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【第4話】御曹司にライバル登場!? 対立する二人の想いが一つになって生まれた服と絆

#御曹司に恋はムズすぎる考察

やまとなでし子

恋愛・婚活コラムニストのやまとなでし子さんが、『御曹司に恋はムズすぎる』(カンテレ)を毎週考察&展開予想するコラムです。本作は、恋愛偏差値0の超わがまま御曹司が庶民派女子に恋してしまうオリジナルストーリーのラブロマンティックコメディー。ルックスと金だけで生きてきた性格欠落だらけの御曹司の恋の結末はいかに――。

※このコラムは『御曹司に恋はムズすぎる』4話までのネタバレを含んでいます。

©カンテレ

まどかにビンタのご褒美をいただき気持ちたかぶる昴

気持ちが頂点に達したあまり、思わずまどか(山下美月)にキスをしようとした昴(永瀬廉)。

しかし、速攻まどかにビンタでかわされた昴は、「俺のキスを2度も拒むなんて……」と、またもご褒美をいただき、ドM心に火がついてしまったよう……。

服天会長であるじいさん(鹿賀丈史)が、「資産家一族は身代金目的で誘拐される可能性があるから」と仕込んでいたGPSとボディガードのおかげで、昴の知らないこところでひったくり犯はしばき上げられ、紛失したバッグは無事昴の元へ。「庶民の生活を経験しろ!」とは言われたものの、やっぱり御曹司。なんやかんやで守られている昴。

上司の成田(小関悠太)には「今日は行けず申し訳ありませんでした」ときちんと詫びる誠実さを見せ、自分のやりたいことに一直線すぎるだけで勘違いされやすいけれど、やっぱり誠実で憎めません。

まどかの好きな人? 発覚

まどかの後輩リリー(中村里帆)から、昴はまどかの好きな人情報を仕入れます。

「その人といる時だけは乙女の顔になる。ヒントは背が高くて紳士的で、オコジョみたいな人」

“完全に成田一択!”と、ライバル心をメラメラと燃やし、まどかと成田が話しているだけで、昴はつい顔が歪んでしまいます。

そんな中、子ども服部門は社長直々に命を受けます。それは子ども服は縫製等に手間を要し、製造コストがかかるため、相応の利益を上げない限り採算が取れない。そのため1年以内に服天を代表するヒット商品を生み出せ、というもの。

©カンテレ

期限を設けられた上で、「服天を代表するヒット商品」を作るという、とても大きな課題に緊張が走ります。

服への考え方の違いで対立する二人

商品の開発に向け、それぞれが企画を持ち寄ります。昴は「汚れもファッションとして消化できる」柄物のデザイン服を提案。「汚してもいい!」をコンセプトにしつつ、ボタンをアクセントにしておしゃれを忘れないのも「着飾る楽しさ」を大切にする昴らしいアイデアです。

一方、まどかは実用的。昴の企画ではボタンは取れた時に誤飲の恐れがあることを指摘。それ以外にも保育園には子どもの安全を配慮するために、フードや紐のついた服はNGなどさまざまな規定があります。それゆえ、忙しい共働き家庭にとって、服を選ぶことが一つの「タスク」になっているとして、全てのNGを取り除いた保育園に対応したシンプルファッションを提唱します。

しかし、服選びを「タスク」としたことに昴が反論。「親は楽でいいかもしれないけど、子どもはそれ着てワクワクすんの? 服選びがタスクって悲しすぎるだろ!」

「機能性」と「ファッション性」。またもそれぞれの服に対するポリシーが企画に現れ、ぶつかってしまった二人。それを受けてまどかは怒りのような悲しみのような、なんとも言い難い表情になってしまいます。

©カンテレ

対立していた二人の案が合体し、更なる進化

まどかの表情に不安を覚えた昴は家に誘い、食事を振る舞います。まどかに教えてもらった味噌汁も、いつの間にか豚汁に進化し、自炊をし続けて着実にスキルを磨いている素直な昴が愛おしい。そして、先ほどの指摘をまどかに詫びるのです。そこでまどかの生い立ちを知ることに。

ど田舎の山村で育ったまどかは、ある日、村全体が土砂災害に遭い、不安な避難生活の中で、物資として届いた服天の服の暖かさと柔らかさに、信じられないくらい生きる気力をもらったこと。そこから、「高機能なのに庶民でも手が届く価格」の服天の服をたくさんの子ども達に届けたいという気持ちが生まれたこと。

なぜまどかがここまで「服の機能面や価格」を重視してきたのか、というポリシーの理由や、服への想いを感じとった昴は、まどかの夢を形にしたいと奮闘します。

二人で協力して生み出した案は、あらゆる層の服を取り扱う服天の強みを活かした、親子で着られるリンクコーデ。ワンポイントだけ同じデザインを取り入れることで、年齢問わず家族で服を楽しめ、もちろん値段は低価格。「着る楽しさ」を重視する昴の想いと、「機能性やコスパ」を重視するまどかの想い、対立していた二人の想いが合わさり、二人の良さをいいとこどりしてさらに進化を遂げた、素晴らしい案に仕上がりました。無事企画は採用され、二人の距離は軽口を叩きつつも縮まったよう。

にしてもこの二人しか企画出さないのはなんなんですか? いつもガヤだけいれる他のおっさんズも働いてください!

ライバルがまどかとキス? ではないはず!

土砂災害の被害で実家を再建した時の借金返済や、親への仕送りなど、人に与えてばかりで自分は質素な暮らしを送るまどか。

「お前人にあげてばっかだな。欲しいものないのか?」と聞いても「それが、分からないんですよね。手に入らないことが続くうちに何も望まないようになってて。でもいいんです。今の生活が十分充実してますから」と、手に入らないのが日常になりすぎて、欲を諦め続けてきた結果、自分の本当の気持ちすら分からなくなってしまったまどか。

そんなまどかに贈り物をしたいと、なけなしの渋沢栄一をはたいて昴はプレゼントを購入します。高そうな袋でしたけど、アクセサリーなどでしょうか? であればおそらく持ち金は使い果たし、給料日まで霞を食って暮らすくらいの覚悟と尽くしっぷり。

「(まどかにキスしようとしたのは)キス魔だからではなく、お前だからだ」とまっすぐな気持ちを伝え、プレゼントを取りに席を外した間に、まさかのライバル? 成田がまどかにキス!?で翌週持ち越し。

©カンテレ

しかし成田は常識人なので、職場でキスをかますなどといったトリッキーな行動はおそらくしないはず。素直でまっすぐな昴をどんどんと応援したくなる視聴者としては、まどかについてたゴミをとっていた角度がそう見えたとかであってほしい。そうであってくれ! また次回。

(やまとなでし子)

※この記事は2025年02月04日に公開されたものです

やまとなでし子 (コラムニスト)

大和撫子とは対極にいるアラサーJK(女子会社員)。バチェラーを始めとした恋愛リアリティ番組、ドラマ、合コン、婚活、過去出会った世にも不思議な男性たちや日常についての備忘録をTwitterとブログで綴っている。インスタでは綺麗めファッションコーデを日々更新。

Twitter:@yamatonadeshi5
Instagram:yamatonadeshi5
ブログ:男性見聞録

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