【FPと一緒に考える】投資はやってる?どのくらい貯金してる?悩める20〜30代のリアルなお金の話
なかなか人には聞けないお金の話。最近では投資が話題を集めていますが、実際は「よくわからない」「怪しくないの?」なんて人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は「悩める20〜30代のリアルなお金の話」と題して、同世代のお金事情を調べてみるとともに、いま注目の「仮想通貨(暗号資産)」を例に、これからの資産について考えていきます。
監修:高山一恵先生
ファイナンシャル・プランナー
株式会社Money&You取締役
CFP®、FP技能検定1級の資格を持つ。マネーに関する講演活動、執筆活動、相談業務などを行い、女性の人生に不可欠なお金の知識を発信。「はじめての新NISA&iDeCo」(成美堂出版)など、マネー関係の著書・監修は数十冊に及ぶ。
ぶっちゃけ、「投資」ってやってる?
マイナビウーマンの読者160名に資産運用を行っているか聞いてみたところ、「はい」と回答した方が44%。多くの方が堅実に貯蓄をしているようです。
最近は、新NISAやiDeCoなど税制優遇の恩恵を受けながら安定的にお金を増やせる制度が浸透してきていることもあり、資産運用を始める方が増えているように思います。
一方で、行っていないという人も約半数。その理由を聞いてみると……
「知識がない」という理由が圧倒的ですが、「損をする可能性がある」、「運用に回す資金がない」、「手続きの面倒さ」などを理由に挙げている方も多いようです。確かに預貯金とは違い、損をする可能性は否定できません。一方で、積立投資など、リスクを軽減する投資方法もあります。
最近では、少額から投資できたり、手続きも簡単になっていたりするので、正しい知識を身につける機会があると投資に対しても前向きになれる方が増えるかもしれませんね。
お金を「貯める」ではなく「増やす」時代
今回のアンケートを見ると、約半数程度の方が堅実に貯蓄をしていることがわかりました。将来に向けて、お金をコツコツと貯めていくことはとても大切なことですが、残念ながら銀行の預金口座にお金を預けていてもほとんどお金は増えません。
というのも、現在のメガバンクの普通預金の金利は0.001%(2024年3月8日現在)。100万円を1年間預けても利息はたったの10円(税引後8円)と雀の涙程度です。また、最近は、インフレ傾向にあり、モノの値段がどんどん高くなっています。
インフレが起こると、お金の実質的な価値は下がります。たとえば、インフレ率が3%だとすると、1年前に1万円で買えた物が、今年は1万300円出さないと買えなくなってしまうということです。
つまり、1年前に「来年買おう」、と欲しいものをガマンして、財布の中に1万円札をとっておいたとしても、いざ今年になったら同じものはもう買えないのです。
買うためには、お金を財布の中に入れっぱなしにしておくのではなく、インフレ率以上に増やしておく必要があります。しかし、先ほど、お話したように、現在の低金利の状態では、円預金だけで増やしていくのはなかなか難しそう。
そこで、株式投資や投資信託、仮想通貨(暗号資産)(※以下、仮想通貨)といった資産運用を活用して「お金を増やす」のです。
新しい資産としての「仮想通貨(暗号資産)」
投資といっても株式投資や投資信託、外貨投資など、さまざまな投資商品がありますが、ここでは、今注目の「仮想通貨」 を紹介しましょう。
仮想通貨とは、インターネット上でやりとりできるお金のようなもの(電子データ)。
ニュースなどで取り上げられることも多いので、仮想通貨という言葉を知っていたり、聞いたりしたことがある方は多いようですが、実際に運用している方はまだ少ない印象です。
しかし実は仮想通貨は魅力的な資産運用でもあります。なかなか知る機会のない仮想通貨について解説していきます。
まず仮想通貨とは、国や中央銀行が発行したお金ではなく、コンピューターのネットワークで管理されています。このネットワークには、仮想通貨のやりとりが全て記録されていて、誰でも閲覧可能。大勢の人たちで監視していることで改ざんを防止し、仮想通貨の価値を保っています。
さらに、コンピューターのネットワークでしっかり管理されていることから、個人間のやりとりも安心して行うことができます。銀行のような管理者がいないので、個人が送金などの手続きを好きなときに可能。つまり、24時間365日世界中にお金を送金できるということです。
加えて最近では、家電量販店や通販サイトなど、買い物に仮想通貨が利用できる店舗数が増えてきています。今後も仮想通貨で決済できる店舗が増える可能性が高いといえるでしょう。もともとインターネット上で生み出された仮想通貨ですが、今や私たちの生活に溶け込み始めています。
安心して仮想通貨(暗号資産)を行うには?
さまざまな魅力がある仮想通貨ですが、いざ投資しようと思っても「損をするのが怖い」と感じて一歩踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。そこで仮想通貨を投資する際にポイントになるのが、「資産全部を仮想通貨に投資せずに、分散投資の一つとして投資する」「一括でまとまったお金を投資せずに長期的に積立でコツコツと投資する」「信頼のおける取引所を選んで取引する」ことです。
古くからの投資の格言に「卵は一つのカゴに盛るな」というものがあります。
一つのカゴに卵を盛ってしまうとカゴを落としてしまったときに全ての卵が割れてしまいますが、いくつかのカゴに卵を分散して盛っておけば、一つカゴを落としてしまったとしても、他のカゴの卵は無事という意味です。
仮想通貨は値動きが激しいので、集中して投資するのは控えたほうがベター。株や投資信託など、他の資産と分散して持つようにしましょう。
また、資産の分散だけではなく、投資するタイミングを分散させることも大切です。毎月一定額ずつコツコツと積立投資をすると良いでしょう。仮想通貨の今後に期待して、短期間ではなく、長期でじっくりと投資するのがおすすめです。
毎月決まった額を、自動でコツコツと積み立てることで、資産の価格が安いときにたくさん買い、高いときに少しずつ買うことになり、結果として平均購入単価を下げることができます(ドルコスト平均法)。
ドル・コスト平均法
- 価格が低いとき、購入量(口数)が増加
- 価格が高いとき、購入量(口数)は減少
長期にわたって一定の金額を投資し続けることで価格変動リスクを抑えることができる、ということです。仮想通貨のように値動きの激しいものの場合は特に、積立投資の力を活かして購入するのが良いでしょう。リスクを低くするには、長期での投資が基本ですが、毎日の生活を楽しみたい方も多いはず。ですから、途中で大きく利益が出た場合には売却して、趣味や旅行など、お楽しみに使うことも良いと思います。
さらに、安全性が高く信頼のおける取引所を選ぶことも大切です。大切な自分の資産を守るためにも、安全性が高い取引所で取引するようにしましょう。以下のチェックポイントをぜひ確認してみてください。
- 金融庁の登録を受けている
日本で仮想通貨の交換所・取引所を運営できるのは、金融庁・財務局の登録を受けた事業者だけとなっています。口座開設する際には、金融庁の登録を受けているかどうかを確認しましょう。 - セキュリティ面で安心できる
大手金融機関のグループ企業の場合、グループ内に金融サービス事業を展開する企業が数多くあることで、セキュリティ・情報管理や提携サービス、各種ツールの提供など、グループ会社で培ったノウハウを活かしたサービスが提供できる可能性が高いでしょう。さらに、東京証券取引所に上場している企業の場合、財務面でも安定しており、信頼性が高いといえます。 - ステーキングサービスを提供している
ステーキングとは、仮想通貨を保有しブロックチェーンの安定稼働に貢献することで報酬(仮想通貨)を受け取ることができる仕組みです。年率は10%を超えるケースもあり、同じ仮想通貨を保有するならステーキングを提供している取引所がおすすめです。 - 売買手数料などが無料
特に少額からの投資の場合、手数料が高いと利益が出にくいですから、売買する際に手数料が無料なことが大切です。 - アプリだけで取引が完結できる
イマドキは、投資もアプリで完結できる時代。スマホ向けのアプリの提供があるかどうかも大切です。加えて、初心者でも画面が見やすいか、操作しやすいか、ストレスなく取引できるかも重要です。
一見「難しい」と感じる資産運用も、やり方を工夫して行えば、リスクを低くして始めることができます。ぜひ記事を参考にして、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?
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