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2022年08月09日 16:52 更新

【医師監修】離乳食の牛乳はいつから?調理に使用できる・飲める月齢と進め方

赤ちゃんが生後5~6ヶ月ごろから始めることが多い離乳食。いろいろな食材がある中で、牛乳はいつから、どのように与えれば良いのかご存じでしょうか。また、飲めるようになるのはいつ頃なのでしょうか? 意外と知られていない、離乳期の赤ちゃんのご飯に牛乳を使う・飲み物としてあげるときのポイントや注意点についてまとめました。

離乳食の材料、飲み物……赤ちゃんに牛乳はいつからOK?

離乳食に牛乳が飲めるようになった子ども
Lazy dummy

材料としては離乳中期(7〜8ヶ月)から使用可能

離乳食の材料としては、生後7~8ヶ月の離乳中期から使用OKとされています[*1]。一方、牛乳を飲み物として与える場合はどうでしょうか。

牛乳を飲み物として与えるのは1歳を過ぎてから

厚生労働省による『授乳・離乳の支援ガイド』によると、「牛乳を飲用として与える場合は、鉄欠乏性貧血の予防の観点から、1歳を過ぎてからが望ましい」とあります[*1]。

これは、牛乳に含まれる鉄分は少ないうえ、母乳中の鉄分に比べて吸収率が非常に低いので乳児ではほとんど吸収されないことに加え、乳児期、とくに生後6ヶ月までに牛乳を飲むと少量の消化管出血を起こすことがあることが理由とされています。

1歳過ぎに少しから始める

一般的には1歳を過ぎれば牛乳を飲ませても良いと考えられていますが、様子を見ながら少しずつ始めていく必要があります。牛乳は人肌程度に温め、飲んだあとに下痢をするなどしなければ、増やしていくといいでしょう。3~5歳の幼児向けの食事バランスガイドで1日200mLが目安とされているので、1歳児も同様に1日200mLとしましょう[*2]。

ただし、上記の量はあくまでも目安で、この時期、牛乳は必ず摂取しなければいけないわけではなく、たくさん飲ませる必要はありません。むしろ飲みすぎにより満腹感が得られ、ほかの離乳食を食べられなくなる方が心配です。

また、少ない量だからといって牛乳によるアレルギーが起こらないわけではありません。子どもの様子をよく観察しながら、ゆっくりと摂取を進めていきましょう。

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離乳食の乳製品やその他飲料について、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
関連記事 ▶︎離乳食におすすめのヨーグルト!いつから?どう選ぶ?
関連記事 ▶︎赤ちゃんにチーズはあげていい?離乳食期のチーズの注意点
関連記事 ▶︎豆乳を使った離乳食レシピ!調整or無調整?乳製品の代わり?

牛乳アレルギーが心配なときは?

牛乳が飲める1歳ぐらいの赤ちゃん

牛乳と言えば、アレルギーの心配をするママも多いかもしれません。離乳食を進めるにあたり、知っておきたいアレルギーの基礎知識をまとめました。

ほとんどが小学生までに治る

厚労省の『授乳・離乳の支援ガイド』では、食物アレルギーを「特定の食物を摂取した後にアレルギー反応を介して、皮膚・呼吸器・消化器あるいは全身に生じる症状のこと」と記しています。また乳児から幼児早期にアレルギーを引き起こす主要原因食物は「鶏卵、牛乳、小麦の割合が高く、そのほとんどが小学校入学前までに治ることが多い」ともしています[*1]。

牛乳によるアレルギーの症状

牛乳を飲んだことで起こるかもしれないアレルギーとはどのようなものでしょうか。

まず牛乳を摂取後、1~2時間以内、特に15分以内に嘔吐や全身蕁麻疹、咳、下痢、呼吸困難などさまざまな症状が現れる、「即時型食物アレルギー」があります。乳児期にとても多いタイプです。

また、乳児期には「牛乳アレルギーが原因のアトピー性皮膚炎」になることもあります。ただし、乳児期のアトピー性皮膚炎のすべてが食物が原因で起こるというわけではなく、約50~70%に食物が関与していると言われています[*3]。幼児以降は、食物アレルギーがアトピー性皮膚炎の原因となることは少なくなっていきます。

一方、新生児から乳児期前半の時期、牛乳を飲むことによって血便や下痢、嘔吐など消化器に何らかの症状が現れる「新生児・乳児消化管アレルギー」というものもあります。冒頭で紹介したとおり、このことからも、牛乳は1歳まで飲ませない方が良い、とされています。

離乳食開始を遅らせることは対策にならない

離乳食によってアレルギーを起こす可能性があるのであれば、できるだけ離乳食を遅く開始すれば良いじゃないの?と考えるママもいるかもしれません。ところが、厚労省の『授乳・離乳の支援ガイド』では、離乳の開始や特定の食物の摂取時期を遅らせればアレルギーを予防できる、という考え方には科学的根拠はない、としています。

また、海外では、離乳食の開始を生後6ヶ月を大幅に超えるほど遅らせると、乳児が鉄欠乏性貧血やその他の微量栄養素不足のリスクにさらされる可能性が高くなるとする報告もあります[*4]。離乳食はあくまでその子の成長具合に合わせて進めるものですが、食物アレルギーが怖いからといってむやみに開始を遅らせるのはあまり得策ではないようです。

一般的には生後5~6ヶ月ごろから離乳を開始しますが、もし食物アレルギーが疑われる症状がみられたら、自己判断で対応せず、必ず受診して医師の診断を仰ぎましょう。自己判断で対応するとかえって状態が悪化することもあります。

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離乳食の開始時期について、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
関連記事 ▶︎離乳食はいつから、どう始める?知っておきたい基本のポイント

まとめ

離乳食に牛乳を飲む子ども
Lazy dummy

カルシウムが豊富な牛乳ですが、離乳食に使うのは中期以降、飲み物としては1歳を過ぎてから、がポイントです。1歳を過ぎても少量ずつ飲ませるようにし、多くを与える必要はありません。
一方、離乳食の開始を遅らせることがアレルギーの予防につながる、ということは科学的な根拠がないとされています。どう牛乳を取り入れて良いか心配なときや、アレルギーが気になるときは自己判断せず、医師の診断をあおぐようにしましょう。

(文:剣崎友里恵/監修:梁尚弘先生)

※画像はイメージです

※この記事は、マイナビ子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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