

カホ:私は旅から帰ってきてシュウヘイくんが「ゼクシィを買いに行こう」とか「入籍いつにしよう」とか「結婚式どうしよう」とか、自発的に、楽しそうに未来の話をしてくれるようになったのはすごく変わった部分だと思うし、感動しました。ギリシャに行って本当に良かったなと。

お互いのカップルからの学び

――2組のカップルが変わっていく様子が、見ていて本当に感動しました。ちなみに、同じ悩みを抱えつつも正反対なカップルだなと思っていたのですが、相手のカップルを見て学びになった部分とかってありますか?

カホ:ありました! モナちゃんの思いをストレートに投げるところ!(笑)

モナ:直球投げるよ! ってね。

カホ:大事だなって思いましたね。変化球はいらない、直球。

――名言みたいなのがでましたね!

モナ:直球か変化球かじゃないです。直球か、直球か!(笑)

――逆にモナさんは何かシュウヘイさんとカホさんから学んだことはありますか?

モナ:シュウヘイくんがバスケしてるのをカホちゃんがずっと座って見ているのはモナにはできへん! と思いました。「はよしてや! 暑いし!」とか私なら言っちゃう(笑)。

アオイ:絶対言う!(笑)

モナ:でも、自分の時間を相手のために使うというか、楽しそうにしているのを何も言わずに見届けて、終わったら普通に「お疲れさま」みたいな……。相手のことを思うってこういうことなんだって思いましたね。

――なるほど。やっぱり正反対の2組だったからこその学びみたいなのはあったんですね。

モナ:アオイさんの言う思いやりと、カホちゃんの言う思いやりが一緒で、私が思っている思いやりじゃなかったんですよね。私は“思いやってますよ”と相手に見せるのが大事だと思ってたんですけど、二人はそうじゃない。見せたり、言ったりせずに思いやりを持って行動してるし、それに相手が気づかなくても、認めてもらわなくてもいいっていう気持ちがあるなって。私は“やったから見て”って認識してほしい気持ちが強かったんですけど、二人の思いやりが本当の思いやりなんやなって思いました。

――旅を終えたモナさんの成長はすごいですね。

アオイ:大成長ですね。

モナ:実感と、第三者目線で見るのでもすごく良い機会をいただいたなと思ってます。でも、アオイは元々言わないタイプだったのが、この番組を通してめちゃくちゃ言うようになったんですよ。それはちょっと腹立ちましたけどね!(笑)

――シュウヘイさんはどうですか?

シュウヘイ:二人を見てると別の生き物かなって思ったくらいです(笑)。でも、それってすごく良いな、うらやましいな、と思いましたね。あと、アオイくんはモナちゃんのストレートを全部受け止めて、全部言葉にして返しているところがすごいなと思いました。

――関わり方も人それぞれっていうのはすごく見ていて思いましたね。

カホ:私は怒りって感情にならないんですよ。その代わりに悲しいって感じですね。感情にコントロールされたくないんです。

モナ:私は逆に波打ちたいタイプ。悲しいことがあって、ハッピーなことがあって、また喜んで、また泣いて……。これが人生なんじゃないの!? っていう。私は感情の波を平らにするみたいなのが全く想像できないので、この話をカホちゃんとしたときに真逆だなって思いました。

価値観や愛情表現が違う人同士の工夫

――ちなみにアオイさんとモナさんはお互いの価値観や愛情表現が違っていた二人でしたが、旅を終えた後の変化や、うまくいくためにした工夫はありますか?

モナ:愛を伝える5つの方法で“The Five Love Languages”ってあるじゃないですか。なんとなく知ってたんですけど、私はボディータッチが無いとダメなタイプなんですけど、アオイさんは相手を考えた行動を示さないとダメ。それがセックスレスになったきっかけだったんですよね。私が自分のやりたいことだけして、アオイさんのことを想定した行動しないから、愛を感じなくなった。

――なるほど。

モナ:ギリシャから帰国後もケンカになったんですけど、入籍のきっかけが、私が行動しようと思って朝ご飯作ったり、掃除したり、服を畳んだりとか、二人のためになることをやりだしたら、自然とボディタッチが増えたりっていう関係性になったからなんですよね。やっぱりアオイさんにとっては行動が大事なんだなというのは気づきました。

アオイ:僕は旅の中でも今も意識してるんですけど、基本ロートーンで話したいんですよ。でも、モナがハイトーンで話すと釣られちゃう。そうなってしまったら、なってしまったことにまず気づくことが大事だと思うんです。お互いにやりたいのは建設的な話し合いや、前向きな話し合いだから、そうなるにはやっぱり笑顔でいないといけないな。お互いの笑顔が大好きだから、まず笑う。片方が笑うとお互い笑けちゃうから、そうすると、なんでこんなに言い合いしてるの? ってなれるんですよね。笑ってたら、笑ってる方に釣られる。

――ありがとうございます。では、最後に結婚にあと一歩踏み出せないカップルに今だから伝えられるアドバイスをお願いします。

モナ:結局は自分がどうしたいかだと思います。自分の覚悟を持つこと。例えば、私の場合だと「レスだったら他の人にいけば良いじゃん」っていう簡単な答えや道もあったけど、それでも“彼じゃないと嫌だ”っていう自分の決断があったし、それに対して、アオイさんが訴えかけてきたこともあったので、“自分が変わる”っていうことを選択しました。自分が納得できるまでぶつかることができたから、この答えにたどり着くことができたと思うんですよね。

悩んでるってことは、きっとどこかで引っかかってるってこと。諦めるのは簡単だけど、そこを突き抜けた先に絶対答えがある。人生にはやっぱり波があるから、何回波がきても、“この人となら乗り越えられる”っていう自分の芯を結婚するときに持てば、どんな相手とでも絶対に大丈夫だと思います。結局誰を選んだって、自分の決断が全て。相手ではなく、自分軸。向き合うことを諦めないで欲しいですね。

結局、諦めて他の人へいっても、その人と諦めるか、諦めないかの問題になるので、今目の前にいる人を諦めないで全力で向き合ってほしい。その結果駄目だったら、仕方ないですけど、自分がどう思うかだと思います。

アオイ:僕も自分の心がどう思うかが大事だと思います。自分の声に素直になる。したくないんであれば、なんでしたくないんだろう? っていう気持ちは自分に確認する。何かが引っかかってるから、今したくないんだろうなと思えたし、そこの話し合いができたので。

カホ:今って結婚してもしなくても幸せになれる時代。自分で幸せを選択できる時代だからこそ、迷ってしまうと思うんです。年齢とかいろんなことで悩んでしまうと思うんですけど、自分で納得できる選択をしてほしいなと思います。

シュウヘイ:モナちゃんとアオイくんが言ったように、自分の感情に素直になること。日本で生活してると仕事やお金の不安があるけど、それをかき消した上で好きだなって思えるか。その気持ちと素直に向き合うことですかね。

あと、家族の大切さを感じました。今って結婚しなくても幸せになれる時代かもしれないんですけど、結婚が家族が増えることってプラスに考えられるようになったら、結婚したからこそ得られる幸せが見えるようになるかなって思います。

ABEMA『さよならプロポーズ via ギリシャ』
https://abema.tv/video/title/90-1303

2024年12月下旬には、旅を終えたシュウヘイ&カホカップルのその後を追ったスピンオフコンテンツを、「ABEMA」限定配信予定。帰国後の式場探しからドレスフィッティング、感動に包まれた結婚式当日までの約2か月間に完全密着した様子をお届けします。ぜひお楽しみに。

インタビューの感想はこちらから

(取材・文・撮影:瑞姫、編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部)

※この記事は2024年11月20日に公開されたものです

瑞姫

フリーランスの取材・インタビューライター、コラムニスト。主にエンタメ、トレンド、グルメ、ビジネスカテゴリで活動中。

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