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初詣に行ってはいけない日や時間は? 避けるべき理由と参拝の作法【2023】

紅たき(占い師・コラムニスト)

初詣は1月中ならいつでも行っていいと思っていませんか? 実は行ってはいけない日や時間があります。参拝の作法と併せて紹介します。

新年に神社や寺院に参拝し、一年の平安を神様にお祈りする「初詣」。毎年の恒例行事になっているという人も多いのではないでしょうか。

元旦に行けなくても、1月中に参拝できれば大丈夫だという話は聞きますが、実は1月の間でも初詣に行ってはいけない日があるのです。

せっかく初詣に行くなら、その日は避けたいですよね。そこで今回は、初詣に行ってはいけない日を紹介していきます。

初詣とは?

古くは大晦日の夜の参拝を「除夜詣」、元日朝の参拝を「元日詣」といい、両方行われてきました。

参拝する神社やお寺についても決まりがあり、元日詣は住んでいる地域の氏神様が祀られている神社やお寺、または家から見てその年の恵方の方角にある神社やお寺に参拝していました。

しかし現在では、「除夜詣」と「元日詣」が行われていたのが、元日詣だけ風習が残り、さらに「好きな神社やお寺に自由に参拝する」というのが一般的になりました。

初詣に行ってはいけない日や時間は?

1月中に参拝できれば大丈夫だという初詣ですが、実は行ってはいけない日がいくつかあります。具体的にあげていきましょう。

(1)四十九日中

親族を亡くして、まだ四十九日が過ぎていない忌中の期間は初詣に行くべきではないとされています。

四十九日の間はまだ故人が近くにいるという考えから、神様の近くにいくことは良くないといわれているからです。

あなたの家が仏教であればご不幸があってから四十九日間、神道であれば五十日間は、初詣は避けた方がいいでしょう。

逆に、まだ喪中であっても、四十九日を過ぎて忌明けをしているのであれば、初詣に行っても問題ありません。

(2)不成就日

不成就日(ふじょうじゅび)とは、十干十二支を基に決められた凶日のことです。この不成就日に始めたことは何をやっても成就しないとされ、縁起が悪い日とされています。

不成就日は月に数回ありますが、この日に神様にお願いごとをしても、成就する可能性は低いでしょう。そのため、初詣にはふさわしくないとされています。

ちなみに、2023年1月の不成就日は以下です。

【2023年1月の不成就日】
・1月5日(木)
・1月13日(金)
・1月21日(土)
・1月24日(火)

(3)深夜

大晦日から元旦にかけて年越しで初詣をする場合は、神社や寺院も夜間の参拝を許していますので問題ありませんが、2日以降であれば深夜の初詣は避けましょう。

暗いので事故に遭ったりしないとも限りません。逆に午前中の参拝は、神社の空気も澄んでおり良い気を受けることができるとされているため、参拝に適した時間帯といえます

2日以降は初詣は午前中に行くのがおすすめです。

初詣でやると良いこと

初詣でやると良いこととはどんなことなのでしょうか。

(1)お焚き上げをしてもらう

昨年神社やお寺でお札やお守り、破魔矢をいただいていたら、初詣の際に持って行き、「古札納め所」などと書かれた場所に納めるようにしましょう。

1年を過ぎたら、神社で授かったものは神社に、お寺のものはお寺に納め、お焚き上げをしてもらうと良いでしょう。ただし、お守りは願ったことがかなうまで身に着けていても構わないといわれています。

(2)おみくじを引く

おみくじを引くのは良いのですが、基本的には一度の参拝で一回のみ。良くないくじが出たからといって、何回も引き直すのは避けてください。

もしも凶が出てしまっても、やがて吉がやってくると考えるようにしましょう。引いたおみくじは「おみくじ結び所」に結びつけて帰る人が多数派ですが、大吉や吉は良い運をとどめるために持ち帰ると良いともいわれます。

いずれにせよ吉凶にこだわりすぎず、記されている教訓や指針を心に留めておくのが良いでしょう。

(3)ラフ過ぎない服装で行く

初詣の服装については、特に決まりがあるわけではありませんが、神様、仏様にごあいさつに行くのですから、きちんとした服装が望ましいでしょう。

特別な機会として晴れ着を着る人もいます。着物に限らず、あらたまった場にふさわしい服装であれば大丈夫です。

初詣の作法は?

神社でもお寺でも、初詣で願い事をする時は、まず前年の感謝や報告を述べるようにします。ご利益を祈願するのは、その後です。

そして、願い事は一つが基本です。欲張ってあれもこれもといくつもお願いしないように気をつけてください。

ちなみに、お賽銭の額に決まりはありません。たくさん出せば出すほどご利益が得られるということではありません。自分の気持ちに合わせて決めれば大丈夫です。

ただ、語呂合わせで、縁起がいいと好まれる額もあります。例えば5円は「ご縁がありますように」、15円は「十分ご縁がありますように」、25円は「二重にご縁がありますように」、45円は「始終ご縁がありますように」。

反対に10円は「遠縁」になるから避けた方がいいとも言われます。

初詣をしてはいけない日を覚えておこう

初詣に行ってはいけない日、また参拝してはいけない時間帯、参拝の作法についてご紹介しました。

忌み中や不成就日などに初詣にいったからといって必ず悪いことがあるわけではありませんが、できれば気持ち良く参拝したいものですよね。

新しい年の初めの行事ですから、作法やマナーを守って、幸先のいいスタートを切りましょう。

(紅たき)

※画像はイメージです

※この記事は2022年12月16日に公開されたものです

紅たき(占い師・コラムニスト) (占い師)

占い師・コラムニスト。広告制作会社のコピーライター、呉服店勤務、エステティシャン、英国式リフレクソロジストを経て、占いの道に入る。西洋占星術での鑑定歴12年。複数の人気サイトで、占いコラムを執筆中。著書に、『陰毛をぬく男』(TIAOBooks)、サイコロジー診断ラボのメンバーとして携わった『危ない心理テスト』(河出書房新社)がある。

紅たき OFFICIAL WEB SITE
https://kurenai-taki.info/

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