エピソードトークとは? ネタの具体例や作り方のコツ、効果を紹介
エピソードトークは、まだあまり親しくない人と話す際や、合コン・面接など自分をアピールしたい時の強い味方。そうはいっても、具体的に何をどう話せばいいのか分からない人も多いはず。そこで本記事ではエピソードトークのネタの作り方・話し方のコツについて、コラムニストのみくまゆたんさんに紹介してもらいます。
自分のエピソードを会話に織り交ぜる「エピソードトーク」は、相手へ簡単にあなたの「人となり」を伝えられるので、他者との距離を縮めたい時に有効な手法といえます。
本記事では、エピソードトークの定義や効果はもちろん、具体例について紹介します。
そもそもエピソードトークとは?
エピソードトークのやり方を知る前に、まずはエピソードトークの定義や、効果について解説します。
エピソードトークの定義
「エピソード」とは、ある事柄にまつわるちょっとした出来事のこと。そして一般的に「エピソードトーク」とは、過去に体験した出来事を、自分の気持ちを交えながら第三者に対して話すことを指します。
テレビで芸人がエピソードトークを披露するケースが多いためか、面白おかしく話すのが大事だと思われがちです。しかしたとえ笑いが起きなくても、相手に自分のことを知らせ、興味を抱いてもらえれば、エピソードトークの意義を果たしているといえるでしょう。
エピソードトークにはどんな効果がある?
エピソードトークをすると、自分の人となりを知ってもらうことができたり、話が広がったりします。
自らの経験を話すことは自己開示になるので、相手は「心を開いてくれた」と感じ、また「分かる!」と共感して、お互いの距離が縮まるという効果も得られるでしょう。
さらに、つらつらと主張を述べるよりも、具体的で分かりやすいといったメリットもあると考えられます。
エピソードトークはどんな時に活用できる?
エピソードトークは、合コンといった初対面の人と会う場所や、会社の飲み会など、まだあまり親しくない人と会話する際におすすめです。自分を知ってもらうきっかけになりますし、その場の緊張をほぐして空気が和むはず。
ユーモアのあるエピソードを交えて話せば「あなたって、面白い人だね」と、喜んでもらえるかもしれません。
また、エピソードトークをうまく使えば説得力が増し、自己アピールにもつながります。そのため、就職活動などの面接において、自己PRや志望動機を述べるのにも活用できます。
エピソードトークの具体例
ここからは、「エピソードトークをしたいけれど、何を話せばいいのか分からない」という方向けに、具体例を紹介します。話の内容を考える際に、ぜひ参考にしてみてくださいね。
(1)共感されやすいあるあるネタ
エピソードトークをする際は、相手が共感しやすい話題だと、話が弾みやすいです。例えば年齢が近い人と話すのであれば、学生時代のあるある話をすると盛り上がる可能性があります。
以下のようなイメージです。
私が小学2年生くらいの時に、クラスの女子の間で漫画雑誌の『りぼん』が流行してたんです。
発売日の翌日の休み時間には「ねえねえ、今月号の『りぼん』見た?」って話で持ち切りでした。先月号で気になる終わり方をした漫画の続きや、推しについて語り合うのがすごく楽しかったです。
特に当時『○○○』っていう、ヒロインを巡る三角関係を描いた作品が話題で。友達はクールな○○君派が多かったんですけど、私は絶対、いちずで不器用な○○君派でした。
そんなある日、私たちのクラスに……。
このように、当時人気だったことを話せば「私もその漫画、知ってます! はやってましたよね」「私は『ちゃお』派でした!」などと話が広がるでしょう。
さらに上記のエピソードでは「私は○○君派」というエピソードも入っていました。このような話をすれば、あなたの好みや性格的な特徴をさりげなく伝えることもできます。
(2)適度な失敗談
合コンや飲み会の席といった場所では、自分のちょっとした失敗談や、弱みを見せるようなエピソードを盛り込むと、親近感を抱いてもらえるでしょう。例えば以下のようなイメージです。
先週末だったかな、すごい暑い日があったじゃないですか。それでスーパーにアイスを買いに行ったんですよ。
道中も汗ダラダラで、でもスーパーの自動ドアが開いた瞬間、「さむ!」って思って。もう、クーラーがガンガンなんですよ。これ「設定温度16度とかじゃない?」みたいな。それで店内をちょっと見て回って、すぐ帰ってきたんですけど。
で、家でゴロゴロしてたんですけど、もう暑くて暑くて。そこで「あ、アイス買うの忘れた」って気が付いたんですよね。もう、「スーパーまで何しに行ったんだ?」っていう。
だから買い物に行く時は、次から買うものをメモしてから行こうと思いましたね。
あまり深刻な失敗談だと、まださほど親しくない人だと引いてしまうかもしれませんが、これくらいの温度感なら気軽に笑ってもらえるはず。「私もよくあります」と、話に乗ってきてくれるかもしれませんよ。
ただ、ネガティブなネタだけだと「努力しない人」というイメージになってしまうので、上記の「メモを取る」のように、対策も併せて伝えるといいでしょう。
(3)これまで打ち込んできたこと
面接やお見合いといったフォーマルな場所では、一生懸命に取り組んだことを通して、あなたの長所や努力が伝わるエピソードトークをするのがおすすめです。例えば以下のようなイメージです。
大学生の頃、踊りが好きでダンスチームに所属していました。最初はトレーニングした分だけどんどん上達して、すごく楽しかったです。
でもある時、一生懸命に練習しすぎて、腰を痛めて踊れなくなってしまい……。周囲にも迷惑を掛けてしまって、とてもつらかったですね。「なんで無理してしまったんだろう」「ちゃんと休めばよかった」と、自分を責めました。
でもけがをしたからこそ、体に負担の掛かるような踊り方の悪い癖や、自分の限界を知ることができました。
そしてけがを克服して、チームのみんなから「2代目リーダーになってほしい」と言ってもらえた時は、努力や苦労が報われた気がして本当にうれしかったです。
成功体験だけでなく、挫折やそこから学んだこと、周りへの感謝なども盛り込むといいでしょう。