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結婚して大丈夫? 突然「起業したい」と言い出した彼との向き合い方

#お仕事ハック

ヨダエリ(コラムニスト)

仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。

今回のお仕事ハックは「彼が起業したいと言い出した」とのお悩みに、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。

彼が起業したいと言い出した

付き合って1年くらいの彼が、起業をしたいと言い出しました。彼のやりたいことを応援したいという気持ちと、今後結婚をして家庭を築いていくとなると不安な気持ちとどっちもありすごく複雑です。今後の彼との関係や、向き合い方はどうするのがいいのでしょうか?(医療事務/20代)

なるほど……。付き合い始めにそういう話はなかったとなると、確かに戸惑っちゃいますよね。

もしかしたら彼の中には起業への想いが当初からあったのかも。もしくはあなたと付き合い始めてから意欲が高まったのか。

そのあたりも含めて、まずは彼の想いや考えを聞いてみましょ! 「なぜ起業したいのか」「今後の人生をどんな風にイメージしているのか」などなど。サラッとではなく、しっかりじっくり、あなたの中に疑問が残らないよう。

なぜなら、あなたがこんな風に悩んでいる時点で、あなたにとって彼は人生のパートナー候補であり、大切な人。お互いこれからどんな人生を歩みたいか、2人が結婚した場合どんな風に生活していきたいか、などのすり合わせはめちゃくちゃ大事だからです。

もし、まだ結婚の話はしたことがない、ということであれば、これは良い機会。彼の人生観や結婚観、仕事観などを聞くことで、彼にとってあなたがどんな存在なのかが伝わってくると思います。同時に、あなたが彼にどうしてほしいのか、彼とどうしたいのかも見えてくるはず。

たぶん、話をする中で「それはちょっと嫌かも」と感じることも出てくると思うんですよ。

例えば、「起業して軌道に乗るまで時間がかかったり、稼ぎが不安定だったりして、迷惑かけるかも」みたいなことを彼が言うかもしれない。要は、あなたの稼ぎを頼る時もあるかも、と。

そんな時、「え、嫌だよ!」と思うか、「分かった、その時は私が支える」と思えるか。

もし前者なら、彼と共に歩いていくのは難しいかも。どちらが悪いということではなく、組み合わせの問題として。

後者のように思えるなら、あまり心配しすぎず、ふたりで頑張っていこう、という気持ちで進んでいけばヨシ!

その大前提として、「仕事への真剣度」と「私(パートナー)への真剣度」の両方が備わっていることが大事。どちらが欠けても結婚生活はうまくいかないからです。

じっくり考えた結果、起業は辞めて会社に勤めることにした、みたいな変更は別にあってもいいと思うんです。でも、コロコロ考えが変わったり、何に対しても考えが甘いタイプだったりしたら、あなたはその都度振り回されて疲弊してしまうかも。

そのあたりを見極めるためにも、やっぱり一に話し合い、二に話し合い、三四がなくて五に話し合い、なんですよね。話しすぎてよく分からなくなってくるケースもありますが(汗)、話し合いが足りてないよりは絶対にいい!

ちなみに、価値観や好みのすべてが一致している必要は全くないです。異なる人格を持つ者同士、細かいズレがあるのは自然なこと。それでも一緒に生きていきたいと思う2人が、ぶつかったり歩み寄ったりしながら、着地点を探す。

それを繰り返すことで愛と絆が深まり、相手に譲ることで新たな世界が広がったり相手も譲ってくれるようになったりすることを学びながら、「まいっか」の精神が身につく。結果、人生がちょっと楽になったりもします。

ただそれも、組み合わせが間違っていなければ、の話なので(笑)。お互いの絶対譲れない点について知ることは本当に大事。

勇気が必要な部分もあると思います。でも、話すことでお互いが人生に何を求めているかが見えてくるので、長い目で見て絶対にムダになりません!

しあわせになるための話し合いタイム。気負わず、焦らず、向き合ってみてくださいね!

Point.

・「なぜ起業したいのか」を含め、思い描いている今後の人生を彼に聞いてみよう
・仕事への真剣度、あなたへの真剣度が確認できたら、あとは2人の相性が重要
・お互いの譲れない点を受け入れ合えるかを知るべく、人生観や結婚観について話し合おう
・趣味嗜好などの細かいズレがあるのは自然なことなので、あまり気にしなくて大丈夫

(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)

※この記事は2025年03月25日に公開されたものです

ヨダエリ(コラムニスト) (コラムニスト)

コラムニスト/恋愛アナリスト。慶應義塾大学文学部卒業後、PR会社勤務を経てフリーに。思春期はドイツ在住。メトロセクシャルについて分析したコラムが『AERA』『anan』など多数の媒体で話題になると同時に、携帯サイトで連載していた恋愛相談コラムが口コミで人気に。現在は新聞・雑誌・ウェブでライフスタイルやトレンド、男女の心理にまつわる記事を執筆するかたわら、エキサイトお悩み相談室で電話相談も実施。著書に「その恋、今のままではもったいない!」(情報センター出版局)「今度こそ『信じられる人』と恋愛する本」(すばる舎)など。

●ブログ「cafe dayorin」
https://ameblo.jp/dayorin/

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