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いまや当たり前になった“あの乗り物”は人を思いやる気持ちから生まれた!? 開発秘話がかなりドラマチックだった話

こんにちは、編集部Bです。私、最近思うんです。

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世の中、ほんっと便利になったなぁ。

と。だって、スマホがあればたいていのことは解決できちゃいますし。というか、もはや私には使いこなせないほど多機能に……。それに、少し前にニュースで見たのですが数年後には、宇宙船で東京からハワイまで30分で行けるようになる計画があるとか!? マジかー! とはいえ、宇宙船と言われても存在として遠すぎる……。それよりも、もっと身近な乗り物として私が気になっているものがあります。それは、電動アシスト自転車です。

春にこの記事の取材で初めて乗ったときは、なんて便利なの!と感動してしまいました。でも、そういえば電動アシスト自転車って、そもそもいつからあるのでしょうか? ……というわけで、今回は、電動アシスト自転車のパイオニアであるヤマハさんを直撃しました!

電動アシスト自転車のパイオニア
ヤマハ発動機販売さんにその歴史を聞いてみた

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ヤマハ発動機販売(株)営業統括部PAS営業部営業課課長
丸山智則さん

1992年4月、新卒でヤマハ発動機株式会社に入社。翌年、「世界初の電動アシスト自転車」として誕生したばかりのPASの営業を担当。以降、本社のヤマハ発動機株式会社で新規事業開発やマーケティング、ブランドマネジメントなど幅広い職種を経験し、現在はヤマハ発動機販売株式会社でPAS一筋の日々を過ごす。自他ともに認める「ヤマハ愛の強い男」。
ちなみに、同じヤマハさんでもヤマハ発動機(株)は製造メーカー、ヤマハ発動機販売(株)は日本国内での販売会社と、役割がちがうのだそう。

世界初の電動アシスト自転車開発……
25年前のその苦労が泣ける!

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編集B:わ、華麗なるご経歴ですね。では、さっそくですが質問しても良いでしょうか? 電動アシスト自転車を開発したのって、ヤマハ発動機さんが最初なんですよね。その歴史について教えて下さい。

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はい。約25年前にヤマハ発動機が作った電動アシスト自転車、これが「世界初」なんです。

丸山さん:ヤマハの電動アシスト自転車PAS(パス)という乗り物が誕生したきっかけは、まず「当時のエネルギー問題や環境問題、さらに渋滞などの交通環境」といった時代背景です。自転車に乗れる人なら誰もが簡単に乗れ、環境にも優しい乗り物を作りたい、という想いから様々な研究開発を進めていました。

そのうえで、人の力を電動モーターで「アシストする」という、まったく新しい発想で新しい乗り物を作れないか試行錯誤を繰り返し、1989年に初期の試作車としてのPASの原型を作ったんです。

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電動アシスト自転車PAS(パス)の試作品

丸山さん:開発チームの話によると、試作車を作ってから商品化に至るまでは苦労の連続だったようです。新しい商品作りに加えて、乗り物としてどのカテゴリに属するのか?という道交法上の扱い方も定められておらず、発売までには様々な苦労があったようですね。

編集B:モノ作りに加えて新たな法律まで必要だったなんて……大変な発明だったんですね。

丸山さん:ですね。けれど、当時の開発チームはそこであきらめませんでした。バイクではなく自転車として認められるよう、試作と検証を何度も何度も繰り返し続けたそうです。

たとえば、発進時や登坂、平地も含めて脚力が強い人も弱い人も違和感なく乗れるように、アシスト制御技術に磨きをかけるなど。パワフルかつ自然なアシストフィーリングを追求し続けました。そうして、約3年の月日を経て、1993年「世界新商品」の電動アシスト自転車としてPASはやっと誕生したんです。

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そ、そんなドラマがあったとは……。ヤマハ発動機さん、アツすぎます(涙)!
もはや『プ○ジェクトX』とかで取り上げてほしいぐらいです。

何度失敗しても乗り越えられたのはなぜ?
ヤマハが掲げる「感動創造企業」の理念がイケメンすぎる

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編集B:「誰もが簡単に乗れ、環境にも優しい乗り物を作りたい」という思いでPASは生まれたということですが……。ぶっちゃけ、途中で心が折れそうにならなかったですか? なぜ、そこまでして乗り越えられたんでしょうか。

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それは、「この商品が世の中の人々の生活をかならず豊かにする!」と信じていたからです。(ドヤッ)

丸山さん:ヤマハの企業理念は「感動創造企業」。遊び心を大切にしながら新しいことに果敢にチャレンジする企業風土があります。当時の開発チームは「電動アシスト自転車は世の中の人の生活を便利にするもの」と信じて「しっかりやらないといけない」と掛け声をかけ合って、真摯に取り組んでいたと聞いています。ですから、心が折れることはなかったのでしょうね。

編集B:武士に二言はない、って感じですね。イケメンすぎます! ……あ、そういえば、今は他社さんからも電動アシスト自転車って販売されていますよね。ヤマハ発動機さんが開発したとき、特許は申請しなかったんですか? そうすれば、ヤマハさんの独壇場だったのに……!

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「競合なくして、業界もなく進化もない」これが合言葉でした。

丸山さん:世界初ということは、ヤマハでしか作っていないわけですから、いわゆる市場がない。つまり、お客様が少ないので、それだと商品の著しい進化は望めません。ですから、“健全な競合”は持続的な発展につながるということで、弊社は独占の道ではなく共創の道を選んだんです。

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なんと……どれだけいい人たちなんですか。誠実すぎて、感動しました(涙)!!

アシスト力ではどこにも負けない!
「もっと快適に」を追求し続ける、乗り物メーカーこそのこだわり

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商品のこだわりを聞くと、とても楽しそうに話してくれた丸山さん。商品への“自信”と“ヤマハ愛”が伝わってきます

丸山さん:弊社は共創の道を選びましたが、ただ乗り物を作り続けてきたパイオニアとしては強いこだわりをもっています。“アシスト”の性能では絶対にどこにも負けない、という自負がありますよ。

具体的に言うと、力強いアシストでありながら、「モーターにアシストされている」と感じることなく、まるで自分の足がパワーアップしているかのような、ごく自然な乗り心地を得られる……

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つまり“人間感覚”を何よりも大事にしているんです。

編集B:たしかに、PASに実際に乗らせていただいたとき、乗り心地がとてもなめらかで驚きました。ヤマハ発動機さんは、性能のレベルを年々上げてらっしゃると思うのですが、改善にはお客様の声も反映させているのですか?

丸山さん:もちろんです! 購入して下さったお客様にはアンケートの回答をお願いして、さらに協力いただける方には、グループインタビューやお宅訪問もさせていただいています。

そういえば、以前、グループインタビューで、とても印象的な言葉をいただきました。「PASは、いつも最適のアシストをしてくれる。この間、坂道を漕いでいるとき、もう少しアシストがほしいなと思ったら、PASが助けてくれた。そのとき、私の主人よりも私のことを分かってくれていると思った、もう手放せない!!」と(笑)。

編集B:自分の夫よりも頼りになるとは(笑)、おそるべし!!

丸山さん:お客様に「手放せない」とまで言っていただけると、本当に嬉しいですね。PASの乗り心地のよさは、一度乗ってみればかならず分かります。アシスト力やアシストフィーリングの良さを特に実感できるのは、たとえば

・急な上り坂で一時停止をして走り出す瞬間
・お子様や重い荷物をたくさんのせているとき
・一回減速して、また加速したい瞬間
・上り坂をずっと上り続けないといけないとき

などなど。

また、アシスト力以外の面でも性能には自信をもっていて、バッテリーの保証期間は通常2年なのですが、2017年11月28日から保証を1年延長し3年にするサービスも開始しています。※購入後WEB等からの製品保証登録(兼盗難保険登録)が必須条件

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性能が高く、アシストはきめ細やか!
それは、お客様から感想をこまめに聞いて、実直に改善につなげているからこそ成せるワザですよね。
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すべては、お客様の声に耳を傾けることから始まるんです!

乗る人のことを考え抜いたヤマハのこだわり技術

“アシストのヤマハ”は、私たちの暮らしもアシストしてくれている会社だった!

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写真撮影をお願いすると、照れながらもポーズを決めてくれた、おちゃめな丸山さん

いまや当たり前の存在になっている電動アシスト自転車に、これほど地道な努力とアツい想いがあったとは………。 最後にひと言、お願いします!

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購入した90%以上の方が「乗って満足」と答えてくださっています。
そんなPASも2018年で発売25周年です。お客様の声によって熟成された自慢の乗り心地を、ぜひ体験いただきたいと思います!

PASの発売25周年を記念して、PASに試乗いただいた方を対象に毎月25名様にプレゼントが当たるキャンペーンを実施するそう。随時、公式ホームページでキャンペーン情報が更新されるとのことで、「ぜひチェックしてください!!」という熱いコメントもいただきました。

今回お話を伺った丸山さんに、入社のきっかけをお聞きしたところ、かなり“食い気味”に「ヤマハが好きだからっ!」と答えてくれました。自社への惚れっぷりがすごくて感動! そして、丸山さんのこのお気持ち、編集Bも今回の取材でしみじみと分かりました。だって、電動アシスト自転車という文明の利器を世界で初めて開発したのに、それを独壇場にせず、世の中が良くなることにひたすら尽力なさっているんですから。

ヤマハさん、カッコよすぎます!!

こだわりの電動アシスト自転車はこちら

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提供:ヤマハ発動機販売

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