お墓に供えてはいけない花の特徴9個。お供えに適した花やマナーも紹介
お墓参りの時は、花を供えるのが一般的ですよね。しかし、花の中にはお墓に供えてはいけないとされるものも。それはどのような花で、なぜ供えてはいけないのでしょうか。お供えに適した花やマナーも併せて解説します。
お墓に花を供える時、花の種類や色を選んでいますか?
花の中には、お墓に供えてはいけないとされる花があります。大切な故人に供えるなら、NGとされる花を避けたい気がしますよね。
そこでこの記事では、お墓に供えてはいけないとされる花の特徴を、理由とともに解説。おすすめの花や花を供える時のマナーも紹介します。
お墓に供えてはいけない花とは?
それではさっそく、お墓に供えてはいけないとされる花の特徴を見ていきましょう。
(1)トゲのある花:バラ、アザミなど
トゲがある花は、痛みや死を想像させるため、お墓に供えない方が良いとされています。
トゲがある花として代表的なものはバラでしょう。その他、アザミなどにもトゲがあるため、購入時に確認してみてください。
ただし、故人がバラなどを好きだった場合、トゲを取り除けば供えて良いとする考えもあります。
(2)毒のある花:彼岸花、スズランなど
毒を持つ花も、トゲのある花と同じく死を想像させるためNGとされています。
彼岸花・スズラン・水仙など、普段よく見かける花にも毒を持っているものがあるため要注意です。
(3)つるが伸びる花:アサガオなど
アサガオなどつるが伸びる花も、お墓へ供えるにはあまり適していません。
つるが伸びる花を供えた後そのままにしておくと、自分の家のお墓だけでなく隣のお墓までつるが巻きついてしまうかもしれません。
こうなると周囲へも迷惑がかかってしまうため、つる性の花はなるべく避けましょう。
(4)強い香りの花:キンモクセイなど
墓地は公共の場であり、いろいろな人がお参りに来ます。そのため、他の人のことも考えると強い香りの花も避けた方が良いかもしれません。
例えば、キンモクセイは良い香りと感じる人がいる一方、苦手な人もいますよね。
また、強い香りは虫を寄せつける可能性も。それを避けるためにも、できれば控えた方が良いといえます。
(5)黒い花:ラナンキュラスなど
お墓に供える花は、色にも注意が必要です。ポイントは、明るい色の花を選ぶこと。定番は白や赤、黄色といった明るいカラーです。
反対に、黒い花は死を連想させ、縁起が悪いとして避けられる傾向にあります。
例えば、黒やダークブラウンのラナンキュラス・バラ・コスモスなどは、控えた方が無難でしょう。
(6)散りやすい花:チューリップなど
少しの衝撃ですぐ花びらが取れてしまうような花は、命が散る様子を想像させるため、お供えには適さないとされています。
例えばチューリップやシャクヤクは花があまり長持ちせずすぐ散ってしまうため、お供えするのはやめておいた方が良いかもしれません。
その花が散りやすいかどうかは、購入時にお店の人へ確認すると確実です。
(7)花ごと落ちる花:椿など
椿は花びらが1枚ずつ散るのではなく、花ごと落ちます。
この様子が死を連想させるとして、お墓に供えるのはやめた方が良いといわれています。
(8)花粉でお墓を汚してしまう花:ユリなど
花の花粉は、墓石につくとしつこい汚れになってしまうことがあります。そのため、ユリなど花粉が落ちやすい花も避けた方が良いでしょう。
故人が好きだった場合、花粉を取り除いて供えるのがおすすめです。
(9)食べられる花:稲、ズッキーニなど
故人が好きだった野菜の花を供えてあげようと考える人もいるかもしれません。しかし、食用となる花もお供えしない方が良いとされています。
お供えの花と食べ物は分けて考え、別途用意すると良いでしょう。
お墓に造花を供えてはいけない?
最近はお墓に供えるための増加がたくさん販売されています。しかし、「お墓に造花を供えても失礼にならないのだろうか」と気になる人はいるでしょう。
結論から言うと、お墓に造花を供えても問題ありません。
造花を供えるという行為の背景には、「故人になるべく長くきれいな状態の花を供えておきたい」「お墓をきれいに保ちたい」という気持ちがあるはず。その気持ちこそが一番大切なのです。
▶次のページでは、お墓に供えるのにおすすめの花を紹介します。