【花言葉】「孤独」に似た意味を持つ花16選
花言葉には「孤独」の意味を持つものがあるのをご存知ですか? 見た目はかわいいのに、花言葉はネガティブという可能性も。今回は、「孤独」にまつわる意味を持つ花を特徴や由来と併せて紹介します。
人から花をもらったら気になるのが花言葉。しかし、その意味は花によって異なるようです。中にはネガティブな内容のものもあるでしょう。
そこで今回は、「孤独」やそれに似た花言葉を持つ花をまとめて紹介。由来まで知ることで、花選びがもっと楽しくなりますよ。
「孤独」の花言葉を持つ花
まずは、独りぼっちで寂しい様子を表す「孤独」の花言葉を持つ花を3つ紹介します。
(1)エリカ
白やピンクのかわいらしい花を咲かせるエリカ。ヨーロッパでは荒野に多く自生し、英語で「荒野」という意味の「Heath(ヒース)」と呼ばれることも。
荒れた大地に咲くエリカがどこか寂しげに見えることから、「孤独」「寂しさ」という花言葉が付けられたといわれています。
その他にも、「裏切り」「博愛」「良い言葉」といったものがあるようです。
(2)ギョリュウモドキ
小さくて愛らしいギョリュウモドキにも、「孤独」という花言葉が付けられています。
その由来は不明ですが、エリカと近縁種であり、紫やピンクのかわいらしい花を咲かせる姿が魅力的です。
(3)ノイバラ
ノイバラは、バラの中でも生命力が強く丈夫な品種であり、別名「野薔薇(野ばら)」とも呼ばれます。
鋭いとげに誰も近づけない様子が由来となって「孤独」という花言葉が付いたと考えられているようです。
その他にも、「素朴な愛」「才能」「上品な美しさ」「詩」などの意味があり、品のある美しさに思わず見とれてしまう人も多いかもしれません。
「孤独」に似た花言葉を持つ花
ここからは、「孤独」という意味に似た花言葉を持つ花を見ていきましょう。
(1)カタクリ「寂しさに耐える」
「春の妖精」とも呼ばれるカタクリには、「寂しさに耐える」という花言葉があります。これは、下向きにうつむいて花を咲かせることに由来しているようです。
しかし、その姿は恥ずかしがって自分の気持ちを素直に伝えられない様子にも例えられ、「初恋」という花言葉もあるのだとか。
また、紫色の花弁がジェラシーによる炎を連想させることから「嫉妬」という意味合いもあります。
(2)マリーゴールド「悲しみ」
マリーゴールドは明るい見た目とは裏腹に、「絶望」「悲しみ」などネガティブな気持ちを表す花言葉を持っているのをご存知でしょうか。
「マリーゴールド」という名前には、聖母マリアの祭日にいつもマリーゴールドの花が咲いていたことから、「聖母マリアの黄金の花」という意味があるようです。
しかし、キリスト教において黄色は裏切りを連想させる色であるため、このような悲しい花言葉が付けられたのだとか。
(3)キンセンカ「別れの悲しみ」
鮮やかな色が魅力のキンセンカには、「寂しさ」「別れの悲しみ」「悲嘆」「失望」という花言葉があります。これは、ギリシャ神話の悲しい恋の物語が由来なのだとか。
水の精クリティは太陽神アポロンに恋をしましたが、アポロンはレウコトエ王女と恋人関係でした。
それをねたんだクリティは、王女の父親に2人が恋仲であることを密告。それに怒った父親は、王女を生き埋めにしてしまったのです。
落ち込んだクリティは、キンセンカに姿を変えてしまったといわれています。
(4)アネモネ「見捨てられた」
アネモネの花言葉は、「見捨てられた」「見放された」「恋の苦しみ」「はかない恋」。これらは、ギリシャ神話の女神アフロディーテと、アドニスという青年のお話が由来の一説にあるようです。
アフロディーテはキューピットの矢が当たったことで、アドニスに恋をします。しかし、ある日、アドニスは森の中でイノシシに脇腹を裂かれ、死んでしまいました。
アフロディーテは嘆き悲しんでいると、アドニスの流した血から赤いアネモネの花が咲いたといわれています。
(5)ホワイトレースフラワー「悲哀」
清楚でかわいらしいホワイトレースフラワーには、「悲哀」という花言葉がありますが、その由来はよく分かっていません。
その他にも、「繊細」「感謝」「細やかな愛情」「可憐な心」などの意味を持ち、まるでレースのように繊細で美しい花でもあるため、プレゼントとして購入する方もいるでしょう。
ですが、「悲哀」というネガティブな意味も持っているため、贈る時は「感謝しています」などと書いたメッセージカードを入れるのがおすすめですよ。
(6)アリウム「無限の悲しみ」
丸くてかわいい花を咲かせるアリウムには、「無限の悲しみ」「深い悲しみ」といった花言葉があります。
アリウムがまっすぐ伸びて咲く姿が、悲しみに暮れて立ちすくむ人を連想させることから、「無限の悲しみ」という花言葉が付けられたようです。
その一方で、天に向かって一直線に伸びる花茎から「くじけない心」「正しい主張」という意味合いもあります。
また、英語の花言葉では、「good fortune(幸運)」「prosperity(繁栄)」など幸せを象徴するものもあり、幅広い意味を持つ花といえるでしょう。
(7)シダレヤナギ「わが胸の悲しみ」
シダレヤナギの花言葉は、「わが胸の悲しみ」「愛の悲しみ」です。英語で書くと、「Weeping willow」。Weepingは「泣いている」、willowは「柳」を表します。
西洋での花言葉も、「melancholy(憂鬱)」「mourning(死者への哀悼)」と、孤独なイメージがあるのは『旧約聖書』に由来しているのだとか。
そこには「虜となった人々が、バビロン川のほとりに生えたヤナギの木に琴を立てかけ、故郷のパレスチナの山(シオン)を思い出して涙を流した」といった内容が記されているようです。
細くて長い枝が垂れ下がっている姿は、花言葉の通りどこか孤独で悲しそうにも見えますよね。
(8)シラー「寂しさ」
青や紫色などの花を咲かせるシラーには、「寂しさ」「哀れ」といった意味があります。
花言葉の世界では、紫色が悲しみを表すシンボルといわれているのです。それ故、シラーもこのようなネガティブな意味が付けられたと考えられています。
また、シラーは植えっぱなしでも毎年花を咲かせる丈夫なものが多いため、「我慢強い」という意味合いもあるそうです。
(9)ムスカリ「絶望」
ブドウのような見た目の花が印象的なムスカリは、「絶望」「失意」「失望」といった花言葉を持っています。
ムスカリは英語で、「Grape hyacinth(グレープヒヤシンス)」。ギリシャ神話では、紫色のヒヤシンスは悲しみを連想させる花であることから、このようなネガティブな意味を持つと考えられるでしょう。
(10)ヘクソカズラ「人嫌い」
ヘクソカズラの花言葉には、「人嫌い」というものがあります。漢字で書くと「屁糞葛」。その名の通り、オナラのような臭いにおいがします。
「人嫌い」という花言葉は、悪臭を放ち、人を寄せつけないようにしていることに由来するのだとか。
その一方で、かわいらしい花が咲くことから「誤解を解きたい」「意外性のある」という意味もあります。
(11)ヒガンバナ「悲しい思い出」
秋に咲くヒガンバナの花言葉は、「悲しい思い出」「諦め」「独立」。ヒガンバナは墓地の近くに咲いていることから、「悲しい思い出」という意味が付いたようです。
また、「諦め」「独立」という花言葉は、ヒガンバナがお彼岸前後に開花し、「花の咲く時期には葉がなく、葉のある時期に花がない」という特徴が、あの世とこの世の隔たりを連想させることに由来するといわれています。
ヒガンバナには「情熱」「再会」など良い意味の花言葉もありますが、不吉な印象を持つ人もいるため贈り物には向かないでしょう。
(12)アロエ「悲嘆」
西洋でのアロエの花言葉に、「grief(悲嘆)」「bitterness(苦痛)」というものがあります。これは葉にとげが付いていることから、苦しみを表す意味が付けられました。
しかし、日本では昔から食用として利用されていたことから、「万能」や「健康」といった花言葉が付けられています。
(13)ヘレニウム「涙」
黄色やオレンジなどの美しい花が魅力のヘレニウム。孤独にまつわる花言葉として、「涙」があります。これは、ギリシャ神話に登場する王妃ヘレンの物語が由来のようです。
ギリシャ神話では、王妃ヘレンが「世界一の美女」と称されたことがきっかけで争いが起きました。その戦争を悲しんで流したヘレンの涙からヘレニウムが咲いたといわれています。
他にも、「寛大な心」「上機嫌」といった花言葉がありますよ。
「孤独」の意味を持つ花でも美しい
「孤独」やそれに似た花言葉を持つ花であっても、一つひとつ個性がありどれも美しいですよね。
とはいえ、ネガティブな意味を持つものでもあるため、プレゼントではなく個人で楽しむ方が良いでしょう。
1人で寂しくなった時は、「孤独」の花言葉を持つきれいな花を見ると、気持ちに寄り添ってもらえた気がして心が癒やされるかもしれません。
(いがらしももこ)
※画像はイメージです
※この記事は2023年08月31日に公開されたものです