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瓢箪(ひょうたん)は縁起がいい? その理由や意味・由来

丸山りさ(まる)

ひょうたんは縁起物として古くから日本人にも親しまれています。縁起物以外にも、飲料を入れる容器や楽器、装飾品としても用いられてきた歴史も。今回はひょうたんの意味や縁起物とされる理由を紹介します。

瓢箪(ひょうたん)は「縁起物」というイメージがあり、お守りなどでも瓢箪型のストラップなどを見かけることがあるのではないでしょうか。

形に特徴があり、容器や楽器、装飾品などに使われてきた歴史もあります。

この記事では、そんな瓢箪の歴史や利用方法、縁起物としての意味について解説しています。

瓢箪はオールマイティな縁起物と言われているので、風水やスピリチュアルに興味がある人はぜひチェックしてみてください。

そもそも瓢箪(ひょうたん)ってどういうもの?

瓢箪(ひょうたん)はウリ科の植物です。中身をくり抜いてお酒や水などを入れる容器として使われていた歴史があります。

瓢箪の歴史

日本では縄文時代から使用されていたことが判明しています。瓢箪が栽培されていた形跡が残っていたそうです。

日本書紀にも記載があり、「瓢(ひさご)」と書かれているのは瓢箪のことを指しているのだとか。

瓢箪の使い方

日本で瓢箪は、水筒やお酒の容器として使われていました。瓢箪の実をくり抜き、水分を飛ばしてから容器として使用していたそうです。

瓢箪は軽く持ち運び用の水筒として、さらに中が低温で保たれるため貯蔵用の容器としても万能だったことが分かります。日本以外でも、食器にしたり楽器やパイプに加工したりして使われていたようです。

生活に密接に関わる植物の一つであり、古くから長く重宝されていたことは間違いないでしょう。

ちなみに瓢箪の実は苦味があり、食用には向きません。

縁起物としての瓢箪の意味

瓢箪は「子孫繁栄」「無病息災」「厄除け」「幸福を運ぶ」など、オールマイティな縁起物です。

3つ揃うと三拍(三瓢)子6つ揃うと無病(六瓢)息災など数によって意味が変わるのも特徴でしょう。

また瓢箪は種が多く、その形が女性の体型に似ていることから子孫繁栄や商売繁盛にも縁起がいいとされています。

薬入れとして利用されていた歴史もあり、健康を招くという意味もあるそうです。

結婚や企業など、新しく何かをはじめる際に縁起物として身につけておくといいかもしれませんね。

瓢箪(ひょうたん)は縁起がいいとされる理由

さまざまな国で容器や食器、楽器として利用されていた瓢箪。そんな瓢箪が縁起物とされる理由について見ていきましょう。

(1)瓢箪の形が末広がりだから

瓢箪の形は、上が小さく下が大きく膨らんだ「末広がり」型です。日本では漢数字の「八」のような末広がりのものは縁起が良いとされてきました。

また富士山と同じ末広がりの形であることから、末広がりのものは幸運を呼び込むと言われることもあります。

瓢箪は持ち運べる末広がりの物として縁起がいいとされていたのではないでしょうか。

(2)中国の神話から

中国には大洪水が起きた際に、瓢箪の船で命が助かったという神話があります。

大雨が降り洪水が起きた時、1人の男性が瓢箪の中に子どもを避難させ、自分は別の船に乗って神様に会いに行くお話です。

神様に雨を止めてもらうようお願いし、願いは果たされますが自分の船は沈んでしまいます。しかし、瓢箪に避難していた子どもは助かりました。

こういった神話があることから、中国でも瓢箪は身を守ってくれる縁起物とされているそうです。

(3)日本書紀に記された伝説から

日本書紀にも瓢箪についての伝説が残されています。

川が氾濫した際、水の神様が人身御供を差し出すように伝えます。人身御供として選ばれた人が「瓢箪が浮きあがれば神様は偽物である」と言い、瓢箪を川に浮かべました。

すると瓢箪が浮かび、水の神様は偽物であることが分かったのです。こちらも瓢箪のおかげで命を失わずに済んだお話になっています。

このことから、瓢箪は自分の代わりに厄を受けてくれる、祓ってくれるものとして信じられるようになったそうです。

(4)豊臣秀吉の逸話から

こちらは番外編とも言えますが、瓢箪を馬印にして戦場で用いたのが豊臣秀吉です。

敵城に攻め込む際に、身につけていた瓢箪を高く掲げて味方に合図を送ったとも言われています。そして数々の功績が織田信長に認められ、金の瓢箪を授かったという説も。

戦に勝利するたびに、瓢箪の数を増やしていったという逸話が残っています。

瓢箪は古くから愛されてきた縁起物

瓢箪は独特な形が唯一無二の植物です。食べられるものではありませんが、古くからさまざまな国で生活に必要なものとして利用されてきました。

日本においては縄文時代から利用されていることもあり、伝説や神話を見ても昔から縁起物として認識されていたことが分かります。

歴史が好きな人は、豊臣秀吉の勝ち戦をまねて瓢箪を飾ったり贈ったりしてみるのも良いのではないでしょうか。

(丸山りさ)

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※画像はイメージです

※この記事は2023年07月27日に公開されたものです

丸山りさ(まる)

キャバ嬢歴6年のアラサーフリーライター。エステティシャン経験もあり、美容にも関心がある。
人に優しく、自分にも優しくがモットー。さまざまな国の男性との交際経験を元に、恋愛コラム、夜遊び系コラムなどを執筆中。

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