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誘いを断れない人必見。「めんどくさい飲み会」との上手な付き合い方

仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。

今回のお仕事ハックは「行きたくない飲み会との付き合い方が知りたい」とのお悩みについて、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。

行きたくない飲み会との付き合い方が知りたい

最近コロナが明けて、会社の飲み会が増えてきました。ここ2~3年の間、ほとんどそういう機会がなかったのでとくにストレスもなく過ごしていたのですが、また無駄な付き合いが増えると考えるとすごく憂うつです。だからといって飲み会を断ると「ノリが悪い」「付き合いが悪い」と言われてしまうのではないかと不安で断ることができません。何かいい解決方法があれば知りたいです。(30代/営業職)

職場の飲み会を嫌がる人は間違いなく多いのに、絶対になくならない不思議。積極的に酔っ払う人は大抵飲み会好きだと考えると、ノンアル飲み会にすればまた違ってくるんでしょうか……うーむ。

それはさておき。職場の飲み会が嫌だと思うのには、さまざまな理由があると思います。

上司の愚痴を聞くのがつらい。
酔っ払った上司からウザ絡みされるのがつらい。
会話が楽しくない。
プライベートの飲み会と違って気を遣わないといけない。

などなどなど。

結局のところ、雇用関係や上下関係や利害関係で成り立っている相手とお酒を飲んでも、心から楽しめない。という、至極真っ当な理由による感情だと思います。

じゃあ気を遣わなければいいのかというと、そうとも言えない。フリーダムな言動で「何なんだこいつは」と思われる恐れもある。

気を遣いすぎると自分が疲れるし、遣わなかったら相手を不快にさせる。どうすりゃいいのさ! と、なるわけですが。

職場の飲み会は、(1)大人の立ちふるまいを学ぶ場(2)自分を知る機会、として捉えればいいんじゃないかと私は思っています。

(1)は、例えば愚痴やウザ絡みをされたら、「自分はこういうことはすまい」と反面教師にする。会話が楽しくなかったら、「じゃあ少しでもなごやかな空気にするには?」と考える機会にする。

例えば、「最近おいしかったランチありますか? ちなみに自分は……」という振りは、誰も傷つけず、お互いに有益な情報交換になり得るな、とか。「久しぶりに○○ (メジャーな漫画作品など)を一気読みしちゃいました」と話すのも、読んだ人がいれば盛り上がるし、読んだことがない人がいても、その人に向けて皆でその作品の魅力を熱弁して結果盛り上がったりするよな、とか。

要は、大人としての行動や誰もが参加しやすい会話術を学ぶ機会になるわけです。そういうのが上手い人を隣で見て「なるほど」と思うこともありますよね。

(2)自分を知る機会、とはどういうことかというと。苦手な相手と接すると、自分が人に何を求めているか、人生で何を重視しているか、などが見えてくるんですよね。

そして、分かり合える相手などに改めて感謝の念が湧いてきます。

なので、苦手なタイプと遭遇して疲れた時は、「自分を知る機会が持てた!」と私は思うようにしています(笑)。

ただ、飲み会があまりに苦痛だったら、無理に毎回出席しなくてもいいのではないかと。

「家族との予定があって」「体調がすぐれなくて」などと伝えれば、断ってもさほど気にされないと思います。実際、こういう理由で行けないこともあるわけで。

とはいえ、しょっちゅう断ると「飲み会が嫌いな人」のレッテルを貼られてしまうので(それは避けたいですよね?)、適度に参加して、今は学びのターン! と捉える。

飲み会が妙に多い時期ってありますが、減っていく時期もあります。今はゲンナリする飲み会も、あとになると懐かしく思えることもあります。逆に何年経とうが腹が立つ飲み会もありますが(苦笑)、それもやっぱり学びになる。無駄なことばかりじゃないですよ!

Point.

・職場の飲み会が憂うつになるのは、気を遣う必要があるからで、それは自然な感情
・大人の立ちふるまいを学ぶ場であり、自分を知る機会だと捉えてみては
・あまりに苦痛な場合は、角が立たない理由を伝えて欠席するのもアリ
・いずれ飲み会が減り「懐かしい」と思う時が来るまでは、学びのターンだと捉えよう

(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)

※この記事は2023年07月25日に公開されたものです

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