今回のテーマ
下地やパウダーで上品なツヤを! コスメオタクが選ぶ2024年秋新作ベースメイクアイテム
プチプラからデパコスまで、さまざまなブランドから続々と登場する秋コスメ。ファンデーションをはじめ、ベースメイクアイテムも豊作で、これから冬に向けてメイクがさらに楽しくなりそうな予感。
今回のトークテーマは「2024年秋のベースメイク」。よしかわとにしきおりがこの秋になりたい肌を語りながら、悩みに悩んで厳選したアイテムを紹介します。
プロフィール
ライター よしかわ
カラーコーディネーターの母親の影響で、小学生時代に色彩とメイクの楽しさに魅了される。学生時代はコスメ集めに夢中になり、高校卒業後はアパレル店員や化粧品業界で広報を経験。現在はWEBライターとしてライフスタイル系の記事を執筆。ベースメイクはナチュラル志向。この秋は、「素肌がきれい」と思わせるようなアイテムを厳選。
編集 にしきおり
初めて自分でメイクをした14歳の頃からコスメの魅力に取りつかれ、学生時代から女性向けメディアに従事。美容系ニュースメディア、商品比較情報サイトのスキンケア部門ライターを経て、現在はマイナビウーマンでレビュー記事から取材記事、企画記事まで幅広く担当中。最近なりたいのは“赤ちゃん肌”。気分に合わせてツヤとマットを使い分けたい。
■うるおい、血色、透明度……大人の肌に必要な要素を補う化粧下地
今年の秋もたくさんのベースメイクアイテムが登場しましたね。
特にファンデーションが豊作な印象で、ファンデーションの隠ぺい感が苦手な私でも毎日取り入れたくなるものが多すぎて……。今季はほぼ毎日ファンデーションを使うようになりました。
すごい変化! 早速ラインアップを紹介していこうと思うのですが、まずは下地からいきましょうか。
プラダ ビューティの「リファイン ブラーリング エクステンディング プライマー」は、象徴的なミントグリーンカラーで、角質ケアがかなう美容液プライマーなんです。AHAやBHAなどのピーリング成分が入ってて、素肌がグレードアップしたかのようなツルッとした肌に仕上げてくれます。
発想がすごい。
保湿とかトーンアップに優れた化粧下地はあるけど、肌そのものを整えるのって珍しいなと思って、土台が整うからその後のメイクが楽しくなります。モチベーションまで上げてくれる下地だなっていうので、最近のお気に入りですね。
さすがプラダ ビューティ様! inouiは私も気になってました。
「インウイ ルーセントプライマー」は、透明感とみずみずしさを与えてくれる下地で、初めて手に出した時は白くてびっくりしたんですけど、伸ばしていくと素肌感は残しながらも自ら発光しているようなうるおいのある肌になれるんです。
本当だ! 自然なのに発光してるような仕上がりですね。
SPF50+・PA+++もあるから、秋冬のUV対策もできる。大好きなinouiからまたすてきなアイテムが登場して、さらにファンになりました。
大人の肌に必要なものが入ってますね。
あと、今季注目と言ったらNARSの「ライトリフレクティング トーンアップヴェール」は外せないと思いまして。
あのリフ粉のシリーズですね!
リフ粉同様、メイクのもちも良くしてくれるし、くすみを補正して自然なトーンアップをかなえてくれるんです。メイクの耐久性と肌の透明度を上げてくれる、そんな下地です。みずみずしさもあるのでこれからの乾燥の時期はもちろん通年で使いたくなるアイテムですね。
もう、信頼しかない。
ETVOSの「ミネラルインナートリートメントベース」は新色の「ポーセリンベージュ」を選んだんですけど、一見グレーっぽい色味で驚いたのですが、肌にのせると赤みを抑えながらしっとりと保湿してくれるんですよ。私は頬とかに赤みが出やすいので、下地の段階でフラットにできるのはうれしい。ファンデーションが無くても十分整う。
ETVOSの下地は保湿感も高くて乾燥肌の人に良いですよね。私はラベンダーベージュを使っているんですけど、スキンケアのような下地ですよね。
乾燥する秋冬におすすめの一品ですね。下地は全体的に“作られた感”の無い、自然でありながらも素肌をグレードアップしてくれるものが好みなのかも。そんなテーマで4つのアイテムを選びました。
私はNARSも迷ったんですけど、Celvokeの「レアグロウプライマー」の情報を見たらすごく欲しくなっちゃって。一見ベージュの色がはっきりしてるのかなって思いきや、なじませるとほんのりトーンアップしてうるおいとツヤをノンパールで作り出してくれるんですよ。
ノンパールでこの輝き!?
塗ってその時にツヤツヤになる下地はたくさんあるけど、このツヤ感がずっと続くのもすごいなと思って。どんなファンデとも相性が良いので、使いやすさの面でもかなり信頼できます。
あとは、私は寒くなると血色が無くなりがちなので、マリークヮント コスメチックス「カラー イーブナー」のピンクを選びました。手に取ってみると結構ピンクなんですけど、なじませるとほんのり桃肌に仕上がります。
赤ちゃんの肌みたい!
Celvokeに比べると、パールのキラキラ感もあってより華やかに仕上がるので、それぞれシーンによっても使い分けて楽しめそう。今季はファンデも下地もたくさん登場したから、好きな組み合わせとか、いろんな発見がありますよね。
■ファンデーションはトレンドのツヤ〜セミツヤアイテムをチョイス
そんな下地とのケミストリーを楽しみたいファンデですが、本当にたくさん登場しましたよね。私が選んだファンデに共通しているのが、膜感とか隠ぺい感を感じない軽いもの。
ツヤ仕上がりでいうと、シュウ ウエムラの「アンリミテッド ケア ツヤ セラム ファンデーション」は、みずみずしくてスキンケアのようなテクスチャーなのにしっかりカバーしてくれます。
さすがプロ仕様のメイクアップブランドですよね。
ツヤもナチュラルで、ナイアシンアミド、グリセリン、ヒアルロン酸Naからなる“トリプル ハイドロ コンプレックス”を採用している、まさに美容液ファンデです。
ハイカバー繋がりでいうとIPSAの「クリーム ファウンデイションe」はクリームタイプなんですけど、少量でもするっと伸びて、指止まりも良くて素肌と一体化します。
IPSAのファンデって結構ナチュラルなイメージだったんですけど、カバー力があるって意外。
肌から蒸散してしまう水分をホールドして密着させる技術を搭載していて、カバー力も使用感もうるおいも崩れにくさも全て兼ね備えてるっていうすばらしさ。
こんなにきれいに仕上がるのに崩れにくいなんて……。さすがスキンケアにも強いブランドですね!
全てにおいて感動しました。同じくクリームタイプだとRMKの「クリームファンデーション アクアティックグロウ」も、素肌がきれいですねって言いたくなるような自然な仕上がりで良かった。
RMKも毎シーズン魅力的なファンデが登場しますよね。
水分を肌の内側に抱え込んでいるようなみずみずしいツヤ肌になれます。カバー力はナチュラルなので、素肌感を大切にしている人におすすめしたいファンデーションですね。
クッションタイプでしっかりカバーしたい日には、アルマーニ ビューティの「パワー ファブリック + ロングウェア ウェイトレス マット クッション」が、セミツヤのツルッとしたたまご肌に仕上げてくれます。
高貴な肌になりそう。
クッションタイプって取りすぎちゃうことありません? このクッションファンデは少量しかパフに取れない設計になってるから、塗りすぎちゃったみたいな失敗が無いんです。調整もしやすいし、ハイカバーなのにちゃんと肌が呼吸できているような薄膜仕上がりで、本当に使いやすい。デパコスだけどクッションファンデ初心者に試してほしい一品です。
“塗った感”が全く無いですね。これはすごい!
以上の4つが今季ときめいたファンデーションです。
私は目的別にそれぞれ特化してるものを選んできました。まずはルナソルの大好きな「カラーオイルセラム」から発売された限定色の「EX01 ソフトラベンダー」。ぱっと見、下地かなっていう見た目なんですけど、これがファンデなんですよね。塗ると意外と明るくはなるけど、すごく白くなるわけでもなく透明感が欲しいっていう時に使っています。
このカラーはにしきおりさんの秋のテーマの赤ちゃん肌になれますね。
これはかなり赤ちゃん肌になれます(笑)。オイルベースなので、素肌からうるおっているようなツヤ肌になれるし、乾燥しない。やりすぎ感のないツヤがかなり推しポイントで、去年も使ってたけど、今年は限定色を愛用しようかなと思ってます。
一番ヘビロテしそうだなっていうのは、コスメデコルテの「ゼン ウェア グロウ」。発表会でゲットした時はまだ夏で、その時から使っているんですけど本当に全然崩れないんですよ。
夏に崩れにくさを体感できたなんて信頼しかない。
下地を使わずにこれだけでも良いと紹介されて、実際にその方法で使ってるんですけど、肌疲れとかも一切無く、外を歩き回った日でも崩れず、骨格が引き立つような美しいツヤが一日中キープされるんです。「今日はメイク直し全然できない……」っていう日に頼れる存在ですね。
カバー力もあってツヤタイプなのに崩れにくいなんて頼もしすぎます。
あとは、秋冬はツヤツヤも良いけど、セミマットにしてより洗練されたメイクを楽しみたい時もあるので、そんな時はセミマット仕上げのオルビスの「オルビスユー カラー スキンケア マスクファンデーション」を使っています。
パッケージの形的に化粧下地だと思いました。
化粧下地や日焼け止めみたいに、振ってから使うタイプなんですよ。これは指でラフに塗ってもピタっと密着するし、仕上がりが本当に美しい。毛穴に特化して開発されたものなので、毛穴カバー力が高くてしっかりと密着します。
本当だ! しかもちゅるんとした肌になれますね。
オルビスユーのシリーズなので保湿成分もちゃんと入ってるから、「セミマットは秋冬ちょっと乾燥して見えそう」って思ってる人も安心して使えると思います。しかもオルビスならではの手を出しやすい価格なのに高価格帯のものと見劣りしないクオリティで。手に出したときは色が濃いめに見えるんですけど、顔に使うと意外とそうでもないというか、少量でかなり伸びてしっかり肌の色になじみます。
この仕上がりで2,310円は考えられない……。
さらに肌が特に疲れてる、ツヤツヤの保湿感が欲しいっていう時はランコムの「アプソリュ タン クッションコンパクト」がおすすめです。スキンケア成分が76%という、ファンデなのかなって言いたくなるほどの処方なんですけど、薄膜でピタっと密着して、うるおいのツヤを感じられる仕上がりです。
アプソリュシリーズは、ランコムのエイジングケアで一番高価格帯のラインになるじゃないですか。エイジング世代向けのラインだから、かなりハイカバーなのかなって思ってたんですけど、真逆でびっくりしました。
私も一回試したんですけど、想定外の薄膜仕上がりですよね。
全然見た目と印象が違う。かなりツヤツヤに仕上がるので、粉で抑えるところは抑えつつ、一日中乾燥しないので、もっと乾燥が厳しい時期になった時により使いたくなると思います。
ファンデーションで今季のイチオシはどれですか?
私は「ゼン ウェア グロウ」ですね。実際に使ってみて、働く女性の味方だなと感じました。
夏からの愛用品ですもんね。私は一番感動したIPSAかな。このカバー力と保湿感があるのに肌に溶け込むようになじんだところに惚れました。
■光とテクスチャーにこだわったコンシーラー
コンシーラーはよしかわさんは2つですね。
ETVOSの「ミネラルインナートリートメントリキッドコンシーラー」はものすごく伸びが良かったんですよ。厚みがなくて肌が透けるほど薄づきなんですけど、肌悩みを光でコントロールしてくれるものになっていて。その発想が好きで使い始めたら、ファンデーションとして使いたくなるような、光を味方にした美しい仕上がりなので、ハイカバーだったり隠蔽感が苦手な人は好きだと思います。
コンシーラーが苦手な人も好きそうな仕上がりですね。カラバリも豊富。
5色展開で私は新色の「ピンクベージュ」を選びました。
もう一つはペンシルタイプでリサージの「ビューティフォルムマジック(コンシーラー)」。ペンシルって硬めのテクスチャーのものが多い印象だったんですけど、これは伸びも良くてきれいになじませられる。あとはなんといってもスティックタイプだから楽なんですよね。
スティックは本当に楽。持ち運びにも便利ですよね。
そうなんですよ。ETVOSはおうちでメイクする時に使って、細かいところだったり出先で気になるところはリサージというふうに使い分けてます。
私はパレットタイプのコンシーラーを久しぶりに使ってるんですけど、安達祐実さんプロデュースのUptの「パーフェクトベースパレット」は、新商品発表会でかなり感動したんです。ハイライトとオレンジベージュ、ベージュのコンシーラーが入ってて、色を混ぜて調節できるパレットのコンシーラーっていっぱいあるけど、ハイライトも混ぜて質感も調整できるっていう新たな気づきを得たパレットでした。
コンシーラーでツヤ感を選ぶって、アイテムごとに選ぶしか無かったじゃないですか。これだったら自分の好きなツヤ感を塗る場所で使い分けられるし、色味も調節できる。なんてすごいアイテムなんだって感動しました。最初触った時はちょっと硬めかなと思ったんですけど、体温で溶ける仕様になってて、薄膜で密着するんですよね。だから目元とかに使っても全然浮いた感じがしなくて、うるおいがずっと続いてる感じ。コンシーラーを塗ったところとそうじゃないところの境目が全然わからないんですよ。
本当だ! でも塗ったところはやっぱりきれい。
オレンジを塗ったあとにベージュを重ねてクマを隠すなど、色ムラもしっかりカバーできるので、すごい絶妙なところをついてきたなと、最近ずっと愛用しています。
大人の肌にぴったりな質感のコンシーラーですね。
久しぶりにパレットタイプを使ってみて「これは!」と唸らされました。
■ソフトフォーカス効果やエレガントさを纏えるフェイスパウダー
最後はフェイスパウダーですね。プラダ ビューティはパウダーがミントグリーンなんですね。
「リセット セッティング パウダー」は、色補正系なのかなと思ってたんですけど、クリアな発色で肌のムラや毛穴を均一にしてくれて、ヴェールをまとったような仕上りになるんです。クリームからパウダーに代わるテクスチャーで保湿感がありながらもさらっとした肌に仕上がるので、これからの乾燥の時期にも良いかなと。使うたびにモチベーションを上げてくれるビジュアルにも上がりますよね。
使うたびに美しくなりそう。
マインドから美しくなれるパレットでございます。
次は被りアイテム。エレガンスの「アティミエル ヴェール」は情報を見た瞬間にこれは手に入れなきゃダメって思った(笑)。
まずはお粉の話をすべきなんですけど、ブラシも天才すぎません?
すごく使いやすい! 付属品の域を超えています。
ピンクがかった「003」は最初見た時、キラキラしてるし全顔にのせて大丈夫かなと思ったけど、絶妙な光沢感を与えてくれますよね。
なじむし発光感を足してくれる。
絶妙な塩梅ですよね。私のお気に入りののせ方は、全顔のせた後にチークゾーンに重ねると、より立体感が生まれる。これはパウダーとしてもハイライトとしてもイチオシです。
私もチークゾーンに重ねることが多いかな。この前『おしゃれクリップ』で鈴木えみさんがゲストの回が話題になってたんですよ。私はリアルタイムでたまたま見かけて、見入っちゃったんですけど。その時に鈴木えみさんがピンクのハイライトをチークに重ねてて、なんかそれがかわいいと思って、ピンクの光を頬のあたりに入れたいなっていう気持ちにちょうどなってました。
そのメイクをかなえるパウダーですね! そしてビジュも最高ですよね。
持ってるだけでテンションが上がります。
あと、パウダーの中で今季感動したのは、で購入したチャコット・コスメティクスの「コンプレクションクリエイター」。塗った感が全然出ないところがすごい。今回、質感にこだわってファンデを選んだので、その質感をそのまま生かして、崩れにくさだけ高めてくれるっていうところがすばらしいです。
NARSのリフ粉が好きな人は大好きな質感ですよね。
好きだと思う。「002 ラスター」というツヤのタイプを選んだんですけど、ツヤタイプは特にそうだと思います。
私もロフトで買えば良かったな……。買おうと思ったら完売しているところが多くて、見つけた人はラッキーだと思います。
今回紹介したアイテムは、肌悩みをカバーしつつ、うるおい、ツヤ、カバー力と大人が欲しい要素が詰まったものばかり。秋冬のベースメイク選びに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
■今回の登場アイテム
プラダ ビューティ リファイン ブラーリング エクステンディング プライマー 7,920円
inoui インウイ ルーセントプライマー 5,500円
NARS ライトリフレクティング トーンアップヴェール 6,380円
ETVOS ミネラルインナートリートメントベース ポーセリンベージュ 4,950円
Celvoke レアグロウプライマー 4,400円
マリークヮント コスメチックス カラー イーブナー ピンク 4,180円※
シュウ ウエムラ アンリミテッド ケア ツヤ セラム ファンデーション 7,480円
IPSA クリーム ファウンデイションe 6,050円
RMK クリームファンデーション アクアティックグロウ 6,600円
アルマーニ ビューティ パワー ファブリック + ロングウェア ウェイトレス マット クッション 12,100円(セット価格)
ルナソル カラーオイルセラム EX01 7,700円※
コスメデコルテ ゼンウェアグロウ 7,700円※
オルビス オルビスユー カラースキンケアマスク ファンデーション 2,310円※
ランコム アプソリュ タン クッションコンパクト 15,400円※
ETVOS ミネラルインナートリートメントリキッドコンシーラー ピンクベージュ 3,850円
リサージ ビューティフォルムマジック(コンシーラー) 3,300円
Upt パーフェクトベースパレット 2,420円※
プラダ ビューティ リセット セッティング パウダー 11,000円
エレガンス アティミエル ヴェール 003 6,380 円(セット価格)
チャコットコスメティクス コンプレクションクリエイター 002 ラスター 2,750円
※印のついたアイテムは撮影用サンプル、その他はいずれもライター・編集部購入品です。
(写真・文:吉川夏澄、編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部)