「確かに」が口癖の人の心理とは? 他人からの印象や直し方を解説
つい「確かに」と言ってしまう癖はありませんか? 他者の意見に対して同意しているように聞こえる相づちですが、多用するとあまり良い印象を持たれない可能性も。
今回は、「確かに」と言いがちな人の心理について解説します。また、この口癖が周りに与える印象や直す方法も紹介するので、自覚がある人は要チェックです。
「確かに」が口癖の人の心理
「確かに」には同意や共感の意味があり、他人の意見に対し「なるほど」「納得した」と感じた時に口から出やすい言葉です。
そんな「確かに」が口癖の人はどのような心理状態なのでしょうか。
(1)肯定したい
「確かに」は、相手の発言に対して「あなたの言う通り」といったニュアンスがあり、100%同意はできていなくても言葉にすることがあります。
話を真剣に聞いている人が使うことも多く、相手のことを受け止めようとしている姿勢の表れといえるでしょう。
特に、「確かに」の後に「その通りです」といった肯定の言葉が続く場合は、共感していることを相手に伝えたい気持ちが強い傾向にあります。中には、自分と同じような考えを持つ相手に対しての敬意を表現することも。
しかし、同じ相づちばかりでは適当な返答に聞こえる可能性もあるため、プラスで自分の意見も述べるなどの工夫も必要でしょう。
(2)無難な回答でその場を切り抜けたい
話を振られても答えられる自信のない人が、自分の意見をごまかすために「確かに」を多用することも。
このタイプは無難にその場をやり過ごせばなんとかなるだろうと考えているため、人の意見に便乗することが多いです。
また、話自体に気乗りがしない、早く切り上げてこの場から逃れたい場合に「確かに」を使う人も。この時の「確かに」は「へー」や「ふーん」と同じで、言葉自体に感情や意味はありません。
自分には関係ない・興味がない話がさらに広がらないように、「確かに」で会話を終わらせたい心理が働いているといえるでしょう。
(3)論理的な人間に見られたい
論理的な人間に見られたいという心理から「確かに」と述べる人も。このタイプは、とりあえず共感を示すことで、話を理解していることをアピールしようとしている傾向があります。
ただし、彼らは口癖で「確かに」と言っているだけなので、意見を求められると慌ててしまうことが多いでしょう。
(4)相手を油断させたい
「確かに」と述べると、相手の意見を受け入れているように見えますが、反論するチャンスをうかがうために使用するケースも。
このタイプは、まず同意することで周囲を油断させようとしていることが考えられます。特に自分に自信がある人に多い傾向で、意表を突いて自分の意見を述べることでインパクトを残そうとしているのでしょう。
(5)周りに合わせたい
協調性がない人間だと思われたくないという思いから、「確かに」を多用する人もいます。
彼らは「同意すれば仲間として認識されるだろう」と考える傾向があるのでしょう。
孤立してしまうことを恐れているため、たとえ本心が異なっていたとしても周りに合わせがちなのが特徴です。
良い? 悪い? 他者から見た「確かに」が口癖の人の印象
共感や肯定の意味が強い「確かに」という相づちですが、多用するとあまり良い印象を持たれない可能性あるので注意が必要です。
具体的にどのようなイメージを抱かれるのか、以下で紹介していきます。
(1)人の意見をしっかり聞いている
「確かに」が口癖であっても、その後で自分の意見をしっかり述べることができる人は、他者の意見をしっかり聞く人だと思われているでしょう。
相手の主張を否定せず、まずは受け入れようとする姿勢に、話しやすい印象を抱く人もいるはずです。
(2)適当
とりあえず「確かに」と言っているだけの人は、適当な人だと思われている可能性があります。
特に、意見を求められた時に何も答えることができなければ、その場を切り抜けたいだけの人に見られてしまいかねません。また、話を聞かない人だと思われ、人としての魅力が半減してしまう恐れもあります。
(3)上から目線で話しにくい
どんなシーンでも「確かに」を連発するだけの人は良い印象を与えません。場合によっては、上から目線だと誤解されてしまう可能性も。
ただ相づちを打つだけではなく、「確かにそうだね」や「確かに○○さんの意見は正しい」など、言葉をプラスするのがおすすめです。
「確かに」と言ってしまう口癖を直す方法
口癖は自覚があっても完璧に直すことは難しいもの。しかし、他人に不快感を与えたり、嫌な気持ちにさせたりするのであれば改善したいですよね。
ここからは、「確かに」と言ってしまう口癖を直す4つの方法を紹介します。
(1)口癖を自覚する
口癖は意識していないから出てしまうもの。そのため、まずは自覚することから始めてましょう。
1人で改善するのが難しい場合は、友人や家族に協力してもらうのもおすすめです。
例えば、ゲーム感覚で「確かに」を言わずに会話をする時間をつくってみてはいかがでしょうか。意識していないだけで、意外と「確かに」を頻発している自分に気づくことができるかもしれませんよ。
(2)相づちのバリエーションを増やす
共感や肯定を示す相づちのバリエーションを増やすのも1つの方法です。
特に、目上の人に対して「確かに」を連発するのはマイナスな印象を与える可能性が高いので、円滑なコミュニケーションのためにも語彙力を身に付けてみましょう。
(3)どんな時に口癖が出るかを分析する
自分がどのようなシーンで「確かに」と言ってしまうのか、メモやノートに書き出してみるのも良い方法です。自身の癖を客観的に見ることによって、パターンが見えてくるはず。
口癖が出た会話の前後も含めてチェックし、その時の気持ちも書いてみると「どうして言ってしまうのか」が分かり、改善のヒントが見つかるかもしれません。
(4)自分の意見を述べるようにする
「確かに」という口癖がマイナスな印象を与えるのは、適当な相づちに感じられるからというのが大きな要因だと考えられます。
そのため、「確かに」と言ったらその後に自分の意見を付け足すことを意識してみましょう。
それは賛成意見でも反対意見でもどちらでもOK。あなたの素直な気持ちを述べることで、きちんと話を聞いているというプラスの印象を与えることができるはずです。
「確かに」という口癖を直すならストレスのかからない方法で
「確かに」という口癖は良い印象もありますが、シーンや相手によっては失礼に当たったり、不快にさせてしまったりすることも。
しかし、口癖は簡単には直るものではありません。そのため、改善したいという気持ちがあるのであれば、自分のストレスにならない範囲で少しずつ直す努力をしていくのがおすすめですよ。
(にほんご倶楽部)
「なんか」と言ってしまう心理を深掘りし、口癖を直す方法を紹介します。
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※この記事は2024年04月13日に公開されたものです