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大根おろしを食べる直前に「すらない」と栄養分が減る

「大根おろし」を作るのが、面倒くさいな~と思うことはありませんか? 作って保存しておけたらいいのですが、大根おろしは食べる直前におろさないとおいしくないと言うし……。それにしてもなぜ大根おろしは、食べる直前に作らないといけないのでしょうか。

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大根の中に入っている、消化酵素ジアスターゼは加熱や酸化に弱い

大根の葉に近い部分にはジアスターゼと呼ばれる消化酵素がたくさん含まれています。このジアスターゼは胃腸薬などにもよく使われている成分。でんぷんの分解を助けてくれ、胃腸の消化を促進し、胃もたれや胸やけなども予防してくれます。

この大根に含まれているジアスターゼは加熱や酸化に弱く、空気にふれることで酸化が進み、酵素が減ってしまうそう。すりおろしてから早めに食べた方がいいのは、大根に含まれている栄養が減ってしまうからのようです。

大根の中に入っている、辛み成分は揮発性

またジアスターゼだけでなく、すりおろした大根に含まれる辛み成分、アリルカラシ油も時間とともに失われていきます。アリルカラシ油は揮発性なので、空気にふれる時間が長いと辛みが薄くなっていってしまうのだとか。

このアリルカラシ油は抗菌・殺菌作用があり食中毒を防いでくれる効果が見込めます。また焼き魚の焦げた物質などを分解してくれ、がん予防にもなるそうです。

大根おろしを食べる前におろした方がいいのは、辛みが強くておいしいからという理由と共に、アリルカラシ油の効果が時間とともに薄れてしまうから。やっぱり大根おろしは、おろしたてが一番ですね。

ビタミンCも時間と共に?

またすりおろした大根に含まれているビタミンCは、大根の中に含まれている酵素の働きで酸化しやすくなっています。つまり大根の中に含まれているビタミンCも、すりおろすことで時間の経過とともに失われてしまうのです。

おろしたての大根には栄養がたくさん含まれていますが、時間とともに失われてしまうものも多く入っているようです。

大根おろしは栄養価を考えても、おいしさを考えてもやっぱりおろしたてが一番! 食べるごとにすりおろすのは面倒かもしれませんが、健康とおいしい食事のために食べる直前にすりおろすようにしたいですね。

※この記事は2014年10月12日に公開されたものです

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