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【ドイツ新婚旅行記】幸せ溢れるクリスマスが教えてくれたこと

ドイツ新婚旅行記 幸せ溢れるクリスマスが教えてくれたこと

いろんな楽しみ方ができるドイツだけれど、ロマンティックなムードあふれるクリスマスシーズンのステキさは別格! 11月下旬に結婚式を挙げ、そのままドイツでクリスマスマーケット巡りを楽しむ新婚旅行に出かけたのは、建材メーカー・営業担当のユタカ(39歳)と、食品メーカー・事務職のカナの2人。仕事はデキるのに恋に不慣れなユタカと、忙しい彼を思い、なかなか本音を言い出せないカナ。不器用な2人の新婚旅行は、絆を深める旅になるのか、それとも……!?

どの地域の物語から読む?

  • ローテンブルク
  • ケーテ・ウォルファルト
  • ミュンヘン
  • フュッセン

中世が息づく、美しいおとぎの街。
素晴らしい景観を見て、気持ちは一変!

「うわー!! 本当におとぎの国みたいな場所ってあるんだな」
思わず興奮して、隣りのカナに話しかけてしまった。
「いいでしょ? だからユタカと2人で来たかったんだ」
そうか。カナはそんな風に思ってくれてたんだ。会社の繁忙期に休むのは気が引けたけど、来てよかったな。
ロマンティック街道のハイライトで“中世の宝石箱”と言われている場所だけあって、本当に子どものころ見た絵本から飛び出してきたような可愛い家々がひしめいている。
特に、マルクト広場で開かれているクリスマスマーケットは、男でもうっとりするくらいロマンティックで、日本では味わえない雰囲気だ。

そもそも「新婚旅行先をドイツにしたい」と言い出したのは、カナだった。
いつもはおっとりしているのに、めずらしく「ドイツでクリスマスマーケット巡りがしたい」とはっきり主張したので、4泊6日のドイツ旅に決まったんだっけ。
正直に言えば、クリスマスマーケットなんてあんまり興味はなかった。
でも、カナのたっての希望だし、仕事が忙しくて新婚旅行のことを考える余裕がなかったのもあって、プラニングはカナにお任せ状態。
あ、でも1つだけ俺からリクエストしたな。
大学で建築を勉強していたときに、ベルリンでバウハウス関連の建築巡りをしたことがあったから、「ドイツなら南の方に行きたい」ってお願いしたんだ。
すると、なぜかカナも「私も南の方がいいの!」とうれしそうだった。
あれって、どうしてだったんだろう。

マルクト広場のクリスマスマーケットで、ちょこちょこお店を見て回る。
カナはクリスマス用品を見てるけど、俺はついつい食べ物の屋台ばかりに目がいってしまう。
「カナ、あの雪玉みたいなのって何?」
「あれは、シュネーバルっていうローテンブルク名物のお菓子だよ」
「お菓子か……俺、甘いもの苦手なんだよ」
「そうだよね。でも、プレーンなら、甘すぎないと思うよ」
そうカナに言われて、仕方なくプレーンをパクリ。
あれ? ホントだ、思ったより甘くなくて美味しい!
カナはシュガーパウダーを選んだけど、シナモンやチョコレートも食べたかったと残念そうだったから、明日もおやつで食べることを約束。シュガーパウダーが口についちゃってるけど、気づいてないから、ハンカチで拭いてあげた。意外に子どもっぽくて可愛いんだよね。

「ユタカは昼間見て回ったうちで、どこが印象に残ってる?」
「聖ヤコブ教会かな」
「確かに。『聖血の祭壇』の木彫り彫刻が迫力あったよね」
「ミュンヘン空港から、休みなしでローテンブルクに向かったから体力持つかなと思ったけど、プレーンラインや城壁を見たら疲れも吹き飛んだよ!」
「ユタカ、写真撮りまくってたもんね。映画の『美女と野獣』もローテンブルクの街を参考にしてるんだって」
ホテルへ帰る道すがら、昼間巡ったローテンブルクの名所を思い出すにつれ、話が尽きない。

そもそも、自分1人だったら、旅行先にここを選ぶことはきっとなかった。興味の薄かったクリスマスマーケットだけど、ドイツの街並みと調和していて美しく、日本とはまったく違う景観を見ることができたし、これまで敬遠してた苦手なお菓子も食べられて楽しかった!

『ローテンブルク』をもっと知りたい!

クリスマス専門店を満喫するはずが、まさかの大失態!
その中で改めて気付く彼女の魅力。

カナが組んだプランによれば、2日目は昨日もちらっとのぞいたドイツの有名なクリスマス用品店『ケーテ・ウォルファルト』の本店、『クリスマスビレッジ』で本格的に買い物をする予定。

……と思ってたのに、しまった、寝過ごした!
休みを取る前に、仕事を全部片づけてきたから、疲れててつい……。
あれ、カナの姿が見えない。
慌てて部屋を見回すと、テーブルの上にメモがあるのを見つけた。
「先にクリスマスビレッジに行ってるから、起きたら来てね」
文面は穏やかだけど……。これは絶対に怒ってる。
新婚旅行なのに、あり得ない大失態だよ、俺……。

慌てて店にかけつけ、携帯に電話してみると、向こうから
「あ、ユタカー、ここだよー。よく眠れた? 顔色いいね」
と笑顔のカナが。
ん? ここ、普通なら激怒されるところだよね?
言われてみれば、カナって俺が仕事で疲れてるときの失敗は、あんまり怒ったりうるさく言ったりしないんだよな。
元気なときは「話、聞いてなかったでしょ!!」ってめっちゃ怒られるけどね。

そういえば、最初に会ったときもカナは優しかった。
結婚して子どもが2人いる後輩に「先輩も、たまには出会いがある場に行かないと!」と、半ば強引にホームパーティーに参加させられたっけ。
昔から、そういう場が苦手で合コンも行ったことないし、職場にも女性が少ないから、出会いのチャンスがなくていつの間にか39歳になってたんだよね。
さすがに自分でもマズいなと思ってたから、後輩の誘いに乗ったんだけど、行ってみると子連れの参加者が多くて、いつの間にか子どものお世話係をやるハメになって。
やんちゃな子にてこずる俺と一緒になって、面倒を見てくれたのがカナだった。
要するに、お人よしなんだよ。
新婚旅行なんだから、もっと怒っていいのに。

「カナ、ごめん! 寝坊のお詫びに何かプレゼントするから」
「ほんと? うれしいけど、そんなことより、店の前に停まってるプレゼントを乗せた赤い車、見た? あれの前で写真撮りたい!」
せっかくだからと、クリスマスミュージアムも見て回る。日本語のガイドも置いてあり、ドイツがクリスマスツリー発祥の地だと知ってびっくり!
ミュージアムのあとは、ショッピングタイム。
カナは自分用やお土産用に、卵型の人形「スモーキー」やお香人形、ハンドペインティングのキャンドルホルダーなどを次々購入していく。
俺はというと、カナにお願いされてクリスマスピラミッドをプレゼント。これで、少しは寝坊の罪滅ぼしになったかな。

「そういえば、クリスマスピラミッドってどういうものなの? 日本にはないよね」
次の滞在地、ミュンヘンに向かう電車の中で、クリスマスピラミッドの由来をカナに尋ねる。
「かつて鉱山として栄えたエルツ山地地方の鉱夫が、仕事のない冬の間に作っていたことから、始まったものなんだって」
「へぇー、手先が不器用な俺みたいな鉱夫は、副収入が得られなくて困っちゃうね」
「本当だね(笑)。ドイツでは、これにキャンドルを灯しながら、家族でクリスマスを楽しむんだって。私たちもそうできるといいね」

そうか、今年は同じ家でクリスマスを過ごすんだ。
そういえば、付き合い始めてからクリスマスはいつも仕事だったな。
今年こそ都合つけよう。

『ケーテ・ウォルファルト』をもっと知りたい!

文化の都での意外な出会いで深まる2人の絆

今日は、寝坊せずに起きられて良かった!
自分的にはミュンヘンのビールが楽しみだけど、忙しくてドイツのガイドブックとか全然読み込んでこなかったから、全部カナに頼りっきり。
少しは彼女のために何かしなくては。
幸い、カナはまだ寝てるから、今日行くところはググってちゃんと調べておこう。

まずは、ニンフェンブルク城へ。
「ここって妖精の城って呼ばれてるんだって」
と、さっそくググった成果を披露。
「そうなの?」なんて知らないフリしてくれたけど、カナのことだから多分調べて知ってるはず。こんなダメなヤツを立ててくれるカナって、本当にいいコだよ。大切にしなくっちゃ。

大広間も豪華絢爛だったけど、カナは「家具や椅子の足が“獣足”になっていて可愛い!」と大はしゃぎ。
細かいところまでよく見てるよな。
広々とした庭園では、地元の人がフツーにジョギングしてるのも面白かった。

午後は、街の中心部のマリエン広場で開かれているクリスマスマーケットへ。
ネオゴシック様式の新市庁舎は荘厳のひと言。
日が暮れてくると、新市庁舎前にある巨大なもみの木が、約3000個の電球でライトアップされて幻想的な雰囲気になってくる。
ドイツ最大といわれる新市庁舎のカラクリ時計は、人形が結婚式のシーンを再現していて楽しい!

人形の動きにみとれていたら、「Japanese?」と俺と同年代くらいの外国人男性に話しかけられた。
名前はマリオ。どうやら、マリオは日本に仕事で来たことがあって、懐かしがっているらしい。
カタコトの英語で「サッカーイタリア代表のマリオ・バロテッリと同じ名前だね」と言ったら、「サッカーが好きなのか!」と盛り上がって、なぜかハイタッチを繰り返すことに(笑)。
「2人は恋人か?」と聞くので、「ハネムーンだ」と答えたら、近くのヴィクトアリエンマルクト(市場)に連れていかれた。
野外に果物から野菜、ビール、ソーセージなどのお店がずらりと並ぶ様子は圧巻!
どうなることかと思ったけど、マリオはカナと俺にビールを1杯おごってくれ、「ハネムーンだから邪魔しないよ」とあっという間に去っていった。
何かカッコいいぞ、マリオ。

夕食は、俺が調べておいた歴史あるビアホールへ。
あんまりビールが得意じゃないカナには、ビールにレモネードを混ぜた「ラドラー」をチョイス。
俺は、南ドイツで飲まれている黒ビール「ドゥンケル」を。
もちろん、ミュンヘン名物の白ソーセージも堪能。
ビアホールでは、バイエルン地方の装束、レダーホーゼを着た男性たちの生演奏も聞くことができ、大満足の一日だったな。

「ユタカって、いきなり知らない人と仲良くしたりできるんだ」
とカナがポツリとつぶやく。
「そんなに意外?」
「ほら、家だと基本、寝てるか食べてる姿しか見てないから(笑)」
「けっこうフレンドリーなとこもあるんだよ」
「これまで知らなかったユタカの意外な一面が見られるなんて、旅行ってやっぱりいいね」
そうか、俺ってそんなイメージなんだ。
結婚生活が始まったら、ちゃんと友だちにもカナを紹介して一緒に出かけたりしてみよう。

『ミュンヘン』をもっと知りたい!

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ロマンティック街道の終点地。
失敗がもたらした思わぬ幸福。

最終日は、ミュンヘンから、電車でロマンティック街道の終点であるフュッセンへ。
今のところ、まったくカナにいいところを見せられてない。
ミュンヘンのクリスマスマーケットで、カナに似合いそうなピアスがあったから、こっそり買っておいたんだ。
今日こそは、サプライズでカナにプレゼントを渡して、これまでの失態を取り戻すぞ。

今日のメインであるノイシュヴァンシュタイン城に到着。
日本語ガイドを頼んだので、日本人カップル数組と一緒に回ることになった。
シンデレラ城のモデルになった「白亜の城」だけに、思わずため息の出るような美しさだ。
カナは目もくらむような金色の大ホールがある「王座の広間」が気に入ったらしい。王冠の形をしたシャンデリアや、動植物が描かれたモザイクの床に、目が釘づけになっていた。
帰り道で、そろそろピアスを渡そうと思ったら、
「結婚してください!」
という声が。なんと、一緒に回ったカップルの男性が、まさかのプロポーズ。
周りは拍手喝采で、いまさら渡せる雰囲気じゃないよ。

間が悪すぎる自分を呪いながら、旧市街で開催中のクリスマスマーケットへ。
ここは修道院が会場になっているから、ローテンブルクやミュンヘンとはまた違う雰囲気だ。
気分を盛り上げようと思うんだけど、どうしてもサプライズ失敗のショックで立ち直れない。
景気づけにと屋台で見つけたグリューワインを飲み過ぎてしまった……。

フラフラでホテルの部屋に戻ったけれど、心なしかカナの顔が曇ってる気がする。
早くピアスを渡そうと箱を取り出しかけたとき、カナが口を開いた。
「私がなんで新婚旅行にドイツを選んだかわかってた?」
あ、マズい。これって答え方によっては、事態を悪化させるかも。
これはもう正直に言うしかないや。
「じつは全然わからない……」
「やっぱりね。付き合う前、デートでクリスマスマーケットに行ったの、覚えてる? あれってドイツのクリスマスマーケットの雰囲気を再現してたんだよ。そこに出店してたのがローテンブルクに本店がある『ケーテ・ウォルファルト』だったの! その帰りに、付き合ってくださいってユタカに言われたんだけどな」
「うーん、なんかキラキラしたところに連れていかれたなとは思ってたんだけど」
「2人にとって記念すべき場所なんだけど」
「ごめんごめん」
「いいよ、忘れてると思ってた(笑)。下手にウソついてごまかそうとしないところが好きなんだから」

良かった! 言い訳を思いつかなかっただけなんだけど、カナは「正直」って思ってくれるんだ。
ピアスを渡すなら、今だ!
「本当はお城の帰りに渡したかったんだけど、まさか他のカップルがプロポーズするなんて思わなくて……」
「そうだったんだ……」
「……ごめん」
「そんなに不器用だから、39歳まで独身だったんだね(笑)」
「それ、いま言う?」
「でも、39歳まで独身でいてくれてありがとう。器用だったら、私と出会うこともなかったよね」
「カナの不器用さも相当だよ! 新婚旅行で寝坊しても怒らないし、そもそもあのときのホームパーティーでいつの間にか子どもの世話するハメになってたし」
「もしかして私たちって、似た者同士!?」

『フュッセン』をもっと知りたい!

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物語のまとめ

4泊6日の旅はあっという間だったけど、旅を通じてこれまでお互いに知らなかったいいところがいろいろ見えて、絆がより深まった気がする。
いつもテレビで観てたバイエルン・ミュンヘンの試合も生で観戦できて大満足!
カナが好きなクリスマスマーケットの良さを俺が知ったり、俺が好きなビールやサッカーの面白さをカナが知ったり。
そんなふうに、相手の好きなもので自分の世界が広がっていくのが、結婚のいいところなのかも。
日本に戻ってからの新生活が楽しみだ。仕事だけじゃなく、もう少しプライベートも充実させよう!

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ウィンタースポーツも楽しめる豊かな自然と、宮殿・教会・旧市街などの世界遺産、息を呑むほど美しい宮殿や要塞などの伝統、さらにショッピングやナイトライフを楽しめる近代的な都市が共存したバイエルン。ドイツならではの、さまざまなビールやワインと楽しむ伝統料理や家庭料理に加え、寿司や北京ダック、インド料理など世界中の食を堪能できるのも大きな魅力です。ニュルンベルク、ミュンヘン、ローテンブルクのほか、ほぼすべての町や村で開かれる、華やかに飾り付けされたクリスマスマーケットは訪れる人々にとって最高の思い出になるはずです。まだまだあるバイエルン州のおすすめスポットや詳しい情報はInstagramからチェック!!

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