文学作品がクリームソーダに! 「文豪クリームソーダ2024」開催
丸善ジュンク堂書店は7月18日より、「文豪クリームソーダ2024」フェアを丸善 丸の内本店(東京)、丸善 ラゾーナ川崎店(神奈川)、HAMARU ラクシスフロント店(神奈川)、丸善 京都本店(京都)の4店舗にて開催します。
同フェアは、日本各地の旅先で出会った食材を使ってクリームソーダを創作する「旅する喫茶」とのコラボ企画。オリジナルクリームソーダを味わいながら、元になった文芸作品の世界に浸る……そんな体験ができるフェアとなっています。
※旅する喫茶とは:日本全国を巡り、地産食材を使いながら旅をするように開店するクリームソーダとスパイスカレーを提供する出張型喫茶店。
「文豪クリームソーダ」とは?
丸善ジュンク堂書店の書店員が選んだ文豪の名作をテーマに、「旅する喫茶」の代表tsunekawa氏が、各作品から得たインスピレーションを元にしたオリジナルクリームソーダでその世界観を色と味で表現。
また、広告業界を中心に幅広く活動するフォトグラファー・クロカワリュート氏がアートディレクションを担当。「ハイカラポップ」というテーマを掲げ、デザイン・イラスト・撮影を行い、キービジュアルを制作しています。
第1弾となった2023年は、梶井基次郎『檸檬』、室生犀星『蜜のあわれ』、太宰治『女生徒』、坂口安吾『桜の森の満開の下』、宮沢賢治『銀河鉄道の夜』の5作品をセレクト。夏にぴったりのさわやかな味とSNS映えする色彩が多くのファンを魅了し、地上波の情報番組やネットメディアなどで紹介されました。
2024年の予告をX(旧Twitter)でポストした際には「なんだこのワクワクするクリームソーダは……!」「今年も楽しみ!」などのコメントが寄せられています。
2024年に丸善ジュンク堂書店の書店員が選んだのは、
・江戸川乱歩『人間椅子』
・中原中也『山羊の歌』
・与謝野晶子『みだれ髪』
・中島敦『山月記』
・芥川龍之介『杜子春』
の5作品。
2024年7月18日〜 9月1日の期間、丸善 丸の内本店(東京)、丸善 ラゾーナ川崎店(神奈川)、HAMARU ラクシスフロント店(神奈川)、丸善 京都本店(京都)の4店舗にて開催。
期間中はコラボカフェ以外にも、文豪クリームソーダ2024オリジナルグッズのPOP UP SHOPを各店内にて開催します。
※一部、2023年の文豪クリームソーダの提供も行います。
「文豪クリームソーダ2024」紹介
江戸川乱歩『人間椅子』
<作品の紹介>
閨秀(けいしゅう)作家の佳子は、夫の登庁を見送ると、夫と共用の書斎に籠り、毎日のように届く読者からの手紙を読んでから執筆にとりかかるのが毎朝の日課だった。そんな佳子の元に表題も書名もない、突然「奥様」という呼びかけから始まる原稿用紙の束が届く。妙に気味悪いものを予感がしながらも、書斎に置かれた肘掛椅子の上で読み進めていく……。
<旅する喫茶 tsunekawa氏よりクリームソーダ紹介>
愛や温もりを表現した色彩のクリームソーダ。椅子をモチーフにしたプレッツェルやウエハースをトッピング。温かみのある見た目ですが、甘さ控えめで酸味のある柑橘フレーバー。
中原中也『山羊の歌』
<作品の紹介>
「汚れつちまつた悲しみに……」に代表される中原中也による詩集。作者生前に刊行された唯一の作品。喪失する生の倦怠などをテーマにした作品が多い。他にも代表作として『サーカス』『朝の歌』などがある。
<旅する喫茶 tsunekawa氏よりクリームソーダ紹介>
雪をイメージした白と悲しみを表した哀色からなるクリームソーダ。トッピングの雪の結晶は口に含むと淡く、溶けていく。美しい詩の中に映る哀や喪失を降り積もってゆく雪に重ねあわせる。
与謝野晶子『みだれ髪』
<作品の紹介>
与謝野晶子が書いた初の歌集。後に夫となる与謝野鉄幹への強い恋慕の感情をテーマにした、生々しい性愛をイメージさせる歌であり、発表された当時、賛否両論を巻き起こした作品でもある。
<旅する喫茶 tsunekawa氏よりクリームソーダ紹介>
暮れてゆく宵空をイメージしたクリームソーダ。春の空気に漂う感傷的な香りのような、桜とすみれを合わせたソーダ。咲く花は春の夢のように、溶けていく。
中島敦『山月記』
<作品の紹介>
隴西の李徴は才能にあふれており、若くして官吏(かんり)の試験に合格し、江南尉という役職を務めていた。しかし自尊心の高い李徴はその役職に甘んじる事を良しとせず、誌家として名を残そうとするが……。
<旅する喫茶 tsunekawa氏よりクリームソーダ紹介>
残月の光が世界を映す深い青と月光のグラデーションのクリームソーダ。レモンのトッピングは月をイメージ。おぼろげな月は様々な想いが混ざりながら、光を失いやがて彼方へ消えてゆく。
芥川龍之介『杜子春』
<作品の紹介>
ある日の夕方、元はお金持ちだったが財産を使い果たし、その日暮らしをしていた杜子春の前に現れた老人が黄金の在り処を杜子春に教える。杜子春は、一夜にして大金持ちとなるが、贅沢な暮らしをしていくうちにまたもや無一文となってしまい、お金が無くなった途端、急に態度を冷たくする人間の態度を目の当たりにし、嫌気がさした杜子春は、あの時の老人を仙人だと見抜き、弟子にしてほしいと頼み込む。
<旅する喫茶 tsunekawa氏よりクリームソーダ紹介>
霞みがかかる夕空をイメージしたクリームソーダ。仙人から与えられた家の畑に咲く桃の花をイメージし桃をトッピングしました。夕空は変わらず美しく、一面に咲いているであろう桃の花はやがて果実となったのでしょうか。
開催概要
文豪クリームソーダ2024取扱店舗(各店内のカフェ):
・丸善 丸の内本店(東京都千代田区丸の内1-6-4 丸の内オアゾ)
・丸善 ラゾーナ川崎店(神奈川県川崎市幸区堀川町72-1 ラゾーナ川崎プラザ)
・HAMARU ラクシスフロント店(神奈川県横浜市中区本町6-50-10 LUXUS FRONT 2F) ※HAMARUラクシスフロント店のみ、クリームソーダの提供は平日は14時からとなります(土日祝日はオープンから提供)
・丸善 京都本店(京都府京都市中京区河原町通三条下ル山崎町251 京都BAL)
販売期間:2024年7月18日 〜 9月1日
・第1期 7月18日〜8月4日:『みだれ髪』『山羊の歌』『杜子春』
・第2期 8月5日〜8月18日:『山羊の歌』『人間椅子』『女生徒※』
※『女生徒』は2023年に提供したものと同じものとなります。
・第3期 8月19日〜9月1日:『みだれ髪』『山月記』『檸檬※』
※『檸檬』は2023年に提供したものと同じものとなります。
価格:各1,300円
特典:クリームソーダの注文で、それぞれの作品をモチーフににしたブックカバーになる敷紙をプレゼントします(柄は注文したクリームソーダのモチーフとなります。無くなり次第終了)。
「文豪クリームソーダ2024」オリジナルグッズ
・5種類のクリームソーダをモチーフにしたオリジナルグッズのほか、「旅する喫茶」が様々な企業とコラボして作成されたグッズも販売します。
商品ラインアップ:
◎「アクリルスタンド」880円
対象作品:『人間椅子』『山羊の歌』『みだれ髪』『山月記』『杜子春』
キービジュアルデザインを担当したクロカワリュートさんのデザインによる「文豪クリームソーダ」のアクリルスタンド。ブラインド形式のランダム販売となります。
◎「バスエッセンス(入浴剤)」各1,980円
対象作品:『人間椅子』『山羊の歌』『杜子春』
クリームソーダの色を表現した入浴剤をアソートしました。入浴時に楽しめるだけでなく、部屋に飾るとまるでクリームソーダのよう。オシャレなインテリアとしても利用できます。
※同商品は入浴剤です。食べられませんので注意してください。
◎「ステッカー」各385円
◎「クリアカード」各440円
◎「マスキングテープ」各550円
◎「ツインメモ」各660円
対象作品:『人間椅子』『山羊の歌』『みだれ髪』『山月記』『杜子春』
◎「ガラスペン」24,200円
対象作品:『みだれ髪』
文豪クリームソーダ2024『みだれ髪』をモチーフにした、手作りのガラスペンを「clarto」とのコラボレーションで製作。「clarto」の職人技が生み出した、1本1本異なるクリームソーダの泡感や、頂部にあしらわれた愛らしいチェリー、そして優れた使用感を楽しめます。
※ガラスペンの販売はECサイトのみの販売で、数量限定・受注販売制となります。店頭では注文できません。
オリジナルグッズ取扱店舗:
・丸善 丸の内本店(東京都千代田区丸の内1-6-4 丸の内オアゾ)
・丸善 ラゾーナ川崎店(神奈川県川崎市幸区堀川町72-1 ラゾーナ川崎プラザ)
・HAMARU ラクシスフロント店(神奈川県横浜市中区本町6-50-10 LUXUS FRONT 2F)
・丸善 京都本店(京都府京都市中京区河原町通三条下ル山崎町251 京都BAL)
・オンラインストア 文豪クリームソーダ Goods
販売期間:7月18日〜 9月1日
取扱商品:文豪クリームソーダ2024オリジナルグッズ(ガラスペンを除く)、「旅する喫茶」コラボグッズ
※クリームソーダの提供期間に関係なく、グッズは初日より全アイテムを販売します。
※取扱店舗以外では購入できません。
特典:店頭にて「文豪クリームソーダ2024オリジナルグッズ」を一度の会計で税込3,300円以上購入するとショッパーバッグをプレゼント。(数量限定、無くなり次第終了)
(エボル)
※この記事は2024年07月23日に公開されたものです