「建設的な話し合い」の意味とは? 使い方・言い換え表現を解説(例文付)
「建設的な話し合い」とは、前向きな気持ちで取り組む話し合いのこと。ビジネスシーンでは頻繁に使われる表現ですが、正しい意味や使い方をご存じですか? 今回は、「建設的な話し合い」の意味や使い方を例文と共に解説。併せて、言い換え表現を紹介します。
「建設的な話し合い」とは、前向きな気持ちで取り組む話し合いのことです。日常会話ではあまり耳にしない言葉ですが、ビジネスシーンではよく使われます。そのため、意味や使い方が分からずに困っている人が多いのではないでしょうか。
この記事では、「建設的な話し合い」の正しい意味や使い方について、例文を交えながら詳しく解説していきます。
また、記事の最後には似た意味を持つ類語・言い換え表現についてもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
「建設的な話し合い」の意味とは?
「建設的な話し合い」とは、現状に満足せず、より良くしようという積極的な姿勢で臨む話し合いのことです。
ここに含まれる「建設的(けんせつてき)」という言葉は、「建設」と「的」が組み合わさって構成されています。それぞれの定義は以下の通りです。
建設(けんせつ) の意味
[名](スル)
1 建物・施設・道路などを、新たに造ること。「ダムを―する」
2 新しい機構や組織を作り上げること。「平和な社会を―する」出典:(『デジタル大辞泉』小学館)
的(てき) の意味
[接尾]
1 名詞に付いて、形容動詞の語幹をつくる。
㋐そのような性質をもったものの意を表す。「文学―表現」「詩―発想」
㋑それについての、その方面にかかわる、などの意を表す。「教育―見地」「政治―発言」「科学―方法」
㋒そのようなようすの、それらしい、などの意を表す。「大陸―風土」「平和―解決」「徹底―追求出典:(『デジタル大辞泉』小学館)
辞書を見て分かるように、「建設」とはもともと建物などを作る意味の言葉です。建物は一朝一夕にはできず、日々少しずつ作業を前に進める必要があります。そこから、コツコツと前向きに物事を進めるイメージが生まれました。
また、ここでの「的」の意味は「㋒そのようなようすの、それらしい、などの意を表す。」であり、「~のような」という一種の比喩表現を表します。
これらをまとめると、建設的は「建物を建てるようにコツコツと前向きに進めるような」という意味になることが分かります。
「建設的な意見」とは?
「建設的」という言葉は、「意見」を修飾して「建設的な意見」と使われることも多くあります。
建設的な意見とは、現状を改善するための前向きな意見のことです。話し合いは各々の意見を出し合う場なので、建設的な意見は建設的な話し合いの材料になっていると捉えてもいいでしょう。
「建設的な話し合い」の対義語は?
「建設的」の対義語は「破壊的(はかいてき)」であり、物事を壊すような様子を表します。しかし、「破壊的な話し合い」と使うのは現実的ではありません。
「建設的な話し合い」の対義語としては、否定の意味を持つ「非」を付けた「非建設的な話し合い」の方が適していると言えるでしょう。
また、何の実りもない話し合いという意味で、「不毛な話し合い」という表現もしばしば使われます。
▶次のページでは、「建設的な話し合い」の正しい使い方を例文と共に紹介します。