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Tap Marchéがつなぐクラフトビールの輪。ビールづくりに込めた想いがアツすぎる!

#トレンドニュース

michika

今や日本でも身近になりつつあるクラフトビール。よく見聞きするペールエール、IPA、ピルスナーなどは銘柄ではなく、「ビアスタイル」と呼ばれるビールの種類のことです。

ビアスタイルは180種類以上もあるといわれているので、たくさんのクラフトビールを飲んできたという人でも、ビアスタイルに分けると、実はごくわずかの種類だったということがあるかもしれません。

ビールはお酒のなかでも多様性に富んだカテゴリー。さまざまな食材と掛け合わせて作ることができるので、日本でも600箇所以上のマイクロブルワリーで幅広い味わいのクラフトビールが醸造されています。

そんな、知られているようで深くは知られていないクラフトビールの活性化に向けた取り組みについて、キリンの飲食店向けクラフトビールサーバー「Tap Marché」に参画している5つのブルワリーがトークセッションを行いました。

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クラフトビールづくりに対する熱い想いの他、実際に私が試飲した感想もレポートしていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

海外から見ても日本の品質へのこだわりはすごい!

キリンビール株式会社とブルックリンブルワリー・ジャパン株式会社は、ブルックリン・ブルワリー創業及びブルックリンラガー発売 35 周年を記念して、同ブランドのブリュー・マスターであるギャレット・オリバー氏と親交のある、日本国内の「Tap Marché」参画ブルワリーらと共に、ビールづくりに込めた思いとクラフトカテゴリー活性化に向けた取り組みについてご紹介するイベント「Tap Marché Friends」を 2023年11月20日(月)に開催しました。

イベントの様子(提供画像)

イベント開始早々「5年ぶりの来日で感じた日本のクラフトビール市場の変化」について聞かれたギャレット・オリバー氏。「日本に戻って来られたことがうれしい」と、まずは感想を述べた上で、日本の品質へのこだわりについて褒めたたえました。

ただ「もっと幅広いビールの存在を知ってほしい」という想いもあるそうで、話はアメリカの自家醸造について。アメリカでは、自家製のビールを造る「ホームブリューイング」が許されており、“自分のビール”を楽しんだり、パーティなどに持ち寄ったりして楽しんでいるのだとか。しかも、ホームブリューイングに特別な許可や免許証は不要なんです。

一方、日本ではアルコール度数1%以上のアルコール飲料を造ることは法律で禁じられているため、アメリカに比べると「良いビールづくりの予備軍」が少ない、ということについても言及していました。

「いいものをコツコツと作る」ことが大切

今回のイベントには「よなよなエール」や「水曜日のネコ」などのクラフトビールを製造・販売している、株式会社ヤッホーブルーイング・森田正文氏も登壇。

日本国内でのクラフトビールカテゴリーへのチャレンジについて聞かれると、森田氏は、品質向上のためには博打的な考え方ではなく「良いものをコツコツと作る」ことが大切だと話しました。

ヤッホーブルーイング・森田 正文氏が話している様子(提供画像)

2018年4月には酒税法が改正され、ビールづくりの定義は拡大。ハーブやフルーツ、スパイスなどの原料が使用可能になったため、マイクロブルワリーの増加とともに幅広い味わいのクラフトビールが誕生しました。

その後、2019年12月からはコロナウイルス感染の影響により自粛ムードに。良いビールづくりのための情報交換の場は数年設けられることなく、“知らないブルワリー”は増加し続けました。

森田氏はこの流れについて一抹の不安を感じているそうで、「品質向上のためには一度ブルワリーが集まり、みんなで情報交換しながら協力していいものを作ることが重要」と語りました。

知識や情報を独り占めするのではなく、共有し、日本全体のクラフトビールの品質をみんなで上げていく。さまざまな情報が行き交う現代だからこそ、業界の一致団結が求められるのだと実感しました。

ブルックリンラガーをペアリングで試飲してみました!

本イベント終了後は試飲&ペアリングタイムへ。用意された11の銘柄から、「BROOKLYN LAGER(ブルックリンラガー)」と「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」の2種をチョイスしました。

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まずは「BROOKLYN LAGER(ブルックリンラガー)」から。ブルックリンラガーは、麦とホップをたっぷりと使用するウィーンスタイルの製法を継承したクラフトビールで、ブルックリン・ブルワリー内で最も人気のある商品なんだそうです。

アンバーラガーらしいカラメルのような苦味とすっきりとしたのどごしは、フライドチキンとの相性抜群! ひと口飲んでは食べて、食べては飲んで……永遠にくり返しそうな勢いでした。

「BROOKLYN LAGER(ブルックリンラガー)」とフライドチキン

次は、「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」を試飲。こちらの銘柄は、キリンが品種開発した日本産ホップ「MURAKAMI SEVEN(ムラカミセブン)」と「IBUKI(イブキ)」の2種を一部使用したもので、柑橘のような爽やかな香りと味わいが特徴です。

ペアリングには天ぷらを。「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」のバランスの良い風味は、日本食の繊細な味わいの邪魔をせず、むしろ引き立たせていたのが驚きでした。

「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」と天ぷら

クラフトビールは特徴的な味わいが多く、食事に合わせるイメージがつかないという人も多いかもしれませんが、むしろ食と合わせることで違った側面も見出せるのもクラフトビールの魅力です。

「たくさんの種類から選ぶ楽しさ」はクラフトビールならでは!

今回イベントに参加してみて感じたのは、クラフトビールに正解など無いということ。幅広いブルワリーが製造するたくさんのクラフトビールから、ピンとくるものを選んでみたり、自分のお気に入りを見つけたりしてみる。

たくさんの種類から選べるのはクラフトビールの醍醐味。思う存分楽しんで、仲間たちと「かんぱ~い!」と盃を交わしましょう!

ブルワリー同士の乾杯……!

そして、これからのクラフトビールの発展にも乞うご期待。新たな銘柄やビアスタイルが誕生したり、幅広い種類のクラフトビールを試せるイベントが発表されたりと、クラフトビールを身近に感じられる機会がもっと増えたらいいな~! と思っています。

(取材・文:michika)

※この記事は2023年11月28日に公開されたものです

michika

1995年生まれ、フリーライター・編集。ファッション誌の編集やweb制作を経て、現在はライフスタイルや恋愛、ビューティ、スピリチュアルなど女性向けの記事をメインに活動中。最近はトラベルライターとして旅行に関する執筆も。激辛好きで、占いもできます。

Instagram:@michikamori
Twitter:@negitoroebikura

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