夜に洗濯物を干すデメリットは? 解決法も紹介
「夜に洗濯物を干すのはダメ」という話を聞いたことがある人もいるのでは? しかし、どうしても昼間に洗濯物を外干しできないという人も多いはずです。今回は、夜に洗濯物を干すことのデメリットや解決法について紹介します。
「夜に洗濯物を干すのはダメ」という話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
しかし、一人暮らしをしていたり、日中仕事で外出していたりなどで、どうしても昼間に洗濯物を外干しできないという人も多いはずです。
この記事では、夜に洗濯物を干すことのデメリット、解決法について紹介していきます。
夜に洗濯物を干すデメリットは?
夜に洗濯物を外干しすることのデメリットについて、いくつかピックアップして紹介します。
(1)洗濯物が乾きにくい
洗濯物を夜に干すデメリットの1つ目は、日中に比べて洗濯物が乾きにくい点です。
洗濯物が早く乾くためには、温度と湿度が大きく関係します。温度が高いほど水分が蒸発しやすく、湿度が低いほどその水分が空気に吸収されやすくなります。そのため、温度が高く湿度が低い環境の方が、洗濯物は早く乾きやすいといえます。
夜間は日が出ていないので、日中に比べて気温が低くなりがちです。また、湿気も日中より滞留しやすいので、湿度は高くなります。
その結果、夜に外干しした洗濯物は乾くのに時間がかかるため、翌朝になってもまだ湿っているなんてことも多いでしょう。
(2)生乾き臭が付きやすい
洗濯物を夜に干すと、生乾き臭が付きやすい点もデメリットです。
前述のように、夜は温度が低く湿度が高いため、洗濯物が乾くのに日中よりも時間がかかります。その結果、乾くまでの間に雑菌が多く繁殖し、それが生乾き臭として衣服に残ってしまいます。
(3)虫が寄ってくる
夜に外干しされている洗濯物には、虫が寄ってきやすいというデメリットもあります。
多くの虫は、光っているものに向かってきます。夏場に街灯の周りに蛾などの虫が集まっているのは、この性質が原因です。
夜間に外干ししてある洗濯物は、虫の目には光っているように見える場合があるため、多くの虫が寄ってきて、最悪の場合卵を産み付けられてしまうことも。
虫が付いた洋服というだけで衛生的に気持ちがよくないですし、産み付けられた卵が孵化すると、洋服が虫食いになってしまいます。
緑の多い地域や山間部は特に虫が寄ってきやすいので、夜間の外干しは避けた方がよいでしょう。
(4)天候の変化に気づきにくい
夜に洗濯物を外干しすると、天候の変化に気づきにくい点も大きなデメリットとして挙げられます。
日中であれば、雨が降ってきたら急いで洗濯物を取り込むことができますし、万一風で洗濯物が飛ばされてしまっても、周囲の人が拾ってくれる可能性が高いです。
しかし、夜寝ている間に雨が降っても気づきにくいので、朝起きたら洗濯物がびしょびしょに濡れているなんてことも……。また、夜間に飛ばされた洗濯物は誰にも気づかれず、そのまま見つからなくなってしまう可能性も高いでしょう。
(5)防犯上のリスクが高まる
夜に洗濯物を外に干しておくと、防犯上のリスクが高くなるというデメリットも生まれます。
まず、一般的に洗濯物は朝干して午後から夕方に取り込む家庭が多いため、夜に洗濯物を干していると、日中留守にしていると思われやすいです。その結果、空き巣に狙われる可能性が高くなってしまうことが考えられます。
また、夜間は人目が少なくなるので、犯罪の件数が日中よりも増加します。その結果、干してある洗濯物を盗まれたり、洗濯物に放火されたりなど、トラブルに巻き込まれてしまう可能性も考えられます。
(6)冬場は洗濯物が凍ってしまう
寒い地域では、夜に洗濯物を外干しすると、洗濯物が凍ってしまうというデメリットも考えられます。
先述の通り、夜は日中より気温が低下するので、冬場は氷点下になる地域もあります。氷点とは文字通り「水が氷になる点(温度)」なので、そのような中で洗濯物を干しておくと、翌朝にはカチカチに凍り付いてしまうでしょう。
洗濯物が凍ってしまうと、そこから解凍し、さらに乾かさなければいけないので、いつも以上に時間がかかってしまいます。また、凍ることで生地が傷むため、洋服の寿命を縮めてしまう原因にもなり得ます。
(7)近隣トラブルにつながる
夜に洗濯物を干す場合、その直前に洗濯機を回すことが多いはず。その際、時間によっては洗濯機の音が「騒音」とされ、ご近所とのトラブルにつながる可能性があるので注意しましょう。
特に集合住宅の場合は、隣や下の階に洗濯機の振動や音が伝わりやすいので、夜遅くの洗濯は控えた方がよいでしょう。
また、高齢者の場合はもっと早い時間に就寝していることが多いので、近隣に高齢者がいる場合は、より注意が必要だといえます。
夜に洗濯物を干すなら部屋干しの方がいい? その理由とは
どうしても夜に洗濯物を干さなければいけない場合は、「部屋干し」がおすすめです。
洗濯物を部屋干しすれば、虫が寄ってくることもないですし、天候の変化にも左右されません。洗濯物を盗まれたり放火されたりといったリスクもなくなるので、より安心して暮らせるようになるでしょう。
また、空気が乾燥しがちな冬場は、部屋干しすることで加湿器代わりにもなります。
夜に洗濯物を部屋干しする際の注意点
夜に洗濯物を部屋干しする際は、生乾き臭に注意が必要です。
室内は外より空気がこもりやすいので、乾くまでに時間がかかってしまいがち。その結果、乾くまでの間に雑菌が繁殖して、生乾き臭が生まれてしまいます。
特に夏場や梅雨の時期は、湿気がこもりやすいので要注意。そのため、エアコンの風を当てたり扇風機やサーキュレーターを使ったりして、部屋干しする際は洗濯物が早く乾くように工夫することを意識しましょう。
夜の洗濯物は外ではなく部屋に干すのがおすすめ
洗濯物は朝や日中に干すのが理想ですが、中には夜に干さなければならない事情のある人もいます。
夜に洗濯物を外干しすると、虫が寄ってきたり防犯上のリスクが上がったりと多くのデメリットがあります。そのため、夜に洗濯をする際は部屋干しするのがおすすめです。
ただし、夜間の部屋干しは日中の外干しより乾くのに時間がかかるので、生乾き臭にはくれぐれも注意しましょう。
(LIB_zine)
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※この記事は2023年06月28日に公開されたものです