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あのパン屋さんも、走るネコバスも! 進化した「ジブリパーク」、大人女子も楽しめる最新の見どころは?【後編】

#ジブリパーク「魔女の谷」完全レポ

小浜みゆ

“ハウルの城”のドアノブも回せる! 大人女子も大満足のジブリパーク新エリア「魔女の谷」【前編】」で紹介した通り、2024年3月16日にオープンするジブリパークの「魔女の谷」。後編では、『魔女の宅急便』の建物を中心にレポートします。「グーチョキパン屋」ではパンを実際に買うことができ、まるで自分も映画の登場人物になれたような感覚に! そのほかお土産や新しく運行をはじめた「APMネコバス」も要チェックです。

※ジブリパークは通常の営業時、一部を除き、撮影できません。

花の香りがふわり。キキたちの生活が垣間見える「オキノ邸」

「魔女の谷」は池と森に囲まれ、その地形を活かしたジブリパーク第5のエリア。二股に分かれた道の一方に「ハウルの城」、そしてもう一方の道に『魔女の宅急便』の主人公キキが魔女の修行に旅立つ前までに過ごした「オキノ邸(ジブリパーク大さんぽ券プレミアム対象)」が建っています。入り口には「魔女にご用の方はベルを鳴らしてください コキリ」と書かれているので、強めに勢いよく引っ張ってベルを鳴らしてみましょう!

玄関から中に入ると、左手に見えるのはキキの母親・コキリが薬を作っている魔女の店。店内は太陽光が入り、草木やドライフラワーが所狭しと飾られ、お花の華やかな香りで満ちあふれていました。あまりの美しさで、心は一気に『魔女の宅急便』の世界へ……。

リビングのレコードプレーヤーから流れていたのは、『魔女の宅急便』のオープニングで使われた荒井由実さんの『ルージュの伝言』。もし流れていなくても、スタッフに声をかけるとレコードをかけてくれますよ。

(C)Studio Ghibli

2階は魔女を研究しているキキの父親・オキノの書斎やキキの部屋があります。かわいいキキの部屋では、あの「赤いラジオ」と「トトロのぬいぐるみ」を見つけました! ジジジ……と昔のラジオならではのノイズや、クスッと笑えるような天気予報などが流れ、「キキはトトロのぬいぐるみを抱きながらベッドで寝転んで聴いてたのかな」なんて、想像がどんどん膨らんでいきました。

ビスコットも買える! 注目の「グーチョキパン屋」

『魔女の宅急便』を一度でも見たことがある人なら、キキがパン屋さんでお手伝いをしていたことを覚えているのでは? そのパン屋さん「グーチョキパン屋」が、魔女の谷エリアで表現されています。外から見えるのは、あの「おとどけものいたします キキ」と書かれたパンのリース! 『魔女の宅急便』を人生で10回以上見ている私は、これを見た瞬間に「やば!!」と、大興奮でした。

店内は「バケット(600円)」「ブール(600円)」「ミルクコロネ(600円)」など、焼きたてパンがずらり! 宮崎吾朗監督は「ジブリパークに遊びに来て、わざわざ食パンを買う人はいるのだろうか」とちょっと不安に思いつつ、映画の世界観を表現するためにシンプルなパンも陳列させたそうです。

そして『魔女の宅急便』ファンを唸らせる「ビスコット(270円)」は人気が予測される注目メニュー。自分も映画の登場人物になりきって、「ください、コレ」と言いたいやつです……!

ジブリパークならではのユニークなパンもあり、ジブリパーク通からも期待を寄せられていた「ナポリタン(480円)」も登場。ナポリタン味のメニューはジブリパーク内のほかの飲食店でも提供している名物です。パンの中に、ナポリタンがぎっしり詰まっています!

「ういろうカヌレ(600円)」はフランス菓子に愛知ならではのエッセンスを加えたオリジナルパン。生地には愛知・西尾産の抹茶を使用し、中には愛知名物「ういろう」が入っていますよ。

グーチョキパン屋でパンをゲットしたら、「裏」に行くのもお忘れなく。階段を登り、キキやジジが寝泊まりした「屋根裏部屋」に行くことができます。裏庭もキキの洗濯物が干してあったり、実際に水が出る井戸の手押しポンプがあったり、遊び心あふれる仕掛けが満載でした。

屋根裏部屋にはテーブルにキキへのメッセージを書くためのノートとえんぴつが置いてあります。このノートに、最初にメッセージを書いたのは宮崎吾朗監督! ぜひ監督直筆のメッセージもチェックしてみてくださいね。

3作品の建物をモチーフにした魔女の谷限定グッズをお土産に

(C)Studio Ghibli

魔女の谷の最後は、ショップ「13人の魔女団」でお土産探し。魔女の谷のオリジナルグッズがそろい、キーホルダーやフィギュアなど魔女の谷にある建物・アイテムをモチーフにしたかわいいグッズが手に入ります。

魔女の谷にある3作品の建物をモチーフにした「ARABIA×GHIBLIPARK プレート(全3種・各 4,950円)」や「ARABIA×GHIBLIPARK マグ(全3種・各4,400円)」もお目見え。お気に入りの建物のアイテムを、つい買いたくなっちゃいますね!

おしらさまの隣に立てる! ほかのエリアの新展示

魔女の谷がオープンするタイミングで、ほかのエリアに登場する新たな展示やグルメもお見逃しなく! 「ジブリの大倉庫」では『千と千尋の神隠し』のおしらさま、『君たちはどう生きるか』の青サギやペリカンなどを新しく見ることができますよ。

魔女の谷への細かな伏線も登場していて、『耳をすませば』などをイメージした「青春の丘」に設置された電話ボックスにはグーチョキパン屋の広告が! 「キキがここまで届けてくれるのかなぁ」と妄想するだけでも、ニヤニヤしちゃいます。

『もののけ姫』をイメージした「もののけの里」のタタラ場では「五平餅炭火焼体験(1人1,200円)」ができますが、3月16日よりタレが「カレー」も選べるようになります! 焼きたては熱々で香ばしく、チーズをかけると旨みが倍増。タタラ場は女性スタッフが元気よく挨拶をしてくれて、『もののけ姫』のワンシーンを思い出しました……!

モフモフ、フサフサ! 走るネコバスに乗って、森の中へ

ネコバスに乗るーーそれは多くの子どもたちが見る夢。ついに「走る」ネコバスに乗れるようになります! 3月16日から運行する「APMネコバス」は「もののけの里」と「どんどこ森」を結ぶ短距離・低速型モビリティ。APMとはAccessible People Moverの略で、愛知県を代表する企業「トヨタ自動車」が開発したものです。

もののけの里とどんどこ森にはそれぞれチケット売り場があり、料金は大人1,000円(片道)。モフモフ、フサフサの毛並みを感じる車内や「と 10-6(トトロ)」のナンバープレートなど、『となりのトトロ』の世界観が詰まった電動車両です! 片道約10分、サツキとメイになった気分で森の中を進めますよ。

5エリアすべてがオープンし、ますます魅力あふれる施設となる「ジブリパーク」。チケットは2024年3月入場分から新しくなり、エリアごとではなく、複数エリアで一体となったジブリパークをおさんぽできるチケットに変更となっています。チケットは3券種ありますが、5エリアすべてをまわり、かつ、「地球屋(青春の丘)」「サツキとメイの家(どんどこ森)」「オキノ邸・ハウルの城・魔女の家(魔女の谷)」の特定5つの建物内部に入れる「ジブリパーク大さんぽ券プレミアム(大人 平日7,300円、土日曜・休日7,800円)」が一押しです。発売日時は入場2カ月前の10日14:00で、チケットは予約制。友達と一緒に、ジブリパークを楽しむ名古屋旅行を計画してみてくださいね!

・ジブリパーク

住所:愛知県長久手市茨ケ廻間乙 1533-1 愛・地球博記念公園内
HP:https://ghibli-park.jp/

(C)Studio Ghibli

(撮影・取材・文:小浜みゆ)

※この記事は2024年03月08日に公開されたものです

小浜みゆ

神奈川県在住の旅ライター。旅が大好きなのでフットワークは軽く、国内・海外の素敵な場所を求めてどこへでも。得意ジャンルはホテル・リゾート・美容。写真にこだわります。

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