古くは南蛮貿易や朱印船貿易の港として栄え、異国情緒あふれる街を楽しめる「長崎」。五島列島をはじめ長崎には971もの島があり、島ならではの独自の文化にも触れることができます。
今回紹介するのは、長崎県大村市にある「長崎空港」で買えるお土産4選! カステラだけではなく、おしゃれな異国情緒漂うお菓子も素敵でした。
1. 焼印がかわいすぎる「長崎オマガリにゃすてら」
安土桃山時代にポルトガルより伝来し、長崎の定番土産として知られる「カステラ」。長崎空港にもたくさんのカステラがあり、どれを選ぶか迷ってしまいます! 個包装&かわいいカステラとして、働く女子におすすめしたいのが千寿庵 長崎屋「長崎オマガリにゃすてら(250円)」。長崎に住む多くの猫はしっぽが曲がっている「尾曲がり猫」で、その猫たちをモチーフにしています。
カステラに押されている焼印は「かぎしっぽ」「ごぼ天しっぽ」「丸しっぽ」「肉球」の4種類。パッケージの裏が透明になっているので、好きな焼印を選ぶことができます。︎1929年創業の老舗和菓子店が作るカステラは味もおいしく、たまご感たっぷりで、とてもしっとり。くるんと曲がった「かぎしっぽ」は幸せをひっかけてくる幸運の鍵とも言われているので、縁起物としてお土産を渡すのも良いですね。
2. 長崎空港限定パケ! 歴史を感じる「クルス」
美しいパッケージに思わず惹かれてしまった小浜食糧「長崎銘菓クルス詰合せ(5種 5枚入 680円)」。ステンドグラス調のデザインに飛行機が描かれたパッケージは長崎空港限定! 「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界遺産にも登録され、キリスト教の美しい教会が点在する長崎ならではのデザインですね。クルスはポルトガル語で「十字架」を意味します。
そもそもクルスとは1964年に発売され、長崎で長らく愛されているお菓子。長崎銘菓クルス詰合せにはクルス、珈琲クルス、しあわせクルス、抹茶クルス、外海ゆうこうクルスが各1枚ずつ入っています。定番のクルスはサクサクとした生地の中に生姜風味のホワイトチョコレートをサンドしたもの。詰め合わせなら、色んな味を試して、好きな味を見つけられます!
3. ふるさとの土の香りにほっこり。「かんころ餅」
「これはなんだろう……」と初めて見るレトロな形状に興味が湧いた草加屋「かんころ餅小判(プレーン、紫芋 各216円)」。かんころ餅とは「かんころ」にもち米や砂糖をまぜた五島地方の名物。サツマイモを薄く切って天日干しさせたものが「かんころ」です。
食べる時は袋から取り出して、電子レンジもしくはトースターで軽く温めてから食べます。温めるとねっとりサツマイモの甘さが増し、モチモチ感もアップ! 懐かしい素朴な味わいですがしっかり甘みもあり、とてもおいしかったです。まさに、パッケージに書いてある通り「ふるさとの土の香り」がした気がしました……。常温・個包装なので渡しやすく、保存食のため賞味期限がとても長いのがうれしいポイントです。
4. ラグジュアリーな贅沢ポテチ「JAGADA」
ショップの店員さんに「これ新しくて、おいしいんですよ」と教えてもらったのが小浜食糧「JAGADA(594円)」。長崎県産の熟成じゃがいもと小浜町産の塩を使い、長崎素材にこだわったポテトチップスです。市販のポテトチップスの比じゃないほどかなり分厚く、とっても贅沢……! 塩は小浜温泉の温泉熱を使って製造した「塩の宝石」を使用しています。
食べてみると、ザクザク食感でじゃがいも本来の旨みをダイレクトに感じられる味わい! 「長崎でポテトチップス?」と最初は思ってしまったのですが、申し訳ございませんと謝りたくなるおいしさでした。食べるとそのこだわりを実感でき、ポテトチップスとしてはラグジュアリーな価格も納得です。長崎はジャガイモ伝来の地なので、そんなストーリーを話しながら渡すのもおすすめ!
長崎の歴史深さを体感できるような、おいしいお土産ばかりが買える「長崎空港」。今回紹介したお土産は、すべて「エアポートショップMiSoLa-海空-」で購入しました。ハウステンボス、長崎新地中華街、グラバー園などたっぷり観光した後は、空港でお土産選びを楽しんでくださいね。
(撮影・取材・文:小浜みゆ)
※この記事は2024年09月19日に公開されたものです
小浜みゆ
神奈川県在住の旅ライター。旅が大好きなのでフットワークは軽く、国内・海外の素敵な場所を求めてどこへでも。得意ジャンルはホテル・リゾート・美容。写真にこだわります。