なぜかいつもお金が無い……お金が貯まらない人の特徴とは?
働き方も、恋愛も、生活様式も、全てのあり方が少し前とは違う令和の今。数えきれない変化の裏にある「新マネーハック」を、さまざまな分野の専門家たちが回答します。今回の回答者は、丸山晴美さん。
今回のお話「なぜかいつもお金が無い……お金が貯まらない人の特徴とは?」
あなたの身の回りに「なぜかいつもお金が無い」という人はいませんか? もしかしたら「私のことです!」という人もいるかもしれません。そもそもなぜ貯金できないのか分かったら、今後は少しずつ改善できそうですよね。お金が貯まらない人の特徴を考えてみましょう。
お金が貯まらない人、12個の特徴
お金が貯まらない人には、いくつかの特徴があります。貯金に悩んでいる人は、自分に当てはまるものがないか、チェックしてみてください。
(1)嗜好品の消費が多い
嗜好品とは、お酒・ジュース・菓子パン・お菓子・タバコなどの消え物です。この消え物の消費が多い人は、お金が貯まりにくい傾向があります。
家計診断をしていても、晩酌する習慣がある家庭はどうしても食費が増えがち。お酒を飲むと、必然的におつまみも消費することになるので、ついつい出費が増えてします。
(2)プチご褒美が好き
何かある度に「私、頑張ったから」と少し高めのスイーツや飲み物を買ったり、デパ地下の食材を買ったりするのが好きな人。こういう人は日々の消費が積み重なってお金も貯まらず、本当に欲しいものを買えていない傾向があります。
たとえば、デパコスは高いと思われがちだけど、コンビニで毎回500〜700円の買い物を10回我慢すれば1個買えますよね。「何かを買わなければ別の何かを買える」ということに気づくのが大切です。
(3)固定費が高い
家賃などの固定費が手取りの半分を超えている人は、やはりお金が貯まりにくくなってしまいます。収入を増やすか、固定費を減らすかしないといけません。
一人暮らしをしている人は、家賃は収入の3割までに収めるといいでしょう。そのラインを超えると貯蓄に影響が出てきます。更新や引っ越しなどのタイミングで、しっかりと見直しましょう。
(4)流行や人気に弱い、ミーハー
インフルエンサーが発信する情報にすぐ食いつき、「人気のお店」「行列ができるお店」などのワードに弱い方も注意。
有名人がおすすめしているからといって、旬の情報に飛びつかず、自分の中で「いる」「いらない」をきちんと判断できるようになりましょう。
(5)ブランド志向
食品や衣類などを、高級セレクトショップで買うのが好きな人や、キラキラとした生活をしたい欲が強い人。
ブランドへのこだわりが強いほど、買うものの金額が倍くらい変わってきます。ブランドものは本当に長く使うものだけに絞るなど、自分の中で基準を決めましょう。
(6)お金に困ったことがない
お金がなくなっても、ご両親やパートナーなど、周りに助けてもらってきた人。お金に困ったことがないので、危機感もなく、どうお金を貯めればいいのかも分かりません。
他の人からするとうらやましく見えるかもしれないですが、生活力に不安が残りますね。今後誰も助けてくれなくなったとき、一番困るタイプでしょう。
(7)安物買いの銭失い
100円ショップ、リサイクルショップ、フリマアプリが大好き! とにかく「お得」「安い」が正義! といった考え方の人。
安いものには、やはり何かしら理由があります。買ったはいいけど、よく見てみると何かいまひとつ用が足りなかったり、すぐに壊れてしまったりと、結局いいものを買い直さなくてはならなくなります。また、安いものを買うために遠出して、時間や交通費を無駄にしていることも。
「セールで買い物をする=買い物上手」ではありません。半額だからと必要ないものまで買って、実際には使わないなんてことも。「お得」「安い」のキーワードに気をつけましょう。
(8)言い訳が多い
お金が貯まらないのは「一人暮らしだから」「給料が安いから」「自炊する時間がないから」などと、根本を見直さずに言い訳ばかりしている人。
言い訳している時点で、お金が貯まらないことを肯定していることになります。その原因を取り除き、お金を貯める努力が必要です。
(9)面倒くさがり
「携帯料金を見直しするのが面倒くさい」「自炊するのが面倒くさい」「アイロンがけが面倒くさい」などといろんな場面で面倒くさがってしまう人。
携帯料金の見直しをせずに、いつまでも高い料金のまま使っている。自炊するのが面倒だから、外食に頼ろう。アイロンがけが面倒だから、クリーニングに出そう。……など、面倒くさがるとその分のお金が外に出ていきます。
(10)整理整頓ができない
「クローゼットを見てみると、似たような服ばかり……」「引き出しからはさみが3つも出てきた!」など、同じものを買ってしまう人。普段から整理整頓をして、このような無駄な買い物を減らしましょう。
(11)趣味に使いすぎてしまう
車・アウトドア・推し活など、お金がかかる趣味を持っている人。中には、推し活でアイドルに数百万円つぎ込んでいる方もいますよね。
趣味を楽しむのは悪いことではありませんが、「お金を貯める」という目標があるなら、趣味にかけられるお金は無限ではありません。予算を決めてその中で楽しむなど、ルールを見直すことも大切です。
(12)形から入りすぎる
たとえば、新しいスポーツを始めるときに、有名なウェアやグッズを一式そろえるなど、何事にも形から入る人。
そろえて満足、やったつもりになっただけで、その趣味にすぐ飽きてしまうこともあるので、始めるときは形から入りすぎず、セットでそろえずに必要最低限から少しずつ買ったり、レンタルにするなどお試し期間を自分自身で作ってみるとよいでしょう。
お金が貯まらない人が「お金を貯められる人」になるためには?
「お金を貯められる人」になるには、日々の習慣を見直すことが必要。今日からすぐにできるポイントをまとめました。
日々の出費をチェックする
最近はキャッシュレス決済が主流なので、お金の動きが見えづらいですよね。毎月1回、出費の振り返りをする日を決めて、決済の明細をチェックしましょう。
お金が貯まらないのには必ず理由があります。明細を見ることで「この出費が多かったんだ」「これだとお金が貯まらないわけだ」と気づけるようになります。
「いる」「いらない」を自分で判断して、買い物する
買い物するときに「本当に必要かどうか」を、ワンクッション挟んで判断すること。これじゃなければ絶対にいけないのか、買ったその先まで考える力を養えるといいでしょう。
ネットショッピングをするときは、いったんカートに入れておいて、翌日まで寝かせると、クールダウンできて「やっぱり必要ないな」と気がつくこともあります。
心が弱っているとき、疲れているときに買い物はしない
心が弱っているときや身体的にも疲れているときは、買うべきかどうかの判断能力が鈍ったり、早く買い物を済ませたいと思ったりしてしまいます。
また、タイムセールなどで時間制限があると「今買わないと!」と焦って、いらない出費がかさむことも。
この二つのタイミングで買い物はしないように要注意。午前中など、冷静かつ判断力がある時間に買い物するのがいいでしょう。難しい場合は、金銭感覚がしっかりとしている友人や身内に相談するのもおすすめです。
令和のマネーハック73
お金が貯まらない人には「嗜好品やプチご褒美が好き」「流行物やセールに弱い」などの特徴があります。自分の癖や趣向を見直して、お金が貯まる人の習慣を身につけましょう!
(監修:丸山晴美、取材・文:高橋千里、イラスト:itabamoe)
※この記事は2023年05月01日に公開されたものです