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BTSのドキュメンタリー映画とリアリティ番組を観たら、また彼らの魅力が分かった #PM6時の偏愛図鑑・特別編

定時後、PM6:00。お仕事マインドを切り替えて、大好きなあの映画、あの舞台、あのドラマを観る時間が実は一番幸せかもしれない。さまざまな人が偏愛たっぷりに、働く女性に楽しんでほしいエンタメ作品を紹介する連載です。今回はその特別編となっています。

またもや記録を更新したBTS

今や押しも押されもせぬグローバルスーパースター、BTS。5月21日にリリースされた新曲「Butter」は、Billboard HOT 100で5週連続1位を獲得。「Dynamite」の大ヒットは記憶に新しいが、またもや記録を更新した。

今回紹介するのはパフォーマンスだけではないBTSの魅力がわかる2つの作品。2020年8月から放送された全8話のリアルバラエティ番組「In the SOOP BTS ver.」と、同年9月に公開されたドキュメンタリー映画「BREAK THE SILENCE: THE MOVIE」だ。

鑑賞しながら取ったメモは2万字に及んだ。BTSのMVやライブ以外の映像を初めて観た私には、発見だらけだったのだ。

自然のなかで7人の個性が炸裂!「In the SOOP BTS ver.」

「In the SOOP BTS ver.」は、「日常と休息、その間」というコンセプトで制作された番組(全8話収録)。

舞台は韓国の北漢江と緑の山に囲まれたコテージ。各自どのように1日を過ごすか事前にタイムテーブルを作成し、自動追跡カメラでその姿を映している。

自由に旅がしづらい、このご時世。美しい森(韓国語でSOOP)と湖に囲まれた映像で、旅行気分も楽しめる。そして、BTSメンバー7人が休日を過ごす姿をゆったり楽しめる。

また彼らは毎日、朝食(兼昼食)と夕食を自炊するのだが、これが毎回実に美味しそう。第1話では、映画「パラサイト 半地下の家族」で有名になったチャパグリ(韓国のインスタント袋面「チャパゲティ」と「ノグリラーメン」を合わせて作る料理)を作っており、私も我慢できずカップ麺を食べてしまった(笑)。

献立は、第1話がチャパグリ。第2話がプデチゲ。第3話がキムチチャーハン。第4話がバックリブの炭火焼きと冷麺とユッケとムルフェ(刺し身に氷水やコチュジャンなどを混ぜて作る料理)。第5話がタッカルビと冷麺とヒラメの握り寿司と味噌チゲ。第6話がのり巻きといなり寿司とハンバーガー。第7話はフライドチキン。第8話はステーキとアーリオ・オーリオ。

この作品において料理と食事はかなり重要。誰がどんな役割を担い、どんな風に協力し合うかなど、メンバーのキャラや関係性が垣間見られるからだ。

たとえば、RMは全体を見て自分の役割を考えるタイプで、SUGAは誰もが認める料理番長で、JINは巨大な魚を水槽からつかまえて刺し身にする姿が男らしくて、J-HOPEは食べた瞬間のリアクションが最高で、JIMINは旅先では朝食をパスすることがあるタイプで(親近感・笑)、Vはおもむろにツナマヨごはんを皆に作るマイペースな優しさがあって、JUNG KOOKは困ったときに頼りになるんだな!と。

そんな7人の個性と魅力を、毎話、完成した料理を全員で食べるシーンを見ながら楽しめるので、登場する料理かそれに似たものを準備しておくのがおすすめだ。飲める人は、お酒もあると、なお良し!

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食事だけでなく、メンバーが1対1で語り合うシーンも多いのも見どころの1つ。

例えば第5話。初めてミックステープを準備しており「緊張する」と語るVへの、J-HOPEの助言が素晴らしかった。

「挑戦すること自体に意味があるから、好きなように表現すればいいし、周りの反応も受け入れて、今まで通り楽しめばいいんだよ」

 文字数の都合により最後だけ抜粋したが、絶妙なバランス感覚に唸った。 第8話では、滞在中に全員で作った番組の主題歌をレコーディングするシーンがあり、ここでも7人のナチュラルなチームワークが光っている。皆で大爆笑、でも、キメるときはキメる。特に、アドリブ大会は必見だ。

「In the SOOP BTS ver.」を今すぐチェック

スターとなった7人の内面を映す「BREAK THE SILENCE: THE MOVIE」

2020年に公開された映画「BREAK THE SILENCE: THE MOVIE」

ロサンゼルス、シカゴ、ニューヨーク、サンパウロ、パリ、大阪、静岡、リヤド、ソウルと世界の10都市をめぐったBTSのワールドスタジアムツアー「LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF」に密着したドキュメンタリー映画だ。

 

今回、「In the SOOP BTS ver.」全8話を見た後で、この映画を見たのだが…… 「BTS、世界中で観客を熱狂させながら、あんなに普通でいられるの凄くない!?」
と驚いた。

写真:BREAK THE SILENCE: THE MOVIE
© 2021 BIGHIT MUSIC / HYBE. All Rights Reserved.

この映画では、グローバルスーパースターになった7人が、それぞれに抱える迷いや気づきを、かなり率直に語っている。

たとえば、「In the SOOP BTS ver.」では明るい姿を沢山見せていたJIN。

写真:BREAK THE SILENCE: THE MOVIE
© 2021 BIGHIT MUSIC / HYBE. All Rights Reserved.

本人いわく、1人の時はかなり静かだが、「暗い姿を見せないように努力しています」とのこと。こういうことを正直に言えて、かつ実践できるのが彼の魅力だと思った。

写真:BREAK THE SILENCE: THE MOVIE
© 2021 BIGHIT MUSIC / HYBE. All Rights Reserved.

「In the SOOP BTS ver.」では6年間育てている梅の盆栽を持ってきていたRM。自分たちを俯瞰し、危機管理も怠らない。彼はどんな仕事をしても成功するタイプではないだろうかと感じた。

JIMINにも葛藤があった。
「たとえば友達を失ったけど、また本当に大事な友達と知り合うようになったり、自由を失ったけどもっと自由な所で過ごしている。成長しながら、そんなことを学んだ気がします」

写真:BREAK THE SILENCE: THE MOVIE
© 2021 BIGHIT MUSIC / HYBE. All Rights Reserved.

「In the SOOP BTS ver.」で、しょっちゅう即興曲を歌っていたJIMIN。それが番組主題歌のメロディになった。彼の自由な精神は、ステージでも日常でもきらめいている。

「世界中のARMYの皆さんに英語で歌を届けたくて」自分の想いを自作曲でファンに届けようとするV。

写真:BREAK THE SILENCE: THE MOVIE
© 2021 BIGHIT MUSIC / HYBE. All Rights Reserved.

JUNG KOOKは語る。
「何かをしたり誰かにインスピレーションを与える。そんなことが僕一人でできるだろうか」

SILENCE: THE MOVIE
©2021 BIGHIT MUSIC / HYBE. All Rights Reserved.

謙虚さに驚いた。一見クールだけれど「In the SOOP BTS ver.」でメンバー皆に頼られる姿を観た後だったからこそ余計に、「できてるよ!」と思わず全力で言いたくなった。

J-HOPEの言葉にも、等身大の誠実さが溢れていた。
「“どんな影響を与えたいか”についてはすぐに思いつきません。なぜなら僕たちも1つを学んで知っていく過程で皆さんにメッセージを届けているからです。果たして僕たちの言葉や音楽のメッセージ、僕たちの善行でどんな影響があるか。ずっと考えていますが、答えはいつも疑問符のままです」

写真:BREAK THE SILENCE: THE MOVIE
© 2021 BIGHIT MUSIC / HYBE. All Rights Reserved.

今、完璧にできていなくても、学び続け、届けることに意義がある。私は「Answer: Love Myself」のフレーズ「I’m learning how to love myself(自分自身の愛し方を学んでいる途中なんだ)」にBTSの魅力が凝縮されていると思っているのだが、J-HOPEの言葉からも、そのスピリットを感じた。

SUGAは音楽への想いが深い。
「ライブについて僕はこう考えます。コンセプチュアルなのもいいしストーリーがつながっていたり全体的な流れがあるのもいいけど、それプラス、楽しくないとダメ」 「10代や20代に限らず文化とは、人を変える上で強大な力を発揮します」

写真:BREAK THE SILENCE: THE MOVIE
© 2021 BIGHIT MUSIC / HYBE. All Rights Reserved.

BTSの音楽やパフォーマンスが放つポジティブなエネルギーは、彼のこうした考えも影響しているのだろう。

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「僕たちにできることがあるとしたら、ダンスとライブを通して僕たちの内面を語り、表現することでした」

RMのこの言葉で、ふと気付いたことがある。質の高いダンスとライブを見せるグループはたくさんいる。だが、ダンスとライブを通して自分たちの内面を自分たちの言葉でリアルに表現するグループはあまりいなかったのではなかろうか、と。

BTSのステージはプロフェッショナルだが、「LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF」というツアータイトルにあるように、そこにこめられたメッセージは等身大。世界の誰もが共感でき、深いところに刺さる。

BTSはファンをARMYと呼ぶ。だが、ファンにとってはBTSもまた、自分と同じ悩みや迷いを抱え、共に闘ってくれるARMYなのだろう。

写真:BREAK THE SILENCE: THE MOVIE
© 2021 BIGHIT MUSIC / HYBE. All Rights Reserved.

驚異的な成功を収めても、人としての真っ当さを失わないBTS。今後も輝き続けてほしい!

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(文:ヨダエリ)

提供:dTV

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