人の痛みがわかる人の特徴とは。人の痛みを理解できる人になる方法も紹介
人の痛みがわかる人の特徴には「自分も痛みを経験してきた」「自分と他人とを分けて考えられる」などがあります。本記事では彼らの行動や性格の共通点や、人の痛みがわかる人に近付くための方法を紹介します。
誰かがつらい思いをしている時に、まるで自分のことのように共感を示し、寄り添ってくれる「人の痛みがわかる人」。あなた自身が救われた経験や、身近な人の支えになっている姿を見て、尊敬の念を抱いたことがあるかもしれません。
この記事では、人の痛みがわかる人とはどのような人か、行動や性格の特徴を紹介します。自分が人の痛みがわかる人になるにはどうすればいいかについてもまとめました。
人の痛みがわかる人の特徴
人の痛みがわかる人とはどのような人なのかについては、さまざまな考え方ができますが、ここでは行動面や性格について、代表的な特徴を見ていきましょう。
(1)自分も傷みを経験し乗り越えてきた
他人の痛みがわかる人は、自分も同じように痛い思いをしてきたという人が多いでしょう。そしてどういったことがあるとつらく感じ、どういう風に接してもらえると痛みが和らぐかを、経験から理解しているのです。
その上で、自分がしてきた苦労やつらい思い出を受け入れ、乗り越えたからこそ、あるいは乗り越えようとしているからこそ、他人を思いやることができるのだと考えられます。
(2)自分と他人とを分けて考えられる
自らのつらい気持ちを吐露した時に、適当に「わかるよ」と言われて、「恵まれているあなたなんかにわかるものか」と思ってしまう場合もあるものです。確かに人は、一人一人違います。育ってきた環境やこれまでしてきた経験が、全く同じというケースはないはず。
人の痛みがわかる人は、「他人を完全にわかることはできない」と理解した上で、少しでもわかろうと努力し続けることができるといえます。そのため「つらかったね」などの言葉1つにも重みを感じられ、話を聞いてもらった人は心が軽くなるのでしょう。
(3)相手がされたら嫌なことをしない
人の痛みがわかる人は、痛みがわかるからこそ、その人が傷つくようなことは決してしないでしょう。叱ったり率直な意見を言ったりする場合はあっても、相手が本当に嫌だと思うことは行わないと考えられます。
また同じ言葉でも傷つく人と傷つかない人がいたり、たとえ冗談のつもりでも、ある人にとっては耐え難かったりしますね。彼らは、そういった一人一人異なる、その人の「傷つくポイント」はどこなのか、敏感に嗅ぎ取れるという傾向があります。
(4)苦しんでいる人によく気が付き見捨てない
人の痛みがわかる人は、追い詰められている人やつらい思いをしている人が近くにいると、その異変を敏感に察知する場合が多いです。
その上で、相手が話を聞いてほしそうな時は耳を傾け、1人にしてほしそうな時は静かに見守るなど、その人や状況に合った対応が取れるでしょう。また、自分が忙しかったり疲れていたりしても、見て見ぬふりをせず、困っている人を優先できる優しさがあります。
(5)正論を押し付けない
人の痛みがわかる人は、たとえどうしようもないことで悩んでいる人や、戻らない過去を悔やむ人がいても、まずはありのままを受け止める傾向があります。「悩んでも仕方ない」「次は気を付けよう」などの正論を乱暴に押し付けることはしないでしょう。
相手がつらい状況から脱して、自分はどうすべきか冷静に考えられる状態になるまで、辛抱強く待ってあげる心を持っているといえます。
(6)前向き
誰かからつらさを共有されて、2人して落ち込んでしまったり、傷つけてきた人を恨んだりという状況に陥るのは、長い目で見ると誰のためにもならないかもしれません。
真の意味で人の痛みがわかる人は、痛みを客観的に理解できる人であろうとし、そして糧にして乗り越えていくことができると信じているのではないでしょうか。
もちろん相手が痛みを消化できないうちから、前向きになるように急かすことはしませんが、ただ共感するだけでなく、その人にとっての本当の幸せを考えて、苦しみの淵から引っ張り上げてくれるような存在だと考えられるでしょう。
(7)誠実
人の痛みがわかる人は、自分の痛みや喜びに対して誠実に向き合うとともに、他人のこともよく見て、受け入れようとしているからこそ、痛みがわかるのだと考えられます。
相手の存在や感覚を軽んじず、その人が痛みを感じている状態をありのままに受け止めるので「そんなのは大したことではない」「それで傷つくなんて弱いね」といった感情を抱くことはないでしょう。だから相手は「自分を尊重されている」と感じられます。