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国立国会図書館ってどんなところ?「本は借りられません」「蔵書数2,570万点以上」

皆さんは国会図書館に行ったことはありますか? 「卒論を書くための資料閲覧」などで利用したことのある人がいらっしゃるかもしれませんね。地方の人はなかなか行く機会がないことでしょう。しかし、この国会図書館、実に味のある施設なのです。

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今回は国会図書館についてご紹介します。

収蔵点数は東京本館だけで2,570万点!?

国会図書館は、正式名称「国立国会図書館」で、国立国会図書館法に基づいて1948年(昭和23年)に設立されました。

この国立国会図書館法の中に、「納本制度」というシステムが規定されています。これは、出版物を国会図書館に納入することを発行者に義務付けるものです。つまり、出版社など全ての出版物発行者は、自分が発行した出版物を「納本」しなくてはいけません。

ですから、国会図書館は、基本的に日本で発行された全ての書籍、雑誌などを収集し保存しています。また市販流通している本だけでなく、学術論文やCD、地図なども収集・保存しています。

現在では、国立国会図書館は、「東京本館」(東京都千代田区)に加えて「関西館」(京都府相楽郡精華町)「国際子ども図書館」(東京都台東区)という施設も有しています。その収蔵数は膨大なもので、東京本館だけでも2,570万点という書籍を有し、延べ床面積14.8万平方メートルとなっています。

デジタル化を推進しています!

国会図書館には膨大な量の資料が保存されています。現在では、デジタル化が推進されており、貴重な古書類や明治時代以降の図書等を、国会図書館に行かなくてもネット経由で閲覧することもできます。

ちなみに、国立国会図書館デジタル化資料のアクセス数ランキング(10月29日)は以下のようになっていました。

●アクセス数ランキング
1位 エロエロ草紙
2位 台湾総督府警察沿革誌.第二編
3位 最近朝鮮事情
4位 軍隊調理法
5位 大日本帝国朝鮮写真帖:日韓併合紀念
6位 高野孟矩
7位 石巻日日新聞(号外).平成23年3月12日
8位 地球全圖.[1]
9位 判例時報
10位 古事記.上

『エロエロ草子』という本が第1位になっています(笑)。これは、1930年(昭和5年)11月30日に発行された雑誌。「公序良俗を乱す」ということで、1930年に発禁処分を被っています。

内容は……、今からするとかわいらしいものですが、当時は大変刺激だったのでしょう。国会図書館にはこのような資料も「当時を知る貴重なもの」として保存されているのです。

⇒『国立国会図書館デジタル化資料』の閲覧表示
http://dl.ndl.go.jp/

本は借りられません(笑)!

国会図書館は、原則18歳以上であれば誰でも利用できます。でも、初めて行くと驚くに違いありません。

普通の図書館にように書架に本が並んではいないのです。国会図書館の資料はあまりに膨大なので、そのほとんどは書庫に収められています。自分が閲覧したい本を、館内の情報端末で検索して申し込みます。

希望の本を申し出ると、書庫から本が出てくるので、それを閲覧するというスタイルです。目的の本が関西館か国際子ども図書館に所蔵されている場合もあるので、あらかじめオンライン目録(NDL-OPAC:https://ndlopac.ndl.go.jp)で確認しておくとよいでしょう。

残念なことに「貸し出し」はしてくれません。ですので複写することになります(有料です)。この複写も自分ではできません。複写を申し込み、著作権の許す範囲内で複写物を入手できます。

国会図書館には前述のとおり膨大な文献が収蔵されています。バカな筆者は「単行本に収録されていない漫画を、連載された漫画雑誌から探す!」みたいな用途で使っています。

いかがだったでしょうか。あなたも一度国会図書館に行ってみませんか?

⇒『国立国会図書館』の公式サイト
http://www.ndl.go.jp/

(高橋モータース@dcp)

※この記事は2013年11月14日に公開されたものです

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