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他人に興味がない人は優しい? 特徴と「優しい」と思われる理由を解説

秋カヲリ

他人に興味がなさそうなのに、周囲から「優しい」と評判な人はいますか? 今回は、他者に関心がない人の特徴や心理をひもときながら、真の優しさとは何なのか、心理カウンセラーの秋カヲリさんに解説してもらいます。

他人に興味がなさそうな人が「優しい」と言われているのを見掛けたことはありませんか?しかし、本当に優しい人なのでしょうか?

今回は、他人に興味がない人の特徴や心理について解説し、なぜ「優しい」と言われるのか、真の優しさとは何なのかについて考察していきます。

他人に興味がない人の特徴

他人に興味がない人に多い特徴を3つピックアップして解説します。

(1)常に自分の興味があることに没頭している

多趣味だったり好奇心旺盛だったりして、常に何かしらの物事に没頭しているタイプの人は、いちいち他人のことを気にしません。

誰かに干渉するくらいなら、自分の好きなことに時間や労力を割きたいからです。

どちらかというと男性に多くみられるパターンで、たくさんの趣味があったり、その都度興味の対象が変わったりとさまざま。

このタイプは「人」よりも「物事」に熱中する傾向があります。

(2)人間不信気味である

人間不信だとそもそも人のことを信用していないので、自然と距離が遠くなり、他人にあまり興味を持たないでしょう。

「深く関わってトラブルに巻き込まれたら嫌だ」「裏切られて傷つきたくない」といったネガティブな気持ちが先立ってしまうので、自分から他者を遠ざけ、意識的に関心を持たないようにしているのです。

(3)幼少期に孤独だった

幼少期に孤独な体験を多く重ねていると、人とのコミュニケーションが不足して共感力が薄れ、他者への興味を抱きにくくなることがあります。

このタイプは、「自分は自分、他人は他人」と明確に区切って壁が厚くなっていることが考えられるでしょう。

(4)自己愛が強すぎる

自己愛が強いナルシストタイプの人は、興味関心のほとんどが自分に向いているため、あまり他人に興味を持ちません。

なかなか親から認められなかった人や、過保護な家庭で育った人に多い傾向といえるでしょう。

「他人がどう思うか」よりも「自分がどう思われるか」を気にしているので、人との関わりが表面的になり、他者に興味を持たなくなるのです。

いつまでも「愛されたい」と願うあまり、自分にばかり意識が向いてしまうのかもしれません。

(5)忙しくて余裕がない

単純に忙しすぎて、「自分のことで精一杯だから他人に興味が持てない」という人もいます。

または、何らかの強いストレスを抱えて、周囲に気を配る余裕がない状態に陥っている可能性もあるでしょう。

こうした人は心にゆとりが生まれれば、きちんと他人に興味を持てるようになるはずです。まずは、自分の余裕を奪っている物事の解消に取り組むのが良いでしょう。

他人に興味のない人が「優しい」と言われる理由

では、なぜ他人に興味のない人が「優しい」と言われるのでしょうか? 周囲から親切な人だと思われる根底の理由を解説します。

(1)他人に期待していないから

他人に興味がない人は、期待をしません。

人間不信などの理由で人のことを信用していないので、「きっと~してくれるはず」といった考えをせず、想定外の反応をされても「まあ人間なんてそんなもんでしょ」と割り切りやすいのです。

怒ったり悲しんだりせず、相手の反応をおおらかに受け入れることができます。

(2)他人のことはどうでもいいから

他人に興味を持たないということは、悪く言ってしまえば「どうでもいい」と思っているともいえるでしょう。

相手のことを気にしていないからこそ、心配して怒ったり苦言を呈したりすることなく、笑って受け入れることができるのです。

(3)自分が傷つかないのが最優先だから

対人関係のトラウマにより他人と距離を置くようになり、興味を持たなくなった人もいます。そういった人は相手に関わるよりも、自分が傷つかないことを優先するでしょう。

波風が立つことを避け、穏便に済ませようとする「事なかれ主義」が、結果として優しさに見えることはよくあるのです。

他人に興味がない人は本当に優しい? 真の優しさとは

他人に興味がない人は、自分と相手を同一視せず「別の人間」ときっぱり割り切るため、いちいち相手の行動に腹を立てたり干渉したりすることはありません。

それが「何をしても受け入れてくれる」といった意味で、「優しい人」だと捉えられることもありますが、「本当の優しさ」とは言えないでしょう。

真の優しさとは、その人のためを思って、情深くあることです。

良いことも悪いこともただ受け入れるだけでは、相手の力にはなりません。時には干渉し、指摘することも立派な優しさなのです。

他人に興味がないことが優しさにつながる場合もある

とは言え、他人に興味がないからこそ優しくできることもあるでしょう。

干渉が重荷になったり、良かれと思っての指摘が価値観の違いだったりすることも多く、疲弊した人にとっては「無関心ゆえの受容」が救いになるケースも珍しくありません。

やたらと他人に興味を持つ必要はないですが、本当に大切な人には関心を持ち、血を通わせたコミュニケーションを取れると良いかもしれませんね。

(秋カヲリ)

※画像はイメージです

※この記事は2023年06月12日に公開されたものです

秋カヲリ (心理カウンセラー)

心理カウンセラー・文筆家・動画クリエイター取材メディア「スター研究所」編集長。
1990年生まれ、都内在住。広告、取材、コラムまで多数執筆。
ベビーシッターを活用してバリバリ働く一児の母。

Webサイト:https://hagitaro1010.wixsite.com/writer
Twitter:https://twitter.com/hagiwriter
note:https://note.mu/hagitaro1010

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